どうも、武信です。(No1024)
ドラゴン桜2が2021年4月25日(日曜日)から放送されます。
キャッチコピーが「時代に負けるな、今こそ、動け!」です。
前作「ドラゴン桜」が放送されたのは2005年7月期で、金曜夜22時という遅い時間帯でした。
なのに、全話平均視聴率は16.4%、最終話(11話)の視聴率は20.3%を超え、社会的ブームとなったドラマなのです。
また、2005年はまだTVが強い時期であり、少子化も今ほど進んでおらず、「視聴率が出やすい時代だった」と思われます。
加えて、以下の記事にあるように、2020年頃から、従来の世帯視聴率じゃなく、個人視聴率も計測できるようになりました。
https://www.asahi.com/articles/ASN3B6HZFN3BUCVL01K.html
視聴率、世帯から個人の時代 「全国で○人見た」可能に
さらに以下の記事にあるように、ドラゴン桜2は日曜の21時という観やすい時間帯に放送されますし、日曜劇場の「天国と地獄」のドラマの世帯平均視聴率は15.5%で、最終話も20.1%と2021年のドラマで今のところ、1位の結果を残しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/93f438f0f369150ea9ef55ae55a025dfea66d732
阿部寛主演のTBS「ドラゴン桜」に高まる期待…前シリーズ再放送は吉と出るか
つまり、時間帯は前回と比べたら恵まれているのですが、記事にあるように前シリーズ再放送をすると前作と比べてしまい、「作品の質が見劣りすると仮にしたらコケる可能性がある」と言います。
実際、阿部寛出演の「まだ、結婚できない男」(2019年放送)は前評判は上々だったのにかかわらず、前作の再放送をしてしまったがゆえに、期待を超えられなかったとなり、イマイチな結果に終わりました。
2006年放送の「結婚できない男」(火曜夜22時、フジテレビ系列)の全話平均視聴率は17.1%だったのに対し、「まだ、結婚できない男」は9.4%と惨敗でした。
また、「まだ、結婚できない男」は「火曜21時、カンテレとフジ」で放送されたという影響もあったかもしれません。
フジテレビは2008〜2011年頃の地デジ化により、高視聴率の座から落ちましたから。
記事にもあるように、日曜劇場の枠は「半沢直樹」「天国と地獄」など大ヒットを飛ばしており、「ドラゴン桜2も大きく外すことはない」と書いていますが、まぁその通りだと僕も予測します。
ただ、キャストが阿部寛さん、長澤まさみさんを除いて、イマイチ見劣りする気がするのですよねー。
また、少子化が進み、前ほど受験地獄じゃない時代に「東大というキーワードがどこまで刺さるか?」ですね。(東大王という番組の下地があるのは有利な材料ですね)
前置きだけで、約1200文字も書いてしまいましたが、「ドラゴン桜2が前作超えをするのか?そして、それをするためにできることはあるのか?」という視点から考察していきたいと思います。
興味がある人は続きをお読み下さい。
1 視聴率予想。
まず、いろいろな材料を元に、ドラゴン桜2の視聴率予想をしてみようと思います。
上記でも述べましたが、日曜劇場の21時枠は強いです。
フジテレビという不利な条件もありません。(「まだ、結婚できない男」の失敗から)
しかし、「少子化・受験地獄がない・TV局の影響力が2005年より落ちている、特に若年層に」などの理由から、「東大受験というテーマがどこまで刺さるか?」ですね。
ドラゴン桜2を観るとしたら、「前作のファン(16年経っているので、例えば当時、18歳だった人は今は34歳)」、「東大など難関大学の受験生(このボリュームゾーンも減少)」、「日曜劇場を観る人」などになるでしょうか。
「受験なんて関係ない」という人は観ないでしょう。
で、半沢直樹が化け物ドラマになった理由は、「演技が面白い!(これ、話題になりましたね)」「テーマが壮大(政治など陰謀が絡む)」「リアリティがある」(まるで本物の政治の話)、などあるでしょう。
前作のドラゴン桜は「バカとブスこそ東大に行け!」というキャッチーなコピーがありましたが、今回は「時代に負けるな、今こそ、動け!」という抽象的な表現であり、具体的にイメージできません。
本来なら、教育改革が2020年に行われていて、教育への関心が高まり、盛り上がっているときに放送されればある程度、興味の対象になったのでしょうが、2020年教育改革は頓挫し、新味に欠けることとなりました。
さらに、原作を僕は全巻、読んでいますが、イマイチ、面白くないのです。(テーマは壮大ではなく、人間ドラマもありふれています)
つまり、原作に忠実にドラマ化したら、かなりヤバそうなのです。
それこそ、上記の記事にあった前作の再放送が仇になり、「期待を超えられなかった」となりそうです。
で、視聴率の予想ですが、いろいろなことを加味すると、初回なら無難に15%ぐらいは取れるのではないかと。(前作のおかげと、日曜劇場の枠のおかげで。平均視聴率だと12%ぐらいになる可能性も?)
