どうも、武信です。(No313)
あなたは「政治家、経営者に向かない人」とはどんな人だと思いますか?
また、政治家、経営者とはマネジメント職とも言えるので、「マネジメント職に向かない人」についても応用がききます。
つまり、「政治家、経営者に向かない人」を考察することに加え、「マネジメント職に向かない人」もあぶりだすので、あなたにも関係がある話となります。
役立つ豆知識だと思いますので、ぜひ興味がある方は続きをお読みください。
1 「3つの仕事の道」
突然ですが、「政治家、経営者に向かない人とは?」どのような人でしょうか?
それへの答えを示す前に、まずは次の話を読んでください。
人は「3つの仕事の道」を選ぶことができます。
1つ目は、「狭く深く、つまりスペシャリスト」です。
2つ目は、「広く浅く、つまりゼネラリスト」です。
3つ目は、「その中間、π型人材と呼ばれる、2つぐらいの専門分野(深く)+浅い教養知識の人」です。
この3つのどれかに、人の仕事は当てはまるでしょう。
そして、日本企業はゼネラリストが全体的に多いそうです。
理由は、新卒一括採用で、皆が社長候補なので、いろいろな部署を異動で経験して、ゼネラリストに近付くからだそうです。
対して、欧米などは異動などなく、スペシャリストを目指す人が大半です。
しかも、日本企業のように、その企業でしか通用しない特殊技能ではなく、汎用的な、どの企業でも通じる特殊技能を磨くので、転職がしやすいですし、実際、転職市場も整っています。
ところで、理系人材は概して、スペシャリストになりがちです。
理系は、細分化がかなり進んでいるからです。
そして、「狭く深く」の頭脳の働かせ方と、「広く浅く」の頭脳の働かせ方は異なると思われます。
しかも、「狭く深く」のスペシャリストの人は、それ以外の分野にまで、基本的に人の割ける労力に限界がある以上、力や視点を向けることができません。
また、理系は「モノ」などに興味の対象が絞られがちです。(ITなら、パソコンやネットワークやプログラミングなどに興味が向くということです)
この「狭く深く」という頭脳の特徴と、専門知識以外は知識が乏しいという視野の狭さ、さらに、「モノ」にばかり興味が向くという傾向から、次のことが言えます。
2 「政治家、経営者に向かない人とは?」への答え
そう、タイトルの「政治家、経営者に向かない人とは?どのような人でしょうか?」への答えです。
理系人材は、経営者や政治家には向いていないということです。
なぜなら、経営者や政治家は広範な知識を必要とするので、ゼネラリスト系が向きますし、人を動かすので、人にものすごく興味がないと「人心掌握術」などが使えないからです。
文系でも、「狭く深く」の専門家で、しかも、人に興味がない人材は、同じく経営者や政治家には向きません。(文系にも政治家、経営者に向かない人はいますが、理系は特に顕著な傾向でしょう)
もちろん、理系出身の政治家、経営者は存在します。
もし彼らが活躍しているとするならば、π型人材への転換を図ったからでしょう。
「狭く深く」の道を閉ざし、教養系やビジネス知識をかなり取り入れたのです。
もしくは、参謀などが代わりにゼネラリスト的な視点や、「人を動かす」ノウハウを持っており、社長の代わりに動いていた可能性も考えられます。
ともかく、経営や政治の世界では、ゼネラリスト的人材や、「人を動かす」能力が不可欠であり、「誰か」が担わなければなりません。
それが政治家や経営者本人の場合もあれば、参謀や部下の可能性だってあります。
成功要因としては、ゼネラリストやπ型人材系は不可欠であり、スペシャリストはあくまで、「使われる存在」になります。
もちろん、スペシャリストは「使われる存在」ではありますが、影響力はあります。
例えば、原発事故の際は、専門家に任せた方が、専門外の人よりも意思決定の精度は上がるでしょう。
「餅は餅屋に聞け」であり、専門分野に関しては、現場に任せた方がいい場合もあります。
しかし、経営や政治の大まかな方向性に関しては、スペシャリストの狭い視野では捉えきれません。
よって、方向性を打ち出すことや、経営者なら幅広い知識を基にした企画発想や意思決定の際には、ゼネラリストやπ型人材が適しているのです。
理論的はこうなります。
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3 「経営者や政治家選抜をするコツ」
これらの概念を前提に置いた上で、「経営者や政治家選抜をするべき」だと考えます。
また、「使われる存在」、つまり、大企業などに雇われ続ける道を選ぶならば。スペシャリストになるのが一番です。
その際は、日本企業の特殊技能にしか通用しない技能ではなく、なるべく、汎用性も意識した方が、いざというときの転職に活用できるでしょう。
また、青色発光ダイオードを発明し、ノーベル賞も受賞した中村修二氏のような道もあるでしょう。
発明を極めれば、中村氏のような道もありえます。
経営者や政治家などになりたくない、つまり、幅広い分野に手をだし、「人を動かす」マネジメント職に就きたくないならば、専門分野を究め、スペシャリストになることです。
逆に、スペシャリストは向いてないと思うならば、ゼネラリストの道を選び、管理職や経営などを目指すのありです。
「使う側」に回るともいえます。
これらの概念の特徴を意識しておけば、進むべき道が見えやすくなると思います。
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ではこの辺で。(2575文字)
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