どうも、武信です。(No492)
「文字通りに受け取るな!」とはそのままの意味です。
会話にせよ、文章にせよ、「そのまま文字通りに受け取るな!」という意味ですね。
この手法を身につけると、コミュ力が上がることが僕の体験上、分かりましたので、記事化します。
詳しく知りたい方は、続きをお読みください。
PART1です。
1 元知り合いの話。
いきなりですが、「文字通りに受け取るな!」とはその通りの意味です。
つまり、その人の文章にせよ会話にせよ、そのまま「文字通りに受け取るな!」という意味です。
例えば、ある元知り合いから質問されました。
「ローパフォーマーを使いこなす」という、マネジメント系の話をしていたのですね。
ローパフォーマーとは、「成果が出なかったり、能力やスキルが足りてない社員」のことを指します。
そして「「ローパフォーマーを使いこなす」ってどういう意味?」と聴かれたわけです。
ですが、使いこなすというのはあくまで一つの言葉であって、「対応する」とか、他の言葉にも置き換えられます。
また、僕の言いたいことは主にマネジメントですから、「上司が部下のローパフォーマーを使いこなすという意味合いが強い」ですが、別にこれを「同僚が同じ同僚のローパフォーマーへの対応」と考えてもいいですし、「部下から上司のローパフォーマーと言い換えてもいい」わけです。
「使いこなす」という一義の言葉にとらわれる必要はありません。
「同僚から同僚や部下から、上司への言葉なら、ローパフォーマーに対応する」に言い換えればいいのです。
理系やプログラマーなど厳密な世界では、言葉の意味に非常に注意を向けます。
しかし、そこにとらわれるのは理系の強みでもあり、弱みです。
文系は比較的、曖昧さに対する許容性が高いと思われます。
だからこそ、コミュ力が高い人が理系より多いのですね。
コミュニケーションは、文字通りに受け取ってばかりいてはダメなのです。
相手だって、たまに間違えることがありますし、相手の真意や本音は何なのか?言外から読み取らないといけません。
高度になると、今流行りの忖度(そんたく)になります。
2 大前さんの話。
また、大前さんに対して以下の記事で、「固有名詞の羅列より、数字や論理力重視すべし」と書きました。
「書評・レビュー 武器としての経済学」というタイトルです。
「書評・レビュー 武器としての経済学」
固有名詞の羅列は頭をよく見せるテクニックです。
それより、数字や論理を重視した大前さんの本を僕は絶賛し、僕が影響力があるとすれば、大前さんはその言葉を文字通りに受け取っていたかもしれません。
ですが、そこはさすがに一流コンサルタントだけあります。
大前さんの最近の週刊ポストの記事では、固有名詞の羅列は変わっていませんでした。
そして、僕が受けた感想は「固有名詞の羅列は、よく調査した、調べた」という印象を与えるなぁというものです。
そういう手の込んだ記事、という印象を与えます。
基本は「数字と論理重視がいい」と思いますが、別に「固有名詞羅列路線を完全に捨て去るべきではないなぁ」とも感じました。
やはり、大前さんはそこが分かっており、言外の意味を読み取っていたわけですし、自分なりの判断軸があり、それを信じて記事を書いているのです。
3 目に見える世界だけが全てじゃないという話。
加えて、アスペルガーの人は文字通りに受け取りがちです。
だから、皮肉も理解できないわけです。
世の中において、言外の意味はたくさんあります。
すべての表面上の言葉だけが、本質じゃないのです。
これは世の中全般にも当てはまります。
歌手の宇多田ヒカルさんは、歌詞の中でこう歌っています。
道というタイトルの曲の歌詞ですが、「目にみえるものだけを信じてはいけないよ」という一節です。
これはかなり深い一節です。
世の中の真実や歴史とは、表面上の史実とは違う場合があります。
きちんと表には発表されていない、暗黒な部分や裏背景があるわけです。
桶狭間の戦いも、最近は再検証されているようです。
以下の記事に載っています。
「定説の誤り 織田信長の桶狭間の戦いは奇襲ではなかった!!」というタイトルです。
https://matome.naver.jp/odai/2141995067079278901
つまり、表の公式に発表されている目に見える世界だけがすべてじゃない、真実じゃないのです。
この表の世界を「文字通りに受け取っている人は多い」と思われますが、それこそ言外の意味を読み取らなければ、真実にはたどり着けません。
4 本音と建前の話。
また、世の中には本音と建前があります。
特に、日本社会ではその傾向が強いです。
建前というものは、世の中を上手くいかせる円滑油です。
しかし、文化の違いにより、この日本の建前と本音の使い分けが、欧米には理解されにくいようです。
日本では「検討します」や「考えておきます」は、断りの意味合いが強いですが、欧米は文字通り受け取ります。
で、考えておくといったのなら、本当に考えていると思って、時間を開けて聴いてくるのです。
台湾などの大陸系の国は、本音で言葉を話すようです。
欧米より本音で話します。
本音をそこまで言ったら直球ですから、日本社会では嫌われて、上手くいかなそうですね。
建前の言葉を文字通り受け取ったら、日本社会では上手く世渡りできません。
このように文字通りに受け取るというのは、日本社会では特に致命傷です。
言外の意味を読み取る訓練をしなければなりません。
相手の本音がどこにあるのかを、探る嗅覚が必要なのです。
それができるのが日本社会でのコミュ力の高い人であり、建前の言葉や目に見えることだけを信じる人は、真実も本音も何も分かっておらず、コミュ力も劣ると思われます。
今回の記事は文字通りに受け取ってきた人には、衝撃的だったかもしれません。
人の言葉も文字通りに受け取り、歴史や目に見えることや表向きの発表などを信じてきた人には、衝撃的だったかもしれません。
しかし、世の中とは実は文字通りでもなく、目に見えるものだけが全てではありません。
表向きの歴史の裏にはかなりの隠された、または暴かれていない、発見されてないし、発表されていないドロドロした暗黒な部分があるのです。
PART2に続きます。
ではこの辺で。(2872文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。