しかし、その後、内容が低空飛行状態になるのなら、前作を下回ることになりそうです。
ここからは僕が提案するドラゴン桜2をヒットさせるためのアイデア出しをします。
TV局が参考にするかどうかしりませんが、前の半沢直樹のケースもあるので、採用されるかもしれません。
2 僕が考えるドラゴン桜2ヒット策。
ドラゴン桜2にも、壮大なテーマが必要です。
教育改革は頓挫しましたが、時代が激変し、アメリカ・中国、その他先進国は賃金が伸びているのに、日本だけ伸びていない停滞した状態を直視するべきなのです。
つまり、僕の教育改革の本の問題提起はテーマとなりえます。
そこに、大物政治家やフィクサー、いろいろな陰謀を絡めるようにします。
受験という小さいテーマにしません。
原作の学園の理事長と桜木との対立、理事長を支援する投資家、などではテーマが小さすぎます。
僕の教育改革の本には、ドラマに参考になりそうなパクれそうなネタがゴロゴロと転がっていると思います。
今、政府がやろうとしている教育改革、さらに桜木が理念として掲げる学校・教育の姿まで、語れそうなことは多そうです。
1人1台のパソコン、ICTを使った教育、ペーパー試験は意味があるのか?論、など受験だけでも語れることは多いです。
アメリカ、中国がICTで飛躍的に大化けしているのに対し、日本は周回遅れ。
アメリカは製造業からとっくの昔にICT、金融、コンサル系などにシフトしているのに、日本はまったく進んでいません。
僕の教育改革の案を、ドラゴン桜で問題提起として出すだけで、今までその視野がなかった人達には驚きの内容になるかもしれません。
つまり、日本人に対して、教育について、日本の国の将来について大きく考えさせる壮大なドラマになりうるのです。
でも、それだけだと面白くないので、陰謀など絡めてドキドキさせるのです。
ドラゴン桜2の影響を受けた人達が、国に対し、「もっと教育改革を進めろ!」と騒ぐかもしれません。
また、老人らにも賛同してもらうには、「税率の調整論」がいいでしょうね。
老人や弱者を支える人が多くならなければ日本は沈没しますし、そのためには若者や、金を稼ぐ人達が増えないといけません。
そしてやる気を削がない程度に、税率を調整することで皆がハッピーになるのです。(弱者には福祉に金が回ります)
また、コロナなど予測しづらいことが起きる世の中では、それこそ「従来のペーパー試験スキルだけじゃダメだ」ということが分かります。
ドラゴン桜は強力な教育テーマドラマとなりうる可能性がある上に、抵抗勢力(古い政治家や教育業界など)も登場させ、さらに、投資家やアメリカなども絡めさせると壮大になるでしょう。
原作に忠実にやったら、つまらない凡庸なドラマになりそうです。
「東大に受かるか、落ちるか」「東大受験などのテクニック」「恋愛話」などに終始したら、前作を超えられないでしょうね。
日本はGAFAの下請けになった事実や、電気産業の崩壊(東芝さえ危機)、自動車産業もどうなるか分からない(電気自動車の到来で)、などマクロや民間からの逆算思考で、受験を語る視点も持ちたいですね。
