どうも、武信です。(No453)
2017年の記事です。
「タイムマシーン経営って何?」って思った人もいるでしょう。
「アメリカで成功したWebサービスやビジネスモデルを、即座に日本国内で展開し、大きな利益を得る経営手法」との意味です。
これはソフトバンク創業者・孫正義さんが提唱した方法です。とあります。
「タイムマシーン経営が続く中国の現状や、課題先進国に日本がなったこと」などを述べていきます。
詳しく知りたい方は、続きをお読みください。
短く、サクッと読める内容です。
1 タイムマシーン経営が中国ではまだ通用する。
まず、以下の記事で、僕はタイムマシーン経営に疑問を呈しました。
「情報収集だけで勝てるのか?」
情報収集術「情報収集だけで勝てるのか?」
そして、自分の頭で考えることの重要性を述べました。
日本では通用しにくくなってきたからです。
ですが、中国では未だにタイムマシーン経営は有効なようなのです。
「マネーはこれからどこへ向かうか」という大前さんの本によると、「パクる」ことの重要性を述べています。
中国はグーグルに対して百度、Airbnbに対して自在客や途家(中国版Airbnbと呼ばれる民泊情報サイトを運営)、Uberに対して滴滴出行(中国版Uberと言われるライドシェアリングサービスを運営)、アマゾンに対してアリババ、フェイスブックに対してウィーチャットといった具合に、シリコンバレーのサービスを素早くすべて模倣しています。以上、ここまで、引用。P211
以下の記事では、滴滴出行について書かれています。
「中国配車アプリ滴滴、評価額5.5兆円は妥当か」というタイトルです。
https://jp.wsj.com/articles/SB12769792524456303358204583329464206413432
このように、中国のIT業界ではタイムマシーン経営で、成果が出ています。
まだ、発展途上の国だから、パクるで全然、OKなわけです。
中国が今後、成熟していった場合、「日本と同じように、タイムマシーン経営が通用しづらくなっていくだろう」と思います。
大前さんの本では、さらに詳しく、シリコンバレー流の取り込み方(プラグインの仕方)が書かれていますので、興味ある方は一読をお勧めします。(数ページですけどね)
2 課題先進国となった日本。
情報収集だけで勝てる領域もまだあります。
かつての日本も、ほぼそれでいけてました。
アメリカに追いつく時期ですね。
ベンチマークや模倣できる目標があるという時代は、やりやすいのです。
模倣するモデルがなくなって、課題先進国となると自力で考えなくてはいけません。
誰かの意見やモデルをパクる時代の終焉です。
日本は課題先進国となりつつあります。
「先進国では経験したことのない、少子高齢化時代による医療費増額」と「年金問題と労働力問題」、そして、「多額の借金」と、「長期のデフレ」という難題に取り組まなくてはいけません。
日本は課題先進国なのです。
他の先進国のモデルは、上記の問題点に関してはほぼモデルがないでしょう。
解決策は、もはや生産性向上や技術力しかないように思われます。
移民も難しいです。
観光業を栄えさせるという案も出ています。(カジノ問題などありますけどね)
課題先進国に生きている日本人は、パクれる領域が減ってきたので、考える訓練を今後の時代を生きる人は必要とするでしょう。
ではこの辺で。(1746文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
「マネーはこれからどこへ向かうか」