「日本の選挙システム」内閣支持率が67%を超えたという記事への僕の裏読み話

どうも、武信です。(No242) 

 

2017年の記事です。

 

タイトルどおり、「新聞が発表している内閣支持率への考察記事」となっています。

 

「どの政党が勝つか?」そのパターンを、内閣支持率を元に分析しており、選挙の際に知っておくと面白い情報だと思います。

 

普通の人と違う目線で、「内閣支持率がこうだから、こういう選挙結果になりそうだな」とか分析できるかもしれません。

 

選挙や政治に興味ある方はぜひ続きをお読みください。

 

 

1 内閣支持率67%のときに選挙をやっても大勝しない理由。

 

「内閣支持率が67%を超えた」、という記事が出ました。

 

この支持率から、僕が考えることを述べることにします。 

 

まず、「この67%という高支持率のときに、選挙をやれば大勝じゃないか?」と普通の人は思うでしょう。

 

ですが、僕の見方は若干、懐疑的です。 

 

理由を述べます。

 

それは勝ちすぎのとき(高支持率)は、揺り戻しが起きやすいからです。

 

つまり、「勝ちすぎの政権だから、反対票をわざわざ投じよう!」と思う人が出てくるのです。

 


アメリカの話ですが、実際に、「隠れトランプ」はかなりいました。

 

アメリカのメディアは信用されておらず、ヒラリーさん支持を強烈に打ち出したことが裏目に出たのです。 

 

ヒラリーさん支持を強烈に打ち出さなかったら、「隠れトランプ支持者」もわざわざ投票しに行かなかったかもしれません。 

 

ヒラリーさんが有利だと強烈に報道されたからこそ、「アメリカのメディアに反対がちな国民が、トランプ氏にわざわざ投票しに行ったのではないか?」と予測しています。(あとで判明しましたが、ロシアが選挙に介入し、トランプ氏が当選した疑惑があります)

 

これは、国民性も影響しているでしょう。

 

アメリカの国民は日本のように従順ではなく、さらに、アメリカのメディアが国民に信用されていなかったからこそ、トランプさんの勝利という結果が出た可能性があります

 

2 日本のメディアは信用されているし、従順な国民性なので日本でなら大勝の可能性がある。 

 

対して、日本ではメディアは支持されていますし、従順な国民性です。 

 

よって、67%の高支持率でも、メディアの政権寄りの報道姿勢なら圧勝もありえるでしょう。

 

3 選挙で確実に勝つには? (日本編)

 

ですが、一番確実なのは、もしかしたら「55%ぐらいの支持率で、勝ちすぎではないので、反対票を投じに行く人が出ないことであり、組織票で勝つパターンかもしれない」と考えています。 

 

また、勝ちすぎのときは、投票しに行くインセンティブも薄れるでしょう。

 

「私が投票しなくても他の誰かがしてくれる」と、モラルハザードも働きやすくなります。 

 

もちろん、組織票で勝てればいいのですが、反対派のわざわざの投票がある上に、モラルハザードが起こるとすると、「勝まで行かなくなる可能性もあるのでは?」と疑ってしまいます。 

 

まぁ、日本とアメリカでは環境下が違うので、なんとも言えませんが。

 

4 内閣支持率67%のときの日本の選挙の行方とメディアの影響力。 

 

67%という高支持率通りに、この時に選挙をやれば圧勝という見方もできますし、揺り戻しが起き、反対派がわざわざ投票しに行かなくなる上に、モラルはハザードが起き、圧勝までいかない可能性もあるかなと思います。 

 

しかし、一番勝利を決定づけるのはメディア(特にTV)の報道姿勢でしょう。

 

日本で一番、大衆に影響を与えている媒体ですから。

 

5 内閣支持率58%、不支持23%のとき。 

 

最近のNHK世論調査で内閣支持58%、不支持23%という数字が出ました。

 

僕はこの数字を見て、客観的に感じたことを書きます。 

 

前に「55%のときがちょうどいいのでは?」と書きましたが実際、58%という数字を見るともしかしたら、支持しない層が「この数字なら逆転可能なのではないか?」と思う層が出てきて、反対票を投じるという可能性も考え始めました。

