出版業界震撼!!出版ビジネス・出版マーケティングとは?「ビジネス書は図書館と相性が良い。電子ビジネス書図書館を立ち上げてはどうか?」

どうも、武信です。(No852)

 

「出版ビジネス・出版マーケティング」という概念があります。

 

具体的には、本を売って印税で稼ぐのではなく、「あるバックエンド(裏側)にビジネスが元々ある人が、出版社にお金を払って紙の本を出し、信用と知名度を手に入れ、バックエンドのビジネスに引き込む手法」のことを言います。

 

YouTubeがなかった時代には、特に、この出版マーケティングは機能していました。

 

「GoogleでのSEOによる検索エンジンでの集客」もある程度は効果がありましたが、深い濃い顧客に訴求したいなら、出版マーケティングが一番、効果的だったのです。

 

なぜなら、本というのは、著者が渾身の力を入れて出すコンテンツであり、良書であるなら、読んだ読者は洗脳され、「信者(ファン)になりやすい性質のモノ」だからです。

 

僕も、良書を読んだ後は、著者の実力を信用してしまい、感心し、興味を持ちます。

 

これが、ネット上での単発記事だったり、初対面での営業ならば、相手の実力を簡単には信用しないはずです。

 

しかし、本を読んだ読者は、勝手に信用していき、著者らにアクセスしてくることもありえます。

 

つまり、バックエンドにビジネスが元々ある人にとっては「かなりの濃いファンを集める良質なマーケティング・宣伝手法」ということになります。

 

これはTVCMでも実現できません。

TVCMは単に「商品の存在を知らせる役割」に過ぎず、深いファンはできあがりません。

 

この出版マーケティングはかなり強力な「信用生成装置」であり、金を払ってでも出版したい人がいるのも、頷ける話です。

 

今回は、この話について深堀りし、さらにビジネス書と図書館は相性がかなり良く、電子ビジネス書図書館を立ち上げてはどうか?という提案までします。

興味がある人は続きをお読みください。(前置きだけで、約800文字使ってしまいました)

 

1 出版ビジネス・出版マーケティングに大打撃を与えたのがYoutube。

 

バックエンドにビジネスや売るモノがある人は、出版マーケティングにより、深い信用とファンを得られ、「かなり効率的な宣伝になりますよ」、という話をしました。

 

しかし、この出版マーケティングに、強烈な打撃を与えたのがYouTubeになります。

 

YouTubeも、バックエンドにビジネスがある人にとっては「かなりの良質な宣伝装置」なのです。

 

例えば、DaiGoはニコニコ動画や、Dラボアプリに誘導し、月額550円のサブスクリプションモデルでかなりの額を稼いでいます。(今は年間10878円コースに僕は入っています。月額550円+税コースもありますが、速度調整ができなさそうです。僕は1.75倍速で聴いているので、速度調整ができる上位コースに入りました)

 

DaiGoの場合、宣伝は紙の本もありますが、YouTubeが主体です。

 

次に、マコなり社長も、バックエンドにプログラミング教室があり、YouTube上でマコなり社長に興味を持ってもらい、宣伝として活用しています。

 

りゅうけんさんや、KENTAさんというIT系の人達も、オンラインサロンへの誘導として、YouTubeを宣伝として使っています。

 

つまり、従来の出版マーケティングの立ち位置を「YouTubeがある程度、奪った」といえるわけです。

「SEOによるアフィリエイトブログ」は、Google検索で上位表示を目指し、検索で辿りついた人達に、アフィリエイト商品を売る、または契約させるビジネスモデルであり、マナブさんはこのやり方でかなり稼いでいます。(マナブさんはYouTubeもやっています)

 

または、かなりの量のアクセスを稼ぎ、GoogleAdsenseで稼ぐ「広告ビジネスモデル」もありますが、将来性が不透明です。

 

YouTubeでも、アクセスを稼ぎ、「広告料をもらうビジネスモデル」もありますが、単価が落ちています。

 

つまり、Googleによる「GoogleAdsenseとYouTubeの広告モデル」は、将来性に不安があると思われます。

 

それよりも「バックエンドに何かビジネスや売るモノを持ち、YouTubeやブログや出版を宣伝・集客として使い、ファンを増やし、儲ける方が王道なのかな」と感じます。

 

TVCMは、かなりの数の顧客層に、一気に宣伝できる装置ですが、商品やサービスの認知に貢献するだけで、深いファンは増やしません。

 

しかし、YouTubeや本は「深いファン」を増やします。

 

また、TVCMの主要視聴者が「老人・専業主婦・子供など」であるのに対し、YouTubeや本は「子供から大人まで幅広い」です。

 

ここで、出版業界の裏側の話をします。話題が突然、変わりますが、ついてきてください。

 

