どうも、武信です。(No562)
2018年の記事です。
前回の記事の続きです。
「「好きなことをして生きる」論の是非」というタイトルです。
ベーシックインカムで仕事やバイトはどうなるか。「好きなことをして生きる」論の是非
ベーシックインカムという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して、最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を、定期的に支給するという政策のことを言います。
例えば、月に7、8万の金をすべての国民に配るなどです。
この定期的な額を配り続けたら、好きなことをして生きれるのでは?と提案している人がおり、僕はその論への是非を唱えてます。
興味がある人は、続きをお読みください。
1 動画の要約。
前回の記事は以下です。
「「好きなことをして生きる」論の是非」というタイトルです。
ベーシックインカムで仕事やバイトはどうなるか。「好きなことをして生きる」論の是非
まず、以下の動画を見て下さい。(消されたようです)
簡単に要約します。
月7万を支払うのに、90兆や100兆必要だけど、その財源をどうするか?は問題です。
働かくていいのなら働かない人は多いでしょうが、その分、所得が減るわけで、所得がない人から税収を得られませんから、そうなると財産を持っている人から取るか(相続税など)や消費税を上げるかになります。
大企業は今、足手まといになっています。
今は個人で上手く行っている人(アプリ創る人や一人でアニメを描いた人。「君の名は?」)は自由なクリエイターであり、そういう人のほうが富を生み出すといいます。
世界中の広告会社の売上を足しても、Facebookに敵いません。
アップルはしょうもないアプリを作っているけど、利益率は高く、Androidは便利なモノを作っているけど、アップルには負けます。
役に立たないけど面白いモノを創るほうが、利益率が上がり、日本もベーシックインカムを導入して、そういう路線にして、海外に打ったほうが儲かるのでは?という提案です。
大企業は設立して、40年くらい経っている企業は、管理職比率が40%あるといいます。
管理職比率は、ほぼマンツーマンじゃないかといいます。
役職体系は従来のままであり、結果的にシャープや東芝があったといいます。
非正規社員をゼロにしろといいますが、正規社員をゼロにして、非正規(フリーエージェントみたいなもの)が増えたほうが、日本は良くなると言います。
最長10年しか契約を認めないとすると、自分の技能を磨きますし、副業もやります。
実際、リクルートは上手くいっており、30歳ぐらいになると辞める雰囲気があり、残っている人ほど無能な者ばかりだと言います。
省略。
会議は椅子があるのが不思議だといいます。
立っていると意思決定の質は変わらないのに、会議時間が平均して34%減るといいます。
もっといいのは歩くのがいいそうです。
こういう身近なところから、始めたほうがいいそうです。以上、ここまで。
2 好きな仕事は一部しか就けない。
動画を見た上での、僕の感想を書きます。
月7万円を継続して出すには、予算的にも継続して、富を生み続ける必要があります。
その点には同意です。
月7万円もらえるから働かなくていいという人が増えたら(実際には難しいので、バイトなり何なりする)、日本は税収を取れず、沈没です。
僕の記事でも書きましたが、好きな仕事に就く人を増やす効果が一時的には出る可能性があります。(といっても、好きな仕事ってクリエイティブクラス系なんですけどね。プロフェッショナル系はちょっと違う)
しかし、僕の記事でも書きましが、好きな仕事(クリエイティブクラス系)は一部の人しかなれません。
クリエイティブ・クラスに就ける人って本当に少数ですよね?
ひろゆき氏は、アプリ作成者やアニメーターやアップルやFacebookの例を出してますが、これってIT系と芸術系や企画系などですよね?
IT系と芸術系と企画系って、大半の人に一流になれるほどの場所(スペース)と実力があるのでしょうか?
この点について、ひろゆき氏に聴きたいです。
3 アメリカのIT系企業の話。
アメリカでも、シリコンバレーは一部の成功例です。
しかも、軍需産業で、有利な立ち位置にアメリカがあったという前提があります。
日本がアメリカにITで勝つことに、挑むというのでしょうか?
内需でアマゾンやアップルとシェア争いで、日本企業が勝つのなら、日本のIT企業が個別に考えるべき点でしょう。
外需(輸出)まで求めるのなら、ソフトバンクのスプリントのアメリカ進出は先行例ですが、続ける企業はどこまであるのでしょうか?