 

アメリカではクリントンさん支持を明確に打ち出したら、「隠れトランプ」がいて、逆効果だったのですが、日本ではメディアの世論調査の通りに、結果が出やすいとも思います。

 

しかし、「反対票がどう動くか?」ですね。 

 

勝ちすぎのときはもちろん、「隠れトランプ」のようにわざわざ反対票を投じて、自民党支持層は慢心とモラルハザードにより、投票しに行かなくなる可能性もあります。

 

対して、58%の支持率のときは、反対票の人はどう動くのでしょうか? 

 

「58%なら、もしかたら逆転の可能性もある」と感じる層も一定層いるかもしれませんし、58%なら自民党は大勝じゃないなと思い、自民支持の無党派層が動く可能性(ちょっと弱いか)もあるかもしれません。

 

6 選挙で勝つ秘訣。 

 

結局、組織票が働くときが一番、勝ちやすいと思います。 

 

つまり、組織票だけで無党派層が無関心のときです。 

 

「無党派層がいかに無関心でいて、反対票を投じないでもらえるか?」が組織票で決まる選挙であり、その構図を作るのが、組織票の強い自民党の戦略としては最良でしょう。 

 

選挙は無党派層を無関心にし、投票に行かせず(反対票も入れさせず)、「組織票で盤石に勝つのが大勝の秘訣だ」と思います。 

 

無党派層が動くとしたら、普段は選挙に興味がない層ですから、メディアが煽ったときです。 

 

組織票の人は、メディアの動きにかかわらず、選挙に行きます。 

 

この理屈を理解して、選挙に臨むのは大事な視点だと思います。 

 

さらに、「野党が弱っているときに戦うのはベストだ」と思います。

 

野党が弱っていれば、無党派層は無関心になりやすいからです。

 

過去の選挙でも、野党に力がないときは自民党は大勝でした。 

 

勝因は無党派層が無関心になり、組織票の勝負になったからだと思われます。(データ分析、誰かよろしくです)

 

7 選挙の争点について。 

 

また、選挙の際の争点は大事です。

 

争点が野党に投票したくなるようなものだと、無党派層が動いてしまいます。

 

与党に有利に働く争点なら、問題ありませんが。 

 

無党派層は基本的に無関心なままでいてもらうのが正解であり、もし無党派層を巻き込むのなら、争点が大事なのです。

 

争点次第では、無党派層が動き、野党に入れたくなるかもしれません。 

 

しかし、基本的にメディアの報道の仕方次第でしょう。 

 

特に、日本のような国では、メディアが争点で騒いだ選挙が「郵政民営化に是か非か?」です。 

 

このときは 小泉首相の必死の姿勢と、メディアが刺客などと騒いだため、自民党大勝利でした。

 

あの選挙のときは、無党派層が動いたのではないでしょうか? 

 

または、民主党の政権交代のときの選挙もです。

 

最近の自民党連勝の選挙は野党のふがいなさから、無党派層が無関心になり、連勝が続いたとみるべきでしょう。

 

この無党派層の動きというのは注意しなければいけません。

 

8 2017年7月2日開票の都議選について。 

 

ところで、産経・FNN合同世論調査によると、小池都知事の支持率が79%に達したそうです。

 

この数字を聞いて、僕は7月2日開票の都議選で、僕の思考実験のデータが取れるかもと感じました。 

 

僕の分析のような結果が起こるのか?それとも79%(まぁ都議選のときに、支持率は変わっている可能性がありますが)の高支持率通りに圧勝するのか?と。 

 

メディアの報道の影響力が高い日本では、圧勝の可能性が高い気がします。

 

反骨精神のあるアメリカでは、反対票をわざわざ投じに行くのかなと思います。

 

さて、どうなるやら。 

 

追記。(2018年) 

 

都議選の結果は小池氏指示勢力の圧勝でした。

 

やはり、メディアに従順な国民性の通りでしたね。 

 

選挙の国民の心理分析でした。 

 

ではこの辺で。(3631文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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