どうも、武信です。(No923)
「構想経営学」
「俯瞰経営学」の姉妹記事です。
「俯瞰経営学」が「経営学の全体像を描いたもの」であるのに対し、「構想経営学」は「構想の作り方」に焦点を当てています。
「俯瞰経営学」の知識を前提にしていますので、まずは「俯瞰経営学」(ブログで全記事無料公開)を読んだ後で、本書をお読みください。
では、「構想とは何なのか?」について、語るために僕が考えた構想(企画案)をお見せして、考えるきっかけとしてもらいます。
興味がある人は続きをお読みください。
1 職業SNSの企画案。
まずは「職業SNS」という構想(企画案)です。
2 「職業SNS」
「職業意識を高めて、国民が適材適所に就くことを手助けすることで、個人の幸せと国の活力を高める」が企業理念です。
短く言えば「適材適所によって、個人の幸せと国力を上げ、日本を幸せにする」です。
まず、僕の構想の「職業SNS」と似たようなサイトに「給料BANK」があります。
ここはポータルサイトであり、職業人をゲームキャラクター風にして、給料や情報を載せています。
これは本にもなっていて、7万部売れたそうです。
僕はこのサイトをさらに発展させて、「SNSにしたい」と考えました。
「ポータルサイトとSNSの違い」は「ユーザーが単に閲覧するか、参加するか」です。
単に閲覧するよりも、ユーザーが「書き込みや出会いなどのつながり」によって参加し、さらに「コンテンツをユーザーに作らせるSNS型ポータルサイト」の方がいいと思いました。
また、職業に誇りを持つ人は多いと思うし、将来なりたい職業を調べたい人も多いでしょう。
「日本の職業の情報サイト」としてNO.1のサイトを作りたいと思いました。
皆が、適職に就けば、適材適所になり、日本の活力につながります。
「適材適所」に就ける手助けが、このサイトの理念です。
「職業を考えるきっかけ」にもなってほしいのです。
当分は、広告で稼ぎ、そのうち、セキュリティがしっかりしてくれば、課金型に移行することも視野に入ります。
課金型は、個人情報を管理しないといけませんから、セキュリティが重要です。
さて、このサイトは発展がいろいろと考えられます。
「コンプガチャ系」にもいけそうですし、「AKB系」にもいけそうです。
後者は、「職業投票」などもできるのです。
「どの職業が日本でNO.1か?」を競うようイベントも、知名度が上がるサイトになっていれば実現可能かもしれません。
「AKB商法」への移行です。
職業を代表するゲームキャラか、アイドルみたいな一般人を起用し、写真や画像を載せ、投票させるイベントです。
または、「信長の野望」のゲームのような「国取りシュミレーションゲーム」も視野に入るでしょう。
「職業国取りゲーム」です。
発展がかなり考えられます。
「単なるポータルサイト&SNS」で終わりません。
もちろん、「最低限の職業や給料の情報」は載せます。
そこから、怒濤の展開が考えられます。
また、将来的には「人工知能」も使えると思います。
さらに、「職業適性テストや、性格判断テスト」なども入れます。
「エニアグラムテストやBIG5」などはぜひ取り入れたいです。
理念は、「適材適所への手助け」ですが、ゲーム性や投票などのイベントを取り入れることで、知名度を上げたり、収益基盤を確立したりします。
同じ職業人同士は、結託するかもしれませんね。
また、「投票への加熱」で課金が得られるかもしれません。
まさに、「AKB商法」です。
「職業番組」が実現されたら、話題性が出そうです。
「どの職業がNO.1人気か?」や、「職業への国民の理解が深まる」かと思います。
「就業意識」も高まるかもしれません。
この「職業SNSサイト」が人気になり、話題になれば「適性検査や情報」が満載になるので、適材適所に就きやすくなり、日本の国力増強につながるかと思います。
「大学や高校などの出身者」は連携や愛着が高まるといいますが、それを職業に広げたわけです。
職業人同士で、連携ってなかったですよね。
最初は、PCでウェブサイトを作り、iPhoneやAndroidアプリへ拡大します。
以下のようなサービスになります。
1 ポータルサイト(コンテンツや適性検査など)
2 SNS(ユーザーがmixiみたいな匿名だけど、情報投稿にある程度の信憑性を持つ仕組みにする。ユーザー間での職業情報のやり取りや出会いがある。コンテンツも勝手に作ってもらう)
3 ゲーム(国取りシュミレーションゲームや職業仮想体験ゲームなど)
4 AKB系(話題作りや職業意識への高まりを狙い、適材適所へと導く)
果ては、人工知能を活用し、より「スピーディに処理するサイト」も視野に入れたいです。
話題のVRなどにより、「職業体験ゲーム」なども加わると面白いかもです。
「職業意識、就業意識」がより根付きますね。
さらに、低コストで、国民が職業を仮想体験できます。
このアイデアは、国の「異能Vation」に応募しました。
ただし、アイデアだけであり、技術が僕にはないので、落選する可能性が高いと思ったら、案の定、落選しました。以上、ここまで。
2 構想が生まれた過程を解説する。
この職業SNS案の構想がうまれた過程を解説します。
まず、理念として「適材適所に国民を就かせることで、国民を幸せにする」があります。
そして、学閥などはあるのに、「職業での派閥」はなかったという点から、職業で連帯感を持たせ、ゲーム的に課金(職業国取りゲームや、コンプガチャ系)や、職業の人気投票(AKB商法)などを収益源として目指しました。
職業への意識と知識を深めてもらうことによって、適材適所に就き、「世の中がハッピーになる」という理念ももちろんあります。
そのために、職業情報はたくさん載せますし、エニアグラムやBIG5などの性格診断テストなど多数取り入れます。
今、話題のVRなどによって、疑似職業体験なども出来れば面白いでしょう。
SNSにしたのは、コンテンツをユーザーに作ってもらうことで、サイト運営の手間を節約したり、読者に参加してもらうことで、職業SNSに愛着をもってもらうためです。
このサイトは、広まれば、TVなどとの連動で、さらに売上や知名度アップが狙える点です。
職業SNSと連動した「職業の番組企画」って面白そうじゃないでしょうか?
