試験とは何か?中小企業の採用とは?「試験と採用の本質とはこういうものだ!」

どうも、武信です。(No848)

 

試験とは、「大学受験のペーパー試験、資格試験、学校での定期試験など」たくさんあります。

 

今回は、この「試験というモノの特性」について考えていきます。

 

僕の本「フィクサーによる日本の教育改革本」でも散々、書きましたが、改めて、書き記します。

 

興味がある人は続きをお読みください。

 

 

1 試験とは何か?

 

僕が前から言っていることですが、試験とは「試験で問われている能力は保証されているという証明」に過ぎないということです。

 

大学受験の、国語のセンター試験の現代文で言えば、「読解力、知識、情報処理能力」(またはワーキングメモリ(短期記憶)も?)が問われています。

 

これ以外は問われていないのです。

 

例えば、「長文の文章を書く力、新しい発想・アイデアを生み出す創造力、コミュ力など」は問われていません。

 

以下の記事にも、一部を書いています。

 

「センター国語試験の弱点、盲点」PART2 というタイトルです。

 

大学受験で問われているのは、以下のことです。

 

2020年教育改革への僕の本「フィクサーによる日本の教育改革本第2版」PART5 というタイトルです。

 

僕の上記の記事から引用します。

 

で、大学入試(文系)において何が問われているのか?考察したところ、OS力(情報処理能力・集中力・暗記力・体力など)と、学習能力?思考力(論理的思考力、数学的思考力など)、理解力?(読解力とも呼ぶ)、根気・根性知識(大学受験範囲内)などだと分かりました。以上、ここまで。

 

これ以外の「創造力、コミュ力、文章力、ビジネス系知識」は問われていません。

 

これを明らかにしたのが僕の教育改革本です。

 

ちなみに、僕は大学受験のセンター国語、英語と壊滅的に相性が悪く、国立大学には到底受からなそうだったのと、今から思えば大学受験で問われていない「創造力・コミュ力・文章力・ビジネス系知識」に僕の労力を全振りしりしてきたのは正解だったと思っています。

 

大学受験の高学歴はシグナルに過ぎず、しかも膨大な無駄な勉強を強いられるのですが、僕はそれを避け、ビジネスに最重要な「創造力・コミュ力・文章力・ビジネス系知識」を磨いたことで、大いに無駄を省けましたし、ビジネスで活躍する下地を作れたと思っています。

 

最短でビジネスで活躍したいなら、僕の道も案外、お勧めかもしれません。(ただし、大企業への新卒入社が厳しくなるので、安全策を狙いたい人は辞めた方がいいかもしれません。しかし起業して、失敗しても実力があると見込まれたら、大企業への中途採用もあり得るかもしれませんが)

 

2 実例。

 

ここで、僕が体験した実例を書きます。(正確には見聞きした話です)

 

行政書士のある方がいて、その人は補助金の書類を書く能力がありませんでした

 

なぜ、役所に通る補助金書類を、行政書士(合格率10%ぐらい)の試験を通っていながら、書けないのでしょうか?

 

これは試験の特性を考えれば、分かります。

 

行政書士試験は主に、マーク式(一部、記述式。配点は2割)であり、「長文の文章を書くスキル」は試されておらず、しかも補助金という「企画や戦略系のスキル」も問われていないので、補助金の書類を書けなかったというわけなのです。

 

社会人経験があっても、それは「企画や戦略系の上位層(社長など)」ではなく、「オペレーション業務」だったのです。

 

そういうわけで、行政書士試験に通っても、補助金の書類が書ける人材とは限らないのです。

 

「試験で問われていない、能力が保証されていないスキル」に関しては、「ちゃんとあると思ってはいけない」という実例です。

 

3 採用について。

 

では、中小企業にせよ、大企業にせよ、採用する際、どのようにすべきでしょうか?

