エニアグラムタイプ1と3「結果がすべて?」「結果とプロセス、どっちが大事?」

どうも、武信です。(No351) 

 

過去記事です。2017年かな。

 

「結果とプロセスどっちが大事?」という論点は、頻繁にあると思います。

 

例えば、ロシアW杯で日本が勝ちに異常?にこだわって、パス回しをしたことは、「本来の美しいサッカー(プロセス)を軽視しているのでは?」と、論点になりました。

 

こういう論点になったほどですから、このテーマは議論する価値があります。

 

また、スポーツだけでなく、企業やビジネスにも話を広げていくので、参考になる人もいるでしょう。

 

力作記事です。

興味がある方は続きをお読みください。

 

 

1 完璧主義者と成果主義者の結果とプロセスに割く比率。

 

結果とプロセス、どちらが大事なのでしょうか?

 

結論的には、どちらも大事ということになります。車の両輪です。

 

どちらも不可欠です。

ですが、どちらにより比重を置くか?は、人によって異なると感じます。

 

エニアグラムでいうタイプ3は成果主義者であり、「結果に比重を置く割合が高い」と感じます。

 

対して、タイプ1は完璧主義者であり、「プロセスに比重を置く割合が高い」と感じます。

 

成果主義者は結果とプロセスの割合が6対47対3など、結果の割合が高いと思います。

 

完璧主義者は結果とプロセスの割合が4対63対7など、プロセスの割合が高いと感じます。

 

2 完璧主義者と成果主義者の結果とプロセスに割く比率の理由。

 

なぜ、そうなるのでしょうか?

 

理屈としては、成果主義者は結果に特に固執しがちで、極端な話、「勝ったり、売れれば何でも良い」ということになります。

 

ブサイクでも勝てばよく、「粗悪品でも詐欺的商品でも売れれば良い」ということになります。

 

もちろん勝負の世界、特にプロの世界では実力伯仲であり、贅沢は言えないと思います。

僅差で勝つのが精一杯の人が多いからです。

 

対して、完璧主義者はとにかく完璧を目指し、良いモノを作りたがります。

 

そこには今までの日本企業のように、「良いモノを作れば売れる」という神話があり、完璧主義者の背景なのです。

 

3 完璧主義者の敗北。

 

しかし、それは無残にも、アメリカ企業のイノベーションや韓国・中国企業の安価製品により、敗れ去ろうとしています。

 

「良いモノ、質の高い製品志向」は、アメリカのイノベーションの前に部品会社としての位置付けに使われるか、または、韓国・中国製品の安価製品を好む客の「質より安さ志向」に押されています。

 

完璧主義者の「良いモノを作れば売れる」は、部品会社としては有用ですが、下請けに甘んじやすく、「質より安さ」の前には、選ばれなくなっていったのです。

 

4 成果主義者が勝ったかのように思われたが。。。

 

これで成果主義者の「成果が出れば何でも良い」という思考の方が、実は「経営の世界では有利だ!」という論調になるかと思われました。

 

しかし、韓国企業のスマホは発火していますし、「安物買いの銭失い」になる可能性も出て、消費者離れも起きるかもしれません。

 

僕自身も、iPhoneは高級路線だとは理解していましたが、一時期Androidを使っていたのですが、1年半ほどで壊れ、すぐにiPhoneに買い替えたところ、かなり品質が良いと実感しています。

 

結局は「質の良さ」というのは、顧客には求められます。

 

製造業やIT製品では、安全性や壊れにくさは求められる指標とも言えるでしょう。

 

アメリカ企業のアップルのように、企画やマーケティングに特化し、製造は鴻海に委託するというやり方は勝ち組のような気もしますが、企画やマーケティングの世界は競争が激しいのでは?と思います。

 

スマホの世界も激戦区です。

 

「企画やマーケティングでは差別化が難しいのでは?」と感じます。

 

そうなると結局、「結果が出れば何でも良い路線では行き詰まる」と思うのです。

 

「質が高いモノを、戦略的に成果が出るように、いかにマーケティングし、販売するか?」が問われているのでしょう。

 

5 成果主義者の弱点。

 