2 出版業界の裏側。

 

出版不況が騒がれ、「出版業界はオワコンだ」と言われています。

 

編集プロダクション(出版社から依頼されて、本の企画や編集を代行する仕事)で、40代の人は、手取りが15万という人もいます。

 

出版業界は、「出版社→取次業者→書店」という流れになっていますが、一番上流の出版社そのものが大手であろうと、経営不振に喘いでおり、下流は「推して知るべし」ということになります。

 

2018年の書店での出版販売金額はピーク時の半分になりました。

「1 出版社→2 取次業者→3 書店→4 読者」に流れる構図ですが、問題が起きています。

 

2の取次業者は、1の出版社から買った本を、3の書店に売ることで利益を得ています。

 

1の出版社は、読者に買われない不人気な本であっても、ひとまず2の取次業者に渡してしまえば売上が発生します。

 

出版社は商売をまわすために、売上を欲しており、読者が買う買わないにかかわらず、一定数を取次業者に納品します。

 

一方、書店からすると、読者に買われないので、「売れ残り」が発生しますが、そんな「売れ残り本」は仕入れたくなく、本の部数を抑えようとします。

 

こうなると出版社は、書籍1点あたりの売上(部数)が下がる一方であり、解決策として、本の種類、すなわち出版点数を増やすことになります。

 

新刊なら、取次業者も引受けざるをえず、出版点数を増やすことで何とか売上を確保します。

 

大手出版社さえ、このような「ひとつひとつの書籍はあまり売れないけれど、出版点数を増やすことで、月々の売上を確保し、埋め合わせ、出版するモノがなくなったら、取次からのお金が支払われなくなり、経営危機になる」という「自転車操業」をしています。

 

しかも、取次業者さえ、赤字を抱えており、出版業界はまさにオワコン化しています。

このような本が売れない時代では、本の著者の印税生活なんて夢のまた夢になります。

 

ビジネス書の著者の場合なら、初版部数が5000部で、印税が10%で、1500円の価格でで、増刷が仮にまったくかからなくて、年に4冊出す人ならば、「1500円☓10%☓5000部=75万円 ☓4冊=年収300万円」になります。

 

また、「ベストセラーの値段」という本には、ベストセラーをお金を使ってまで作り出す事例が載っていますので、興味がある人は読んでみてください。

 

 

「ベストセラーは作れる」のです。

 

そして、ビジネス書界では、上記で僕が書いた「出版マーケティング」が流行っているのです。

 

有名な人気ビジネス書作家の橘玲氏のような、バックエンドのビジネスがあまりない人は珍しいのです。(有料メルマガはやっています)

 

もはや、ビジネス書界で、「印税で儲けてやろう」なんて人は少数派になっています。

 

ちなみに、「ベストセラーの値段」という本では、出版マーケティングと相性がよい人達を以下だと言っています。

 

1 不動産業。

2 コンサルタント。

3 セミナーや講演活動。

4 ウェブビジネス。

5 クリニック。

 

詳しくは本を読んでください。

 

本には、「出版の節税効果」や「クラウドファンディング」などが書かれていますので、興味がある人はどうぞ。

 

3 ニュースピックスこそ、ビジネス書出版マーケティングを最大限活用したメディアだ!

 

ビジネス書著者は、小説家のように印税で食おうという気がさらさらなく、出版を宣伝として使っているわけですが、このビジネス書ブームを牽引する存在・プロジェクトがニュースピックスブックです。

 

ニュースピックスブックはクラウドファンディングなども多用し、「お金でベストセラーを作っている」と公言しており、この前、ライターとセクハラ騒動で揉めた箕輪厚介氏という編集社が中心人物でしたが、ニュースピックスを辞めたようですね。

 

「箕輪編集室」というオンラインサロンの会員数は1000人以上いて、影響力があります。

 

ビジネス書の著者は本来、本業で圧倒的な結果を残しており、「名前や会社や商品」を世間に知らしめたいわけですが、本を売るには知名度や信用が必要であり、そのために広告を出しますが、「知名度や信用」を箕輪市が持った状態でスタートします。

 

箕輪氏のツイッターのファロワーは15万人以上で、その読者に書籍の宣伝をしてくれます。

 

また、世の中の基本として「売れているものがさらに売れる」ようにできており、ヒット商品は売れる循環に入ります。

 

箕輪氏が紹介しただけで毎回買う読者もいて、ニュースピックスブックの事業は回っています。

 

出版マーケティングのより詳しい内容については「ベストセラーの値段」を読んでください。(かなり情報に精通できるようになります)

 

4 僕の私見。

 

ここからは僕の私見です。

 

出版マーケティングという観点から言えば、ビジネス書界はほぼそうなっており、印税で儲けようという人は少数派であり、だからこそ、「なるべく多くの人に本を読んでもらいたい」のが願いになります。