 

今回は、中小企業やフリーランスの業務委託など、「あまりいい人材がこない」ケースで考えてみます。

 

大企業であれば、たくさんの応募があり、比較的、優秀層が応募してくるので、見分け方が中小企業などとは異なると思ったので、大企業の事例は割愛します。

「基本的にあまりいい人材がこない」のが中小企業のデフォルトですので、それこそ、試験の性質などをよく考える必要があります。

 

「試験で問われていない能力は基本的に持っていない」と考えるのが筋です。

 

そして、プログラマー、ライター、翻訳者など特殊技能がある場合なら、一番いい採用手段は成果物(ポートフォリオ)でしょう。

 

実際に、作ったモノがあれば、それを見れば実力がある程度、把握できます。

 

プログラマーであれば「コードやポートフォリオ」、ライターであれば「ブログや実際の文章」、翻訳者であればトライアルでは「翻訳文」を見られるでしょう。

 

または、インターンという制度もよくできています。

 

インターンは会社で最低限、実務を体験でき、最低賃金も払われます。

 

企業にとっては、最低限の賃金で応募者のスキルを試すことができます。(1回採用したら、解雇するのが大変なのです)

 

応募者にとっては、入ってから、やはり辞めようとなるより、試してからの方がいいでしょう。(社風など相性があります)

 

ミスマッチを減らす手法なのです。

 

いろいろなテスト(SPITや性格テストなど多数)や、面接など、企業は採用手法を考えていますが、一番、有力なのが「成果物とポートフォリオ採用」と、「インターン」だと僕は思います。

 

確かに、ポテンシャル採用で、育てるという手法もありえますが、未知数ですね。(ですが、中小企業はいい人が基本的に来ないので、仕方ありません)

 

「試験で問われていないスキル」は、その人が独自に独学をするなどしない限り、育っていません。

 

そのことを踏まえた上で、採用しないといけません。 

 

4 最後に。

 

以上、「試験の本質をちゃんと捉えるようにし、採用手法にも活かすべきだ」という記事でした。

 

僕は高学歴だからといって、完全に鵜呑みにせず、「試験に問われていることは保証されている人材なんだな」と認識しますが、他の人はどう考えているのでしょうかね。。

試験って大体において、出題範囲が決まっており、「その範囲内の知識は身についているという証明」という概念が僕にはあるのですけどね。

 

また、試験に合格したということは、「主題範囲内の知識の合格ラインを超えたという証明」でして、だいたい試験の合格率って6、7割ぐらいなので、完全に出題範囲内の知識を100%マスターしている人というわけでもないですよね?

 

しかも、TOEICや英検やTOEFLなどの実用英語のように落とすための試験というより、能力を測る試験ならまだしも、大学受験試験は定員が決まっているので、「相対評価の落とす試験」であり、だからこそ受験にはある程度の才能が必要であり、「過剰能力試験」なのです。

 

情報処理能力がない人は、日本のセンター試験は突破できません。

 

それにしても、大学受験試験がたくさんの能力をきちんと測り、選抜し、巷で言われるようなエリート育成のための試験ならまだしも、そのような設計になっていないのは大問題です。

 

「創造力・コミュ力・文章力・ビジネス系知識」はまったく問われていないですが、ビジネスをやる人にはこれらは最重要項目です。

 

そもそも、「出題範囲が決まった中で、与えられた問題を素早く、処理するという能力」がエリートならば、AIにまったく勝てないでしょう。

 

情報処理能力・暗記力などが高いと、弁護士などの難関資格に通りやすくなります。

 

いわゆる、日本のエリートである、「医者・官僚・弁護士」にはなりやすいです。

 

ここで、「研究者と大学教授」を除いたのは、「論文を書く行為が創造的である」からでして、大学受験のペーパー試験では問われていない能力なので、高学歴といえども全員がなれる職種じゃないということを言いたかったのです。

 

「医者や官僚や弁護士ら」は、「高度な論文を書く創造的行為」をそこまで求められていないでしょう。

 

「膨大に知識を記憶し、素早く、正確に適切に処理する」のが得意であれば、なりやすいのが「医者・官僚・弁護士」です。

 

キャッチアップし、前例を記憶しまくるのが得意なのが、こういう人達であり、「自ら新しいアイデアを作り出す・産み出す能力」は、未知数です。

 

試験の本質をよくよく考えるべきですね。

 

試験に合格している人がいたら、「試験に問われている能力はあるのだな」と認識しましょう。

 

それが試験ですから。

 

ではこの辺で。(3859文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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