完璧主義者と成果主義者の対比から、プロセスと結果の話をし、経営の話まで飛びましたが、元のプロセスと結果の話に戻します。

 

結果主義の弱点を書きます。

 

それは「結果に比重が置かれすぎであり、プロセスの追及が甘くなる」という点です。

 

「プロセスの細かい蓄積があってこそ、結果が出る」と思うのです。

 

もちろん、結果ありきであり、結果が出ないと、生き残れないのが勝負の世界ですが、逆説的ではありますが、結果を出すためにはプロセスをきちんと経ないとダメなのです。

 

プロセスをすっとばして、結果は出ないのです。

 

結果主義者の弱点は、そのプロセスに対するこだわりが甘くなる点と言えます。

 

あとは、権威や結果を出した人を盲信してしまう点です。

 

結果を出した人をとことん信じがちであり、結果を出していない人の意見は聞くに値しないと思っており、失敗した人でも、あと一歩で成功というプロセスの人もいるかもしれないのに、それすら無視してしまう点です。

 

6 プロセス主義者の弱点。

 

逆に、プロセス主義者の弱点を書きます。

結果に対するこだわりが薄い点です。

 

プロセスをとことん追求し、良いモノを作る姿勢は良いのですが、結果や締め切りを軽視しがちです。

 

極端な話、結果が出なくても、良いモノを作ったり、美しいプレーをしたり、全力を尽くせば良いと考えがちです。

 

良いモノを作ったり、全力を尽くせば勝てる、つまり、結果を出せる可能性は上がりますが(楽をしている人よりは)、そこには戦略性が少ないのです。

 

7 結果主義者の特徴。

 

結果主義の人は戦略を重要視します。

 

結果から逆算して、その結果を出すために、どういう戦略を打てば良いのか、良いモノを作りたいが常に全力は無理だから、時には手を抜いた粗悪品でも仕方あるまい、という、勝ち、結果にこだわった戦い方をします。

 

そして、結果主義者ですから、「良いモノじゃなくても良い」という妥協ができ、完璧主義者の「絶対に質の高いモノ」や、「全力プレーや美しいプレー」という美学にはこだわりません。

 

8 僕の持論。

 

どちらの姿勢も大事だと思います。

 

勝負の世界で、「美しいプレーで勝てれば最高」です。

経営の世界で、「質の高い製品やサービスで、売れれば最高」です。

 

しかし、一番の最大の目標は何かと問われると勝つこと、結果を出すことになるとしたら、成果主義者の姿勢に分があることになります。(もちろん、スポーツはエンタテイメントであり、魅せるのも魅力だとしたら、美しいプレーも価値が高くなります)

 

「結果、成果を出すために、プロセスをとことん追求する姿勢が正しい」と思います。

 

9 僕の傾向と僕が思うこと。

 

僕は完璧主義の思考癖があり、妥協した執筆物で出すのは自身、許せないです。

 

ですが、常に全力プレー、つまり、質の高い執筆物を量産するのは不可能だとしたら、妥協し、結果を追い求めるのも仕方ないのかなとも感じます。

 

「成果主義者」と「完璧主義者」の溝は案外、深いと思います。

 

「妥協を良しとしない」完璧主義者に対し、結果や締め切りの前に、「妥協を良しとする」成果主義者の構造ですからね。

 

質の高さ追求という美学も、「成果主義者にはあまりない」と思われます。

 

それよりも結果です。

 

結果は、売上や勝つことなどいろいろありますが。

 

10 読書の仕方。

 

ちなみに、成果主義者の読書方法は「コンサルタント的読書法です。

目的を持って、読書をします。

 

対して、「イノベーション的企画発想、全体俯瞰図的読書法」があります。

こちらは目的志向ではなく、寄り道をかなりします。

 

読書の仕方にも、成果主義者とそれ以外の対立図があります。

 

「イノベーション的読書法とコンサルタント的読書法の違いとは?」という記事に詳しく書かれています。

「おすすめの読書術」俯瞰図、イノベーション的読書法とコンサルタント的読書法の違いとは?

 

これらの視点を考慮に入れると、2つの主義者の対立を緩和させることができるかと思います。

 

ぜひ参考にしてください。

 

ではこの辺で。(3722文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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