どうも、武信です。(No625)
2017年の記事です。
プラットフォームという概念について、詳しく書かれている本を紹介します。
この著者の本は質が高く、ビジネス書作家としては、僕としては「著者買い」レベルの人だと感じます。(過去の本2冊が良かったので)
3冊連続で質が高いと、「著者買い」しても安心なのかなと思い始めますね。
短く、サクッと読める内容です。
1 短文書評。
短文書評は以下です。
「プラットフォームの教科書 超速成長ネットワーク効果の基本と応用」
「3.5点。プラットフォームビジネスについて詳しく書かれている。そういう系に関わっている人は必読。アイデア発想のヒントになりそうな主張が盛り沢山。買い推奨。」
2 本から抜粋。
以下、最終章だけから抜粋して、本書の良さを見ていこうと思います。
グレーゾーン問題には価値問題と法律問題がある。P208。
ステークホルダーの「規範」意識に反する。
重要なステークホルダーが支持。 ステークホルダー(の一部)が反発。
法 合法。 合法・誠実。(社会的に安定した 価値問題。(例。グーグルストリート
律 モデル) ビュー)
に
反 違法の 法律問題。(例。初期のレコード アンダーグランド。(例。闇金)
す 可能性 レンタル)
る
グレーなモデルから生まれた(る)「新産業」 P210
「重要なステークホルダーの支持」がありながら、誕生時には厳密には「違法」な可能性があったビジネス。
レンタルレコード店。(著作憲法違反?→法律改正)
人材派遣。(職業安定法違反?→労働者派遣法制定)
Youtube。(著作憲法違反?→自動チェックいステム整備)
「重要なステークホルダー」から支持されているが、厳密には「違法」な可能性があるビジネス。
Airbnb。(旅館業法違反?→法整備予定)
UberX。(タクシー規制違反?→各国で法整備異なる)
ビジネスモデルにおける法的グレーゾーンへの対応例。P212。
違法な可能性をオペレーションの工夫で解消。
YouTube。
創業時には、他者の著作権を侵害する動画がサイトに、大量にアップされ閲覧されていた。
著作権法。
YouTubeを買収したグーグルが、違法アップロード動画の自動チェックシステムを開発。著作者に金銭補償をできるようにした。
法律改正によって合法性の基準が変わる。
民泊。
自宅を宿泊所として提供し、収入を得ることが旅館業法違反になる可能性。
旅館業法。
法改正を働きかける。法的論争のもとになっている旅館業法ではなく、民泊に関する新しい法律が制定され、一定条件を満たせば合法となる。
違法かどうかの解釈問題。
NOVA。
英会話の回数チケットを大ロットの場合低価格で販売した。一方、残ったチケットの清算方法に納得しない顧客がかなりいた。
特定商取引法。
法律論争において、自社を正当化する解釈を主張した。しかし、NOVAの中途解約条件について、最高裁は「特定商取引法の趣旨に反して無効」と判断した。
以上、ここまで。
詳しい解説は本書で。
3 補足。
最後に文章を付け足します。
しかも、補足解説「ビジネスモデルのグレーゾーン問題」からの一部の図の抜粋だけなので、本書の本当に一部だけを見てもらったにすぎません。
もっと濃い内容が本書の全編に渡って書かれていると思うのでぜひ、読んでほしいと思います。
この著者の以下の本もお勧めです。
上記の本は、なかなか役立った記憶があります。
上記の本はもう1回繰り返し読んで、血肉化したいと思っている本です。個人的には名著だと思っています。
これは「スゴ本」かと。
ではこの辺で。(1755文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。