職業SNSでの国取りゲームや投票などでの勝者が、TVに出演したり、クイズ番組などで競えば面白いコンテンツになるかもしれません。
「この構想をどうやって僕が考えたか?」その過程を探ることで、構想を作るためのきっかけにしてもらいたいのです。
ちなみに、この構想は実現されておらず、成功したものではないのですが、構想のヒントとして例に挙げました。
まず、この構想を思いつくためには、「AKB商法」と「コンプガチャと国取りゲーム」(信長の野望や三国志など)や「YouTubeやニコニコ動画やアプリなどの他人にコンテンツを作らせるビジネスモデル」を知っておく必要があります。
いろいろなビジネスモデルをあらかじめ大量に頭に入れておくのです。
また、様々なSNSなどをあらかじめ調べておく必要があります。
そして、それ以外のSNSを考えるようにします。
MECE(漏れなくダブりなく)などのフレームワークよりも、枠外の視点(今までにないSNS)を考えるようにします。
次に、僕の場合は給料BANKがヒントになったのですが、「これらをSNS化したら面白そう!」という発想が浮かびました。
給料BANKという情報提供サイトだけでは、もったいないと思ったのです。
このコンテンツはある程度、受けた実績があります。(本はある程度、売れました)
僕自身も、このコンテンツは面白いと思いました。
しかし、SNSまで発展させようと思った人は少なかったかもしれません。
給料というのは皆、気になるもので、キラーコンテンツだと思います。
職業もほとんどの人が従事しますから、注目度の高いコンテンツでしょう。
コンテンツとしては非常に面白いので、あとは、「どう収益化するか?」を考えたところ、SNS化によってコンテンツを他人に作らせたり、参加させて愛着を持たせ、さらに、AKB商法とコンプガチャ商法と国取りゲームと、メディアとの連動などが浮かんだのです。
次に、「機会発見」という本を参考にまとめます。
従来の手法は、分析的アプローチです。
それに対して、機会発見アプローチがあります。
成熟化した現代社会において、技術起点ではなく、生活者起点(人間起点アプローチ)で製品・サービス開発をしていこうというアプローチです。
図にすると以下です。
分析的アプローチ。 機会発見アプローチ。
収集対象。 漏れなく、ダブりなく。 枠外の視点。
種類。 定量情報。 定性情報。
操作。 分析的操作。 統合的操作。
P17。
僕の「職業SNS」は、MECE(漏れなく、ダブりなく)ではなく、枠外の視点でしょう。
また、分析的操作ではなく、様々なビジネスモデルを統合して組み合わせました。
定性情報は、エスノグラフィー手法などで掴むわけですが、その際、「人間自体に興味があるか?」は重要な要素です。
理系人材は、基本的にモノに興味があり、人間への興味が薄い傾向があると思います。
その場合、定性情報を得ても、人間の本音が分からず、ユーザーニーズを的確に掴むことは難しいかもしれません。
人間の本音を掴むのが上手い人は世の中にいるので、そういう人とタッグを組み、ユーザーニーズやビジネスモデルや企画はその人に任せ、理系人材の人は、モノ(サイト含む)造りをした方がいいと思います。
分業の時代ですよ。
次に、「外部性と発展性という視点が大事」という話をします。
外部性とは「未知の切り口、着眼点か?」です。
僕の企画案「職業SNS」は、LinkedIn(リンクトイン)がそれなりに近いですが、新しい要素をたくさん加えて、外部性を強化しました。
発展性とは「ワクワクするか、面白さを感じるか?」です。
僕の企画案「職業SNS」は、発展性がかなりあるでしょう。
職業体験をVRでという発展まで考えています。
発展性のある企画だと、伸びしろがあるので、有望ではないでしょうか?
さて、体験分析というものがあります。
対象としている製品・サービス・事業に関する体験を、最初から順を追って記述・構造化するものです。
具体的な図を書きます。
「機会発見」という本のP81からの引用です。
体験分析の例(カーシェア)
体験に至る →直前 →体験中 →直後 →体験後のつながり
導入 (Entry) (Engagement) (Exit) (Extension)
(Entice)
アプリを使った 予約時間直前 ナビの使い勝手。利用明細メールの 利用履歴の確認。
空き状況の検索。の通知。 受信。
予約の確認・変更。駐車場まで 給油のしやすさ。車内に忘れ物が 次回利用できる
の行き方表示。 ないかのリマインド。クーポンの提示。
駐車場における 利用時間の
サインの表示。 変更。
トラブル時の
連絡相談。
以上です。(レイアウトが崩れまくりました)
詳しくは、本のP81~84を読んでください。
体験分析で、顧客の体験を細分化しておくと「どの段階で不満があるか?」などを把握できる効能もあります。
ちなみに、「機会発見」という本の「機会発見」という言葉の意味は、「枠外の視点」の探索によって収集した「定性情報」を「統合的操作」することで、生活者にとっての新しい価値を見出し、市場を創造するアプローチだといいます。P93。
僕の職業SNS企画案はまさに偶然ですが、「機会発見」の本の手法を使っていて、いいお手本となったことでしょう。
お勧め本です。
ではこの辺で。(5095文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。