日本の労働おかしい論1「皆が猛烈に働くことって良いことなのだろうか?そもそもの本質は?」 「副題 超競争社会が到来したら、皆さんはどう対策しますか?」

どうも、武信です。(No4)

 

読解力強化サイトでもあります。難易度は5段階評価で、今回は2です。問題が一番下にあります。

 

「君はこの文章を正確に読み解くことができるか!?」(初代ガンダムのパクリです)

 

さて、日本の労働おかしい論1「皆が猛烈に働くことって良いことなのだろうか?そもそもの本質は?」というタイトルで話していきますね。2016年くらいの記事かな。

 

皆さんは猛烈サラリーマンのように働くことをどう思っているでしょうか?「そんな生活は嫌だ、いくら金があってもプライベートな時間が少なかったら、人生意味ない」とか思っていませんか?

皆が猛烈に働く生き方が良いことなのか?考察していきますので、興味ある方はぜひじっくり読んでください。

マクロ(国家的な視点)からも論じていますので政府側、国側が何を考えているか?も分かるでしょう。

 

1 永江一石氏の記事「25人に1人の年収1000万以上の皆さんが日本の所得税の半分を負担しているって知ってます?」の要約。

まず永江一石氏の記事を要約しますね。僕の記事を読んでいく際の前提知識となる箇所なのでじっくりとお読みください。

 

 

まず、永江一石氏の上記のリンクのブログ記事「25人に1人の年収1000万以上の皆さんが日本の所得税の半分を負担しているって知ってます?」を要約します。

 

1999年と2017年の所得税負担率のグラフを比較しています。

18年間の間に、年収1000〜1500万の人は所得税が22.9万も増えたのに、年収300〜400万の人は3.2万も軽くなっています。

年収2500万以上の人は304万も重くなっていますし、所得税1225.1万円です。

 

そして、違うグラフを用いて、以下のように分析しています。

人数においては300万〜400万未満の給与所得者が一番多くて全体の17.4%ですが、所得税は6.4%分しか収めていません。

つまり日本の所得税の税収は1000万円以上の人たちが半分負担していて700万以上にすると7割近いです。所得税は普通税だから使い道が決められていません。

 

国の税収で一番負担なのは社会保障関係ですから、貧乏サラリーマンの社会保障は高額所得者が多くを負担しています。

永江氏は高所得者は低所得者よりも努力し、必死に働き、リスク(起業など)を取っているからこその高所得なのに、低所得者は高所得者からもっと税金を取れと言ったり、若者の場合、努力する気がないと嘆いています。

 

ここまでが要約です。 

永江氏は高所得者は頑張っているんだよと言っています。

理解できたでしょうか?

 

2 超競争社会の問題点。

ここで、僕が永江氏の論点に対して疑問に思ったことを書きます。

 

しかし、思うのです。

まず、皆が必死に努力する社会になったら超競争社会が到来すると。

 

そうなると問題が生じます。 供給者だらけになり、誰が需要(消費)するのかと。

働き、サービス・製品を提供する者だらけになったら誰がそのサービス・製品を楽しむのかと。

 

働き蜂になっても余暇が楽しめなかったら、人生とは働くためにあるのか?と疑問を感じる人も出ますよね。(僕は仕事自体を楽しむつもりなのでかまわないのですが)

 

また、余暇サービスを提供する企業(ゲーム会社など娯楽企業多数)は沈没します。かといって、今のところ働かずに生計を立てるのは難しいです。

 

働かなくては基本的に生きていけません。(未来にはロボットや人工知能が労働を代替してくれる可能性はあります)

 

★猛烈に働く人(高所得者ばかり)になっても困るんですよという話です。(現実的には高所得者ばかりという構図にはなりませんが)

3 日本の労働生産性の低さが大問題。

ここで、日本人の深刻な病理を解き明かしたいと思います。話題が変わりますが、ついていきてください。

 

日本人の深刻な病理は実は以下に述べることにあります。

日本の労働生産性の低さです。そして、それが日本全体を非効率にしているという点です。

 

日本の労働生産性は先進7カ国では20年連続最下位です。2013年の労働生産性は日本の7万3000ドルに対し、アメリカは5割以上高い11万5000ドルだそうです。

 

アメリカの強さは生産性の高い産業(ITや金融など)に移行したのが要因でしょうか。

日本人の労働の質を上げなくてはいけません。効率的に働き、成果を出すことで労働時間も人手も少なく済まし、給料は高くもらうのがいいのです。

 