日本の国民性(心配症の人が多数)、アメリカ人などは起業家志向(心配性少ない)、さらにGAFAやスタートアップの派手な起業だけじゃない起業の実態もちゃんと紹介、中国は鎖国してアメリカをパクったことによる発展(と社会主義国の憂鬱。人権がない)、などこれから社会に出る人達が参考になるテーマも入れておきたいですよね。
日本人ってコロナなのに安全志向で医者になりたがる人が多いし、一部の分野の天才は出てきたけどそれは一部だし(スポーツ、アニメ、芸術など)、日本全体で見たらスケールが小さい人ばかりだと感じます。
まぁそれはそもそも日本の大企業もヤバく、スタートアップを買収したり、支援することもできず、逆に買収される側に回りそうで、つまりGAFAみたいに経済圏ができていないことも大きいのだと思います。
ここからは話を大きく転換させます。
ドラマを観る人のニーズについてです。
世の中で売れるモノやサービスというのは自分事として感じたモノが中心です。
「自分に関係ある!」と思うモノやサービスでなければ人は関心を持ちません。
前作のドラゴン桜がヒットした理由は、「バカとブスこそ東大に行け!」というキャッチコピーも関係あるような気がします。
「バカとブスがのし上がる最短の道は学歴であり、東大という論法」に説得力があったのです。
「こんな自分でも人生を変えられるのなら東大受験をしてみよう!」と説得力があるドラマであり、影響力が出たのです。
しかし、激変の今の時代には高学歴がそこまで魅力的じゃなくなりました。
日東駒専やMARCHぐらいに現役で受かれば大企業への切符もある時代です。
なぜなら、高学歴の実態が企業に知れ渡ってしまったからです。
特に、大学の学者や教授はASDであり、社会不適合者が多く、民間人として活躍するような人材じゃなかったのです。
そういう大学教授などが作ったペーパー試験は当然、民間で活躍する人材輩出にそこまで活躍していなく、ペーパー試験の限界が見えてきていたのです。
ですが、理系の高学歴は日本ではまだまだ潜在能力が高く、外資では好かれます。
加えて、2020年の世界大学ランキングでも、東大は36位であり、トップ100には京大も加えて、2校しかランクインしない有様です。(英語で論文発表という点ももちろん関係するでしょう)
世界的に見たら、もはや大半の日本の大学は落ちこぼれであり、高学歴といっても誇れるほどじゃなく、加えて日本の大企業の多くも沈没しており、日本の民間企業も危機的状態なのです。
今どき、東大に執着する理由がないのです。
だから、キャッピコピーも「時代に負けるな、今こそ、動け!」になったのでしょう。
動くのは大事であり、たとえ世界的には東大の価値が落ちたとしても、「腐っても東大」であり、日本では上位なのです。
今回のドラゴン桜2では、東大への動機づけをどう作るつもりなのでしょうかねー。
「時代が変わった!」ことを桜木も認識し、伝え方を変えるのでしょうか?
