国家権力とは?「権力者から、迫害されないためにはどうしたらいいか?」PART1

どうも、武信です。(No903)

 

「権力者から、ある特定の個人が迫害される事例」は歴史上、あったと思います。

迫害だけで済めばまだマシですし、実際には「殺されていること」も多かったでしょう。

 

最近の事例だと、香港の民主の女神である周庭さんが、国安法違反容疑で、香港警察に逮捕されています。(後に保釈)

日本では、ここまであからさまな手法はとっていませんが、森友事件に関わった籠池さんの不当勾留はありました。

 

僕自身も「20年以上、何者か(日本政府?)に迫害されてきた」と推測しています。

 

では、国家権力や権力者から、迫害されないためにはどうしたらいいのいでしょうか?

 

その解決策はかなり難しいのですが、今回の記事では、元々、社会が裕福になるシステムを作ることが、国家間の競争に打ち勝つのに重要であり、それに背くと、国家が衰退するという理屈から「権力者は国家が衰退するシステムを作らない方がいいですよ」、という提案をもってして、僕の主張を書きたいと思います。

 

「思考の枠を超える」という本を参考にしてまとめます。

興味がある人は続きをお読みください。

  

1 ケインズの理論が共産主義を倒した!修正資本主主義の話。

まずは「ケインズが提唱した理論である修正資本主義」によって、共産化を免れた話をします。

 

第二次世界大戦前後、共産主義が世界中で猛威を振るっていました。

世界中がドミノ倒しのように共産主義国に変わっていくという、「ドミノ理論」がアメリカでは信じられていました。

 

共産化した国ではお金持ち(資本家)の全財産が没収され、場合によっては殺されたので、「お金持ちが工場を経営し、繁栄を謳歌していた資本主義社会である欧米や日本」では共産化を恐れていました。

 

資本主義を守りつつ、共産化を防ぐ社会デザインが求められ、そのモデルになったのが以下の3人です。

 

オウエン、フォード、ケインズの3人です。

 

1 オウエンの事例。

「労働者を低賃金で長時間こき使うのが常識だった産業革命のイギリス」において、その逆張り(「労働時間を短くし、しっかり賃金を支払い、現在の生協に近い仕組みで良質な生活用品を提供」)をし、世界一の品質の糸を紡ぎ出し、商業的にも成功した人物が、オウエンです。

 

2 ヘンリー・フォードの事例。

産業革命の頃と大して変わらない「低賃金長時間労働の搾取社会」において、「8時間労働、週休2日、破格の高給」という非常識を実行して、当時、超高級商品だった自動車を従業員が購入できるようにしてしまい、商業的にも大成功したのが、フォードです。

 

しかし、この2人は変わり者扱いされました。

ですが、この2人に理論的根拠を与え、共産化を防ぐ経済理論を提案したのがケインズでした。

 

3 ケインズ。

それまでの資本主義では労働者のことを「仕方なしに賃金を支払わねばならないコスト」とみなしていましたが、ケインズは「もらった給料で自社の商品を買ってくれるお客様(消費者)」と捉えました。

 

従業員に十分な給料を払えば、生活が豊かになって不満がなくなるから、共産主義に憧れることもなくなります。

 

しかもその人達は消費者となって商品をたくさん買ってくれるから、企業も儲かり、出資する資本家も利益が得られます。

 

八方丸くおさまるという、修正資本主義を提案したのです。

 

戦後、日欧米の先進国はこの理論に飛びつき、共産化を防ぐことに成功しました。

 

資本家も全財産を没収されたり、殺されたりする心配がなくなり、しかも先進国では全国民に豊かさを享受できました。

 

2 法律は本来、権力者から庶民を守るためにデザインされたものであり、その方針こそが、庶民を頑張らせる仕組みである。

次に、共産化防止のケインズの理論に続いて、違う思想を紹介します。

 

「権力者は気まぐれ」こそが、古来の時代であり、「ルールをきちんと定め、守ることが国を豊かにする」という思枠が発見されるには時間がかかりました。

 

「ルールをきちんと守ることの大切さ」が認識され始めたきっかけは、管仲(かんちゅう)という人物による改革からです。

 

管仲は法律を庶民にではなく、「君主や貴族に守らせる」という、それまでには思いもよらなかった斬新なアイデアを提案しました。

 

それまで君主や貴族は身勝手に、庶民から財産を奪っても、罰せられることがありませんせした。

だから庶民は安心して暮らせませんでした。

 

しかし管仲の改革で、君主や貴族が法律を守るようになると、庶民は「ルールを守れば頑張った分だけ儲けが手元に残る」と信じられるようになりました。

これで庶民の勤労意欲が高まり、国の経済が急成長しました。

 

つまり、法律が「庶民をいじめるもの」から「庶民の生活を守るもの」に変わったのです。

後に法律をとことん利用して国力を高め、中国全土の統一に成功したのが、秦の始皇帝です。

 

しかし、その後、法律が細かくなりすぎ、「庶民を守る」どころか、「庶民を苦しめる」ものに変質してしまいました。

細かすぎる法律を庶民は嫌い、秦帝国は短期間に崩壊しました。

 

その後現れた劉邦は、法律を「殺すな!傷つけるな!盗むな!」のシンプルな3か条にして庶民に歓迎され、漢帝国を建設できました。

漢帝国は前漢、後漢合わせて400年も王朝を維持することができたのは、法律を「庶民を守るため」のものとする原則を大切にしたからでしょう。

 

ルールや法律は、誰もが納得できる「思枠」です。

ルールを破れば牢屋行き、だけどルールの中でまじめに働けば家族と楽しく暮らしていけます。

 

「ルールが自分たちを守るためのものだと、皆が守りたいもの」になります。

 

管仲が「まじめに働きさえすれば、権力者から強奪もされず、豊かになれますよ」という「思枠」と法律をデザインしたのは、まさに革命的なことだったのです。

 

法律やルールには、その内側に「自由」が確保されている必要があります。

法律は多数の人に迷惑や損害をもたらさないように最小限のことを明文化し、「それさえ守れば自由」、という設計のされ方が大切です。

そうすると、ルールの中で自発的に工夫を始めます。

 

会社で定める規則も、社員をがんじがらめにするために定めるのではなく、工夫することに夢中になるような設計がなされるべきでしょう。

 

ここまでは、「思考の枠を超える」という本のP47〜49、P153〜156までをまとめたものです。

 

非常に示唆に富む本であり、理系の著者でありながら、哲学的な内容ばかりで、思考のヒントになりますので、興味がある方はぜひ読んで欲しいです。

 

PART2に続きます。

 

ではこの辺で。(2959文字) 

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・Youtube動画などを基にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

参考・引用文献。

「思考の枠を超える」

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