どうも、武信です。(No919)
いきなりですが、「外資系でのキャリアップ、採用手法について、詳しく知りたい人」がこの記事を読んでいるか、と思います。
この情報について詳しく書かれた本が「ニューエリート 新時代に求められる「キャリアサバイバル」という本です。
この本の情報を基に、まとめます。
また、外資系の働き方は日本にも波及してきており、「日系企業で働いている人にも参考になる外資系の情報」も付け加えます。
興味がある人は続きをお読みください。
1 外資系での採用。
外資系の採用は、「新卒採用」と、多くの「中途採用」から成り立っています。
まず、新卒採用から説明します。
外資系の新卒採用。
外資系の新卒採用は、多くの場合は、まずインターンシップ(就業体験)があり、その後に本選考になります。
インターンシップは、1日〜数ヶ月、時に1年にわたり、インターン先の企業で社会人と共に業務をこなし、「社会人ってしんどい!」と多くの学生が感じるというわけです。
大学生は「インターンの経験」が就活時の売りになり、逆に言えば「インターン経験」がなければ内定をもらうのが難しくなります。
インターンに採用され、そこである一定の評価を得られれば、本選考へと繋がっていきます。
もちろん、インターンを経験しなくても、本選考を通る場合もありますが、「インターン経験者」のほうが顔が売れているので、有利なのです。
インターンシップに申し込む方法は以下になります。
1 通常の企業サイトから申し込む。
2 リクルーターからの採用。
3 キャリアフォーラム(就職イベント)から申し込む。
キャリアフォーラムで勝ち抜き、インターンで勝ち抜き、本選考を突破することにより、外資系に選ばれし勇者になれます。
インターン中に勝ち抜くための評価は、以下になります。
1 実績。
プログラミングでいえば、期間中にシステムを開発するなどです。
2 上の人に好かれる。
システム開発を終えたのに、インターン期間を延長してもらえず、採用に至らない場合もあります。
それは上の人に好かれなかったからです。
上の人が、インターン生に「アグレッシブさが足りない!」と注意をしており、いわゆる上の人は「覇気がある人材」が好きだったのです。
採用担当者に「こいつ、なんか違うな」と思われたら、アウトなのです。
3 学歴。
外資系のインターンでは、東大、京大、早慶在学中の学生が散見されます。
それ以外の若者は、大学院で学歴ロンダリングなどしましょう。
新卒採用の話はこの辺にして、中途採用に移ります。
外資系での中途採用。
学歴はあまり関係なく、経験が重要視されます。
外資系の社員の多くが中途採用です。
外資系に勤めるということは、転職することでキャリアアップを図ることと同義です。
新卒から一つの会社に在籍している人のほうが珍しいのです。
外資系で重要視されるポイント。
1 スキル&経験。
2 募集要項とのマッチング。
3 英語力。(若ければ挽回できます)
30代後半から40代の方は、リファラル採用で転職するのがオススメです。
リファラル採用とは「社員が自分の知り合いを紹介・推薦する方法」です。
社員は、その紹介した人が採用されれば会社からコミッションがもらえます。
会社側も社員の紹介という形で、信頼性の高い人材を採用することができますし、コミッションも転職エージェントに支払う手数料より安いので、積極的にリファラル採用を行っています。
リファラル採用で必要なのは「薄い繋がり」ですので、社内外でのネットワーキングを広げておくのが重要になります。
2 外資系のキャリアプラン。
「外資系での人事権、評価を下す人」は直属の上司になります。(昇格・昇進など)
上司があなたの生殺与奪権を握っていますので、上司に気に入られなかったら、アウトです。
また、「360度評価」も外資系では導入されていますので、同僚に好かれることも重要になります。
「360度評価」とは「仕事の関わりのある同じ部署の人間や他部署の人間に、自分の業績評価をしてもらうこと」を指します。
詳しくは本をお読みください。
外資系のキャリアデザインは、終身雇用制なんてものはなく、実力の世界です。(上司や同僚に好かれるという処世術は必要)
解雇されないためにも「市場価値の高い専門性を持った人材」になる必要があります。
外資系には異動がほとんどなく、仕事内容はジョブディスクリプション(職務記述書)によって固定されています。
そのため、自分が経験したい職務内容があるならば、転職することがキャリアアップの一番の近道になります。
つまり、転職を繰り返すことで、キャリア形成をしていくのです。
外資系は、40代ぐらいになると、10社ぐらい経験している人もザラにいます。(日系企業だと、3回ぐらいの転職で、書類選考でアウトになる場合が多いです)
日系企業の異動制度は、キャリア形成に一貫性がなく、「会社側にとっては都合のいい人材育成」ですが、転職市場では評価されず、「日系企業は社員を外部に出さないために、わざと異動制度を作っているのか」、と思えてきます。
さて、尖ったキャリア形成には以下があります。
1 スペシャリストタイプ。(1つの分野に専門性を持つ人材、技術者・研究者など)
2 シングルメジャー。(1つの専門性と幅広い知識を持つ人材)
3 ダブルメジャー。(2つ以上の専門性を持つ人材)
ところが、最近の流れでは、トリプルメジャー(3つ以上の専門性を持つ人材)が推奨されています。
また、転職してキャリアを築いていく際、気をつけなければいけない点として、「ドメ外資」の存在があります。
「ドメ外資」とは、外身(社名)は外資系であっても、中身(社風)は日系という外資系です。
日本に来て長い年月が経っている外資系企業や、社長が日本人である場合、「ドメ外資化」する傾向があります。
ドメ外資は、日系企業と外資系企業の悪いところだけが合わさった「コングロマリット企業」なのです。
すなわち、「仕事の縦割りが激しく、スピード感がない会社」です。
しかも従業員のほとんどは英語が不得意なため、英語ができる社員は翻訳の仕事もさせられます。
以上、本の44ページまでを簡単にまとめました。
第2章は「新時代に求められる人材」、
第3章は「絶対に身につけたい「思考」と「教養」」、
第4章は「キャリアアップのためのコミュニケーション」、
第5章は「メンタルタフネス」を扱っています。
外資系の世界を覗きたい人にとっては道標となる本でしょう。
3 その他。
僕のツイッター短文書評は以下になります。
「「ニュー・エリート 新時代に求められる「キャリアサバイバル」」3点。ずんずんさんの本。外資系のキャリアや内実が語られており、貴重。外資系のみならず、外資の働き方が日系にまで及んでいるので、働く人には参考になる。お笑い要素が入っている文体で味がある。」以上、ここまで。
ずんずんさんの本は過去にかなり読んでおり、僕が過去に読んだ本は全てお勧めです。
外資系に興味がある方は、以下の本を読むといいかもしれません。
ざっくりと外資系はどんな会社か?をマンガで学べる本です。
「外資系はつらいよ」 ずんずん KADOKAWA / 中経出版 2012/12/3
外資系のことがよく分かる本として以下を勧めます。同じ著者の本です。
「外資系OLは見た! 世界一タフな職場を行き抜く人たちの仕事の習慣」ずんずん KADOKAWA/中経出版 2015/5/17
以下の本は、読みましたが、内容はうろ覚えです。
「ずんずん式★壮絶メンタルトレーニング」 ずんずん すばる舎 2018/10/24
ではこの辺で。(3451文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。