ITや金融は頭脳労働で生産性に差が出やすいです。しかし、どの産業でも、生産性を上げることが大事です。そうすれば給料も増え、余暇も楽しめ、ワークライフバランスが実現します。

 

日本人の労働の苦しさは、労働生産性の問題だったのです。日本全体で効率的に働いていないから、長時間労働の割に給料も低いのです。

 

★日本人の労働生産性の低さを嘆いています。効率よく働いていないのですから。

 

4 誰かが怠けているとそれが蓄積され、波及し、周りが迷惑を受ける。

ここで、僕の画期的?な視点転換をします。労働生産性の低さは伝染するという話です。じっくりお読みください。

 

まず、役所の非効率さの事務手続きが日本人の労働の邪魔をします。

 

他の産業や企業も効率的に働いていないので提携すると自社は効率的でも割りを食らいます。

日本企業が非効率なので入社している自分だけが効率的でも邪魔をされます。

こうして日本全体の生産性が落ちていきます。

 

フリーランスのように周りの影響を受けにくい人なら、生産性も上がるでしょう。役所の対応は良くないですが自由業なので皆が行かない時間帯に行けます。提携先も比較的、選べます。

 

誰かが怠けているとそれが蓄積され、波及して、周りが迷惑を被り、日本全体の生産性が悪化します。

 

★生産性の低さは伝染するのですね。

 

これを直すには、公務員(役所含む)>大学などの学校民間企業の順に、非効率なところを強化し、効率的にしていく必要があります。

 

結局、成果を出せばいいのです。長時間労働をすれば良いというものでもありません。ムダを極力なくせば効率的になります。

 

そして給料を上げるためには利益を上げることです。利益が上がる分野、製品、サービスを供給するということです。もちろん、売れれば何でもいいわけでなく、倫理などに則った製品、サービスです。

 

★やはり利益を効率よく上げることが生産性をあげ、日本全体を効率よくし、生きやすくすると思います。

 

5 ナウシカの世界が来る?

ここで、僕は突飛な発想をしました。以下、読んでみてください。

 

僕はナウシカのような世界が来ると思っています。

ナウシカの世界のマスクをした人たちが大勢いる日本。それはPM2.5インフルエンザ花粉症胃腸炎などを防ぐために皆がするという意味においてです。

 

感染源が少数でもいると広がります。それを防ぐにはマスクをする必要があります。そうして、皆が感染されないようにマスクをするようになります。

 

マスク社会の到来です。

特に、首都圏では電車通勤なのでマスク必須になりそうです。

 

★ナウシカのような社会到来という比喩(たとえ)はわかりやすいかなと。(映画を知らない人には分からないでしょう)

 

6 労働生産性の低さも感染する&税金の問題。

ここで、労働生産性の低さが伝染する話とマスク社会は同じ意味合いだと書いています。

 

マスク社会は「誰かが怠けているとそれが波及する」という喩えです。

病気も感染していきますが労働生産性の低さも感染して、周りに迷惑をかけます。

 

そしてここから労働生産性を上げる際の問題点を見ていくことにします。

 

労働生産性を上げる際に問題があります。

それは税金です。永江氏の指摘によれば日本では頑張っている人が割りを食らっています。普通の人よりも多く税金を払っています。

 

これでは頑張ろうというやる気が削がれます。若者の意識調査によれば努力が報われないと思っているのも問題です。

労働生産性を上げようというインセンティブが少ないのです。

 

こういうやる気のなさも伝染します。病気も感染しますがやる気のなさも感染します。

そうやって日本人の労働生産性は低迷してきたのですから。

 

★税金により、やる気がなくなっていて、それが伝染しているという話でした。

 

7 全ての産業において労働生産性が極端に上がることはない。

ここで、労働生産性の根本的な問題について書きます。長い文章で疲れた頃でしょうが、もうひと踏ん張りです。

 

労働生産性の根本的な問題もあります。

そもそも労働生産性が上がりにく業種ってあるんですよね。

 

介護系が給料がかなり高くなるなんてほぼありません。ITや金融のような労働生産性が高い産業に移行しないといけないということです。

 

全ての産業において労働生産性が極端に上がることはないでしょう。そして限られたパイ(人々の消費=払う額)を奪い合うわけで、どうしても高額所得者は少数派になります。

 