 

バックエンドに元々、ビジネスがあるので、そこに呼び込めればいいのです。

となれば、本来ならば、「無料で配る」のもありだと思います。

 

しかし、それだと、出版社がOKをしないですし、書店にも流通しません。

 

よって、人によっては1000万円もかけて、本を出し、宣伝し、ベストセラーにしようとするのです。

 

紙の本は信用度も高く、本屋での宣伝効果も高いのですが、紙という媒体上、出版業界の兼ね合いもあって、出版マーケティング費用がけっこうかかるのです。

 

著者にとっては「無料で配る」のが本来なら、ぜんぜんありだとしたら、図書館に置いてもらうのはある意味、宣伝になります。

 

僕が「ビジネス書は図書館と相性がいい」と言ったのはそういう意味です。

 

そして、読者も無料で、良質なビジネス書を読むことができます。 

著者と読者はWin-Winの関係になります。 

しかし、出版社などは当然、面白くありません。

 

出版社は無料で図書館にビジネス書が流通し、読まれてしまっては本が売れず、儲けることができないからです。

 

ここで考えられるのが中抜きになります。

それは、「電子ビジネス書図書館」です。

 

または「ビジネス書の電子版のサイト」など、サービス名は何でもいいでしょう。

 

「著者はなるべく費用をかけず、本の宣伝をしたい」

 

「読者はなるべく無料で、本を読みたい」

 

「しかし、出版社の都合上、電子化や図書館への流通に歯止めがかかっている」

 

であるならば「ビジネス書に特化した、著者と読者をつなげるプラットフォームを作ればいいのでは?」という構想になります。

 

ここでの懸念点は、出版業界の最大の売りである「編集者による添削など」になります。

 

出版物が比較的、質が高い理由は、「有能な編集者が、編集作業や校正などしてくれるから」です。

 

今までも、Kindleのセルフ出版などありましたが、質が紙の本ほど担保されてきませんでした。

 

そこで、電子ビジネス書図書館では、有能な編集者が、プラットフォームを立ち上げ、サブスクリプションモデルで月額550円くらい払えば、ビジネス書を読み放題にし、「有能な編集者はどんどん電子書籍を出したい著者らのコンテンツを編集してあげればいい」と思ったのです。

 

難点として、紙の本屋での宣伝効果がない点がありますが、「そもそも熱狂的なビジネス書読者はこういうサービスを望んでいた」と思います。

 

「月額550円で質の高いビジネス書を読み放題になる」

 

または、月額1000円でも集まるのではないでしょうか?

 

そもそも、紙の本は性質上、無駄な水増し部分が多すぎます。

書店の本棚に置かれなくてはならず、ある程度の厚さにするためです。

 

しかし、電子書籍であればそんな必要はありません。

本屋で売れる種類として、参考書や漫画などが中心で、ビジネス書がそれほどでないのであれば、「本屋に大打撃とならないのでは?」と。

 

または本屋自らがこのビジネスに出資してはどうでしょうか?

月額1000円のサブスクリプションモデルです。

 

Kindleはかなり多様な本を扱っていますが、ビジネス書に特化はしていません。

ニュースピックスが実現化できそうな企画案ですねー。

 

出版マーケティングで出版社が儲けられなくなるので、かなりの抵抗がありそうなアイデアです。

 

5 補足。

 

最後に補足を付け加えます。

 

僕は「フィクサーであり、影響力だけはある人物」だと思っていますが、僕は長年、ビジネス書を多読しており、僕が目をつけた、高評価をつけた、ビジネス書作家であるならば、メディア界に名前が知れ渡り、かなりの宣伝になると思われます。

 

僕の家の近くの図書館がかなりビジネス書を買ってくれるのですが、もしかしたら、僕の目に留まるようになれば、ビジネス書作家であれば、メディア界・政府に宣伝になりますし、メディア界・政府らから、仕事が回ってくる循環になるのかもしれないなぁと気づきました。

 

埋もれた実力者は出版マーケティングをして、本を出せば、僕の目に留まることもありえ、それはメディア界・政府に名前が知れ渡ることへつながります。

 

または、ビジネス書作家らが自説を宣伝したい、理解してもらいたい場合、本という媒体は好都合な洗脳装置であり、それを僕に読ませたら、僕を通じて、政府・メディアらに影響を与えることができます。

 

例えば、僕は高橋洋一氏や、三橋貴明氏など、たくさんの著者の考えを紹介しており、それが政府に伝わったと思われます。

 

「自説を知らしめたい、影響を与えたい」のであれば、出版は一つの手段かもしれません。

 

ではこの辺で。(6082文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

 

参考・引用文献。

 

「ベストセラーの値段」

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