どうも、武信です。(No204)
今回のテーマは「見えている人には見えている世界がある」です。
理解力シリーズ第1弾の記事です。
理解力とは最近、新井紀子さんの本「AI VS 教科書が読めない子どもたち」で注目を集めています。
理解力・読解力がない、「教科書がそもそも読めない」から、学力などを含めた人材育成でつまずているという問題テーマです。
これは今後の注目トピックだと思います。
理解力をテーマにシリーズでお伝えしていきます。
詳しく知りたい人は続きをお読みください。
シリーズ目次
1 見えている人には見えている世界がある
2 世の中は変な人で成り立っている。
3 何を重要だと思うかの視点は人それぞれ違う。
4 何を重要だと思うかの視点は人それぞれ違う2
5 人間は、皆、見ている世界が違う
6 人間は皆、見ている世界が違う2
7 新井紀子さんの主張。
8 経営コンサルタントShinさんの主張。
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1 経験者や知識を得た者だけが知る世界
「見えている人には見えている世界があり、見えてない人には決して見えない」という話題について、論じることにします。
世の中において、ある経験をした者はそれを経験したことがない人には、見えない世界を知っています。「経験者のみが知る」ということです。
または、「経験+読書」などによって、膨大な知識を詰め込んだことによっても、世界観が作られます。
直接の経験こそが一番の確かな現実であり、納得がいくものですが、伝聞(本や人などから)も世界観構築に役立ちます。
世の中の全てを直接経験するのは不可能なので、トップの意思決定には伝聞が必ず含まれるのです。
直接、経験したり、極秘の伝聞情報を聞いた人にとっては、経験したことのない人や極秘に知らされない人には、まったく知り得ない世界観を持っています。
僕は教育改革を提言した本を書いたり、企画案を書いたりしています。
僕の構想や企画案は、理解できない人には永遠に理解できないかもしれません。
前提知識、考え尽くした論理、見えない人には分からない視点・視座があるからです。(こう書くと上から目線だなぁと感じる人もいるかもしれませんが。でも本当にそうなんですよ。ビジネス書や本を読むことの大事さをいくら説いてもわからない人にはまったくわからないのです。「そんなの価値あるの?」と言われる始末で呆れてしまいます)
まぁ以下の記事で説明した通り、その人は僕を尊敬していないか、行動の制約があるから、意見を聞かないのかもしれませんけどね。
「マネジメント初心者シリーズ4 勉強、仕事、恋愛相談など。「アドバイスをしても動かない人がいるけども…なぜ?」」
マネジメント初心者シリーズ4 勉強、仕事、恋愛相談など。「アドバイスをしても動かない人がいるけれど。。。」
2 ホリエモン例
ここで、話題が変わります。
ホリエモンがベーシックインカム構想を強調し始めました。
ホリエモンには見えている世界なのでしょう。
僕は嫌々やっている労働者の方が大半なのだから、月8万支給したら、そんなに働かないと思います。
月8万円支給したら、好きなことをやるようになる、好きなことができるとホリエモンは言いますが、好きな仕事は倍率が高く、稀少だから価値があり、殺到することになるでしょう。
好きな仕事に大量に人が集中しますが、枠が当然あり、皆が好きな仕事をできるわけがありません。
また、仮に好きな仕事の枠が拡大しても、需要と供給で供給側が増大しますから、大して稼げなくなります。
今まで希少だったから人数が少なかったから、好きな仕事は高給取りだったのに、そうじゃなくなります。
大して稼げないなら、月8万+少額の好きなことで暮らしていく人になるか、結局は月8万+嫌な仕事になると思うのです。
嫌な仕事の方が需要と供給のバランスから人手不足になりがちであり、高給になる可能性もあります。(便所掃除に高い時給がつく可能性もありますが、便所掃除に高い時給がついたら殺到するので、また平均値に戻るでしょう)
また、そもそも好きな仕事って憧れの仕事がほとんどですが、そういう仕事は求められる能力値が高いので、ほとんどの人が満たすことができないし、到達しないしょう。
加えて、そもそも月8万円を国民全員に支給したら予算が足りなくなります。
高齢者への社会保障費を抑制したり、富裕層からの増税で、財源を確保するのでしょうか?