70%の国民が1000万プレーヤーなんて世界はないのです

1000万プレーヤーの比率を上げる努力は大事であり、仕事の効率を上げることも同じく大事ですが大半の人が高収入になることはありません。

 

そういう意味で比率を上げる目標を掲げることに留めておいた方が良いです。

 

★労働生産性を上げるといっても限界がある業種もあるのですね。。。

 

8 タイトルの答え&まとめ。

ここでようやく結論になります。皆さん、お疲れ様です。

 

最初のテーマに戻りますが「皆が猛烈に働くって良いことなのでしょうか?」の答えは労働生産性を高くした上で働くことが大事という返答です。

しかも日本全体においてです。

 

労働生産性を全ての人が上げる努力をすべきですが業種によっては限界があることは前提です。

1人の天才によっても国力は上がりますが(企画案や政策立案や発明などで大いに貢献しますよね)、ボトルネックとなる労働生産性の低い人たちをなるべく減らすことも大事です

 

そもそもの本質は労働生産性を上げることです。日本全体においてです。

 

★ここはマクロな視点であり、国側が考えていることですが、個人の視点でも労働生産性を高めた方が良いのです。別記事で論じますね。

 

そうすれば、日本全体の効率が上がり、給料も増え、余暇も増え、ワークライフバランスも成り立ちます。

 

電車社会なので、いろいろな意味で感染しないようにマスク社会が到来というのは僕の予測です。そして、労働生産性を上げるためのインセンティブを政府や企業は考えるべきです。

 

税率もそうです。中間層からもっと取ればそこから抜けだそうともがくのではないでしょうか?若者のやる気を上げるにはスポーツ界や芸能界だけでなく、ビジネス界などでもスターを出すことでしょう。

 

20代、30代の起業家を取り上げるべきです。起業家(ITなど)などのビッグな世界においてです。前例が出れば若者も追随します。

 

第二のホリエモンを出すべきです。スポーツ、芸能界、芸術ばかりが日本ではもてはやされます。これでは起業で頑張ろうという若者が出ないでしょう。

 

労働生産性の高い人たちを増やす、比率を上げるために頑張る者を応援するインセンティブを政府や企業は用意すべきでしょう。

 

労働生産性の高い人たちの比率が上がれば日本全体にこの流れが波及し、効率的になり、好循環になると思います。

 

また、労働生産性の上がりにくい業種の人たちも労働生産性が上がった人たちが払う税金が増えるので将来、福祉や年金などで恩恵を受けるかもしれません。

 

★労働生産性が上がりにくい業界で働く人も、上がりやすい業界で働く人が増えて、税金を払ってくれればそういう人達も恩恵を受けますよって話です。

 

以上、論じてきました。 読んでくれた読者の方が意識改革し、生産性を上げるか、起業などの夢に向かう方が出てくれれば記事を書いた甲斐があるというものです。

 

皆で、切磋琢磨してきましょう!

 

僕のブログはこのように、社会人や学生など幅広い人を対象に人生で役立つ情報が満載のブログとなっております。僕個人に興味を持っていただけたら、以下の自己紹介サイトを読んでもらえたら幸いです。フォローか、お気に入りに加えてもらえたら幸いです。

 

最後に、読解問題を出します。「この記事で正しく表現されている文章は以下のどれか?全て答えなさい。正しい答えがない場合もあります」

1 日本の所得税は年収1000万以上が半額負担しており、700万以上にすると7割近くの負担になり、300万〜400万未満の一番多い給与所得者が全体の17.4%の所得税を収め、6.4%分の割合であるが、高所得者はもっと税金を納めるべきだと永江氏は言っている。

2 日本の労働生産性は先進7カ国では20年連続最下位であり、効率よく働いていないのは事実であるが、一方で、働き蜂になりすぎても誰が消費するのか?余暇サービス企業は没落するという構造問題もある。

3 ナウシカのような世界、つまりマスク社会到来は「誰かが怠けているとそれが波及する」という喩えであり、やる気のなさも伝染する上に、さらに税金が高くやる気が削がれて、日本の生産性は落ちてきた。

4 この記事での問題解決策として労働生産性を上げることだけが唯一の解であると主張している。

 

正解は正解記事に貼ります。

https://note.mu/generalisttake/n/n8240cfb59e29

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の鋭い感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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