IT系は今後も、規模の拡大が続くと予想されますから、アメリカと伍して戦うにはどうしたらいいか、日本としても個別の日本大企業にしても考えるべき点でしょう。
4 芸術系や企画系などで多くの人が好きな仕事に就けるのか?
では、芸術系や企画系(ビジネスも)などで、多くの人が好きな仕事に就けるのでしょうか?
「君の名は?」ほど、かなりの稀な成功例はないでしょう。
マックジョブを大半の人が少ししかやらなくなり(バイト感覚。月7万円の支給があるから)、好きな仕事(IT系、芸術系、企画系など)をやろうとしても、どれだけの人がそれで食っていけるのでしょうか?
最低限、月7万円を出せる富を生み続ける予算(90兆円、100兆円)を賄える税収を得るためにも、そういう好きな仕事で食える人を相当増やさないといけない話になります。
YouTuberにせよ、ミュージシャンにせよ、芸術系(作家、漫画家など)にせよ、アニメーターにせよ、アプリ制作者にせよ、それだけで食えている人がどれだけいるのでしょうか?
ほとんどいませんよね?
だからこそ、そういう人たちは副業してます。
唯一、IT系(プログラマーなど)なら、フリーランスとして食える程度です。
5 ベーシックインカムを導入しない解決策。
僕は別にベーシックインカムを導入しなくても、他の解決策があると思うのです。
それは「やる気のある層だけに配る支援策」です。
プログラマーなら、無料のプログラミング合宿をやればいいですし、芸術系でも選考を通った人だけが支援を受ければいいのです。
そもそも、「現在でも副業OKにすればいい」わけです。
6 リクルート方式の導入が良い。
または、リクルート方式にすればいいのです。
30歳で辞めてもらうという意味です。
僕はリクルート方式が、ベーシックインカムより、断然いい方式だと思います。
30歳までに泊をつけたり、独立前提なので、必死にスキルを磨きますし、副業もします。
会社側としても、中年以降が一番いらない人材ですから、30歳ぐらいで辞めてもらうのは大賛成なのです。(その代わりに給与は昔の日本企業のように、出世払い的な後払いはなしにします)
30歳が難しいなら、40歳で辞めてもらう方式や宣言をしてもいいと思います。(40歳定年制を提言した人もいます)
その代わりに、日本中で副業OKにします。まずは、副業で稼げないときついですから。
しかし、40歳で辞めてもらうとなると、年頃の子どもがいると家庭は大変ですね。
月7万円を全員に支給するというのではなく、ある程度、絞った支給方式にしたほうがいいと思いますね。
やる気のない層にまで月7、8万円を配る意味がわからないのです、僕には。
やる気のある層に月7、8万円を配り、好きな仕事に就くために猛烈に頑張り、ある程度の税収を払ってくれる層が量産されるのが理想です。
しかし、やる気のある層といえども、好きな仕事はパイが限られているし、技能の難易度も高いので、ほとんどの人が就けません。
ところで、やる気がなく、月7,8万円で暮らせる過疎地方に行き、クリエイティブ系もプロフェッショナル系も目指さず、マックジョブを少し足し算する層にまで配る意味が僕はわかりません。(実際、金を月7万円ぐらいもらえたら、それだけで生きていくと言っていた無欲な人がいました)
7 ベーシックインカムを導入するメリットと意義を教えて欲しい。
僕はベーシックインカムを導入する意義がよく分かりません。
なぜ、怠ける層にまで、月7、8万円を支給するのか?
資源が無限に湧いて出てくる、経済学の分配の法則の範疇に収まらない時代が来たら、ベーシックインカムの議論の是非はまた復活するかもしれませんが、今はまだ早すぎるでしょう。
ベーシックインカム信奉者には、ベーシックインカムを導入するメリットと意義を教えて欲しいと言いたいです。
しかも、公務員などや厚労省などが要らなくなるという無駄の削減効果以外に、一律で全員に月、7、8万円を支給する意味も教えてください。
やる気のある層だけに配ったほうが、僕は効果が大きいと思うんですけどねー。
例えば、教育の無償化も全員一律にやるより、やる気のある層(奨学金免除も成績優秀層になる)だけに配ったほうが効果が高いと思うんですよ。
「優秀な成績だったら大学授業料免除だよ」と言われると頑張る層が出てきますが、皆、大学授業料免除にするよといったら、頑張る動機付けが減ると思いますし、大学での勉強も頑張るのでしょうか?疑問です。
ではこの辺で。(4259文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。