「時代に負けるな!」という言葉は良いですし、環境激変にも柔軟に対応する人材は貴重であり、「そのための能力を伸ばす」という風に、教育業界も変わっていくべきでしょう。
ペーパー試験なんて万能ではなく、一つの手段にしか過ぎないのです。
さらに言うと、日本の教育業界は荒廃しており、教師の質は下がっており、そういう時代こそ、「デジタルツールを使ったり、独学が良い」と思います。
頭の悪い政治家や官僚(教育改革構想を捻じ曲げた)を登場させ、東大出身といえど、いかに昔のペーパー試験偏重人材は使えないか、もネタにするといいかもしれません。
もう今の教育現場の人達は学歴社会の崩壊に気づいているでしょう。
また、現代では表立った戦争は起きていませんが、経済(情報・サイバー含む)戦争は起きています。
加えて、異性獲得戦争も続いています。
前作では、兄弟を応援し、自分は頑張らない人物がいて、その後、受験することになり、東大に見事に合格することになりましたが、今回も「世の中は戦いだ!(経済、異性獲得含む)」という視点も入れるといいかもしれません。
「世の中での大きな成功を掴むことに比べたら、東大受験なんて簡単である」というメッセージもありかもしれませが、実は「受験は才能だ」と僕は思っているので才能がない場合、損切りするのが賢く、別な分野で戦えばいいのです。
だから、今回は東大だけに重きを置くのではなく、東大受験に向いていないけどビジネスやコミュ力に適性がある人も登場させて、視野を広げる内容にしてもらいたいです。
また、「落ちこぼれでも誰でも東大に受かる」なんて幻想です。
実際、リアルドラゴン桜企画で、東大に受かった人はいません。
まぁ「受験は才能である」というメッセージを入れると、やる気をなくしますから、難しいですねー。
桜木の「つべこべ言わず東大に行け!」と生徒を説得し、最大限に頑張らせ、大学受験が終わったあと、落ちた生徒にも「受験は才能だ」と真相を話し、でも「最大限、目標に向けて頑張った経験は今後の人生の糧になる。本当は東大に固執する必要はない」と言い、「受験で培った「ノウハウ学力」を活かし、新たなスタートラインを切れ!学生時代、頑張った人間の努力を他人はちゃんと見ている!」と言うのがいいのではないか?と。
で、「コンテンツ学力」については残念ながら、日本の教育業界は進歩しておらず、終わっているがそこは諦めるか、今後、文科省が変えるか、抵抗勢力を説得するかしかないと。
あとは特別な才能の世界で成功できる人間は稀であり、東大なら3000人は入れるし、東大に仮に入れなくても高学歴なら万単位で入れるので、「特別な才能の世界よりは勉強の世界のほうがよほど楽だ!」と言うのもありでしょう。
話を戻しますが、教育テーマをいかに自分事として感じさせるか?も大事ですね。
自分事と感じ、感情移入できなければ人は興味持ちませんし、面白く感じません。
「ゲームを面白い!」と思う人が多いのも、自分が操作し、主人公になれるからです。
今回はキャストでは視聴者を引っ張ってこれないので、ストーリーで魅せるしかありません。(従来のドラマはジャニーズやアイドルが起用されることで、話題になり、観る人も多かったのです)
まずは初回の放送を観て、どのような展開になるのか、想像を膨らませたいと思います。
視聴率15%はいってほしいですねー。(クイズ番組の東大王の世帯視聴率って8〜10%程度であり、やはり東大というキーワードは多くの人はそこまで関心がないのでしょうね)
3 追加予想。
以下の記事を読んで、予測を改めました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/85b34984c5bb19e3c52b1a3ef961506bfa76f108
2021年春ドラマ“期待度”1位は「ドラゴン桜」<ドラマアンケート結果発表>
ドラマの「ネメシス」を観るという事前回答が「29.3%の人が観る」であり、初回の世帯平均視聴率の結果は11.4%でした。
約3分の1くらいですかね。
「恋はDeepに」を観るという事前回答が25.3%であり、初回の平均世帯視聴率は10.5%でした。
ドラゴン桜2は48.1%が観るという事前回答です。
約3分の1に減っている理由はテレビジョンというTVを極端に観る人達が読む雑誌のサンプルだからです。
約3分の1に減るぐらいの感覚が正常なのかな?と個人的には思っていますので、ドラゴン桜2の場合は15%ぐらいになるのかなぁと。
ただ、15〜19%ぐらいまで幅を持たせてもいいかもしれません。
もし仮に15%を下回ったら、テレビジョンの雑誌との乖離があまりに大きすぎて驚きです。
予測する人の中には「20%超えする!」と言う人もいるでしょうし、テレビジョンの調査では「ほぼ半数が観る」と言っていることからも、ありえるかもしれないとは感じます。
僕の場合は、敢えて、テレビジョンの読者と世間との乖離、温度差を感じ、低めに予想しています。
さて、どうなるやら。
ではこの辺で。(6243文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。