社会保障費を抑制することを高齢者はそう簡単に許さず、選挙で政治家は落とされるでしょう。
ベーシックインカムは、僕には実現できるとは今のところ到底思えません。
資源が無限に湧き上がるようになったら実現可能になるでしょう。
そういう未来図もなくはないのです。以下の記事で書いています。
目次の10、11、12の文章に載っています。「資本主義の終わり?書評・レビュー「人工知能は資本主義を終焉させるか」」
資本主義の終わり?書評・レビュー「人工知能は資本主義を終焉させるか」PART2
しかし、そうなると、貨幣の価値や希少な資源を分配する経済学という学問自体不要になるので、ベーシックインカム自体、要らなくなるのではないでしょうか?
資源が無限に湧き出るのなら、月8万円最低支給という貨幣の価値自体がそこまで意味がなくなるからです。
無限に湧き出る資源を大量に分配すればいいだけですから、あまり頭を使わなくていいからです。
3 参考書での独学と授業派の例
ここで話題が再度、変わります。
また、参考書だけで合格する方法は聴覚派は難しいです。
加えて、かなりの意志力を必要とします。
好奇心旺盛で、苦痛を楽しみに変えられる創意工夫ができ、忍耐力がないと、独学は無理でしょう。
普通の人は管理される必要があり、普通の人が大半なので、参考書だけで合格する方法は効率的なのは事実なのですが、普通の人にはやはり難しいのです。
参考書だけで合格した人は本当にハイスペックな人材か、自己管理力があるのでしょう。
もしくは、勉強そのものが好きなので、知的な分野で活躍できる可能性が高いです。
対して、管理により乗り切ってきた人は学ぶことは実は苦痛です。特に、単調な暗記は苦手でしょう。
というわけで、管理により乗り切ってきた人は、勉強は消極的な理由でやってきており、知的に前向きかというとそうではありません。
だから、大学入試試験は実用的ではないのは確かですが、勉強や学問に向いているかのリトマス試験紙になっています。
莫大なコストをかけて塾や予備校などで管理され、勉強方法も戦略も教えてもらい、手取り足取りやってきた人材と、コスト最小限の参考書で独学派なら、独学できる人材の方がコストが安くつきます。
後者の人材は入社してからも、独学で乗り切れる可能性は高いです。
参考書学習は能動的行為なのです。自ら学び取ろうという意欲がないとできません。
利点は自分のペースでできることと、スピードが授業と比べて圧倒的に速いことです。
対して、予備校含む授業は受動的行為です。ただ聞いていればある程度、理解できます。
利点は定着度が高いこと?とオフレコ情報なども得られることです。
欠点は聞き返せないことと(DVDは別)、圧倒敵にスピードが遅いことです。
できる人は概して、参考書学習で能動的に学びます。読書も同じです。
自分で本を選び、情報を積極的に得ようとします。TVは受け身行為であり、見ていればなんとなく理解できます。
また、この2つの行為には決定的な差異があります。
それは孤独かどうかです。孤独に強いかどうかでもあります。
参考書派は孤独でやりきる力があります。
授業派は孤独に耐えられず、一緒に学ぶ仲間や先生を必要とします。
授業派は孤独に勉強できるモチベーションが少ないのです。
誰かと一緒か、誰かに教えてもらわないと勉強できません。孤独という視点もあります。
さらに、統合失調症などの病気の人は読書ができないようです。
こういう病気の人で参考書で独学ができないなら仕方ありません。
負担が軽い授業方式でやるしかないでしょう。
参考書で独学で学びたい人は「参考書だけで合格する法」という本がお勧めです。
4 僕の結論
以上「見えている人には見えている世界がある」の話でした。
世の中は経験者や読書や勉強などによって、世界観を構築した人と、そうではない人では捉える視点や解釈が異なります
この前提知識や経験などによる世界観の構築度の違いで、「皆、分かり合えない」のです。
世界観の構築は人それぞれであり、分かり合えない人とは本当に分かり合えません。
よって残念な話ですが、世界観を構築した人がそうではない人にいくら説明しても理解してもらえないときは、「諦める」ことも大事です。
その人は自分と同じ世界観を構築しておらず、いくら説明しても無駄です。
その人が似たような経験をするか同じ本を読むなどして、前提知識や経験を揃えないと、同じ解釈や視点に到達しないのです。
「分かり合えない人とは簡単には分かり合えない」ので、そういう人に時間を割く、つまり長々と説明するのは時間の無駄でもあるので、避けるのも戦略でしょう。
理解しようとする意欲ある人には説明してあげたり、本を勧めたりするのは良いですが、そうじゃない人には時間を割かない方がいいかもしれません。
最後に今回の記事と似ている過去記事が以下です。参考までに。「「世の中の成功法則」」
成功者とは?「世の中の成功法則」「副題、世の中の成功者の究極の2大成功要因」
ではこの辺で。(4322文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。