アイデア・情報に価値はない「何を言うのか、誰が言うのかの理論」

どうも、武信です。(No757)

 

結果主義と肩書や権威についてという記事で、かなり易しく噛み砕いて説明しましたが、この論にさらに加わった解釈があるので、解説していきます。

 

「アイデアに価値はない」論が一部で流行っているように感じ、僕は違和感を覚えたので記事化しました。

 

パクる側の論理に過ぎません。

 

正しい認識を広めたくて、記事化しました。

 

興味がある人は、続きをお読みください。

 

 

1 前回の記事のおさらい。

 

前回の記事は以下です。

「権力・権威論」結果主義と肩書や権威について

「「権力・権威論」結果主義と肩書や権威について」

 

一部、引用します。

 

結果を出すのは仕事では最優先事項ですが、転落する可能性もあるし、結果を出してない人でもいずれブレイクするかもしれないし、伸びる人を見極める投資家目線も必要だし、学歴・経歴詐称者に騙されないようにするためにも中身・内容で判断する癖をつけるべきだよと言っているに過ぎません。以上、ここまで。

 

「誰が言うのか」「何を言うのか」の区別って、以下が正しいのかもしれません。

 

1 「誰が言うのか」が重視される系。

 

自己啓発系。

 

「やればできるよ」は成功者や経験者が言うからこそ、説得力があります。

 

2 「何を言うのか」が重視される系。

 

研究系や真実系や予想系。

 

研究は中身をちゃんと見ないと、小保方さんの例もあり、騙されます。

 

真実もポジショントークが絡み合います。

 

予想は、株式投資やビジネスやスポーツなどになり、特に株式投資の予測に対しては、サルがダーツを投げるのと同じぐらいの精度しかありません。

 

3 「誰が言うのか」と「何を言うのか」の混合系。

 

自己啓発系。

 

誰が言うのかで説得力が変わるのは事実ですが、成果を出した人を研究しまくり、データ分析をして、成功法則にまとめたアドバイスもあります。

 

これは変な成功者のサンプル1の自伝より、統計的に研究された成功法則本の方が実用性が高い場合があります。

 

恋愛系。

 

恋愛アドバイスも同じことが言えます。

 

恋愛未経験者より、恋愛経験者の方にアドバイスを聞いたほうばいい場合もありますが、恋愛を科学的に研究し、データ分析して、恋愛法則にまとまたのなら、サンプル数が少ない恋愛経験者より良いアドバイスになっている可能性もあるのです。

 

恋愛系も自己啓発系も、聞く側の意識の問題はあります。

 

「恋愛経験ないだろ!」と一蹴するのか、「科学的にデータ分析された「恋愛法則」からのアドバイスだから、一応聞くか」という2つに主に分かれます。

 

4 「実行こそ大事」という話。

 

自己啓発系も恋愛系も、果てはマネジメントもダイエットもお手本を示した方が、断然、説得力はあります。

 

自分が勉強してないのに、「子供に勉強しろ!」と言ってもあまり聞かないケースは多いですし、太っている人がダイエットの法則を語っても、やり方は正しい可能性がありますが、説得力は欠けます。

 

ダイエット・自己啓発系・英語は、理論や法則は知っている人が多いです。

ですが、 やり通すことが難しく、ほとんどの人が挫折します。

 

だからこそ、やり通した人や一流の言葉は説得力があるのです。

ちゃんと行動し、実績を残したからです。

 

理論や理屈はだいたい分かっているのです。

ライザップが流行るのも、ダイエットの理屈より、実行が難しすぎるから、付き添ってくれるコーチにニーズがあったのです。

 

ここから「アイデア・情報に価値はなく、実行こそ全て」論の話に移ります。

 

理論や理屈は知っている人が多く、実行段階が難しいから、そう主張する人が多いのでしょう。

 

2 けんすうさんとの議論。

 

僕がツイートしてたら、けんすうさんからリプライが来ました。

 

その前にある人のツイートを載せます。

「全然知らない人から「新規事業の相談に乗って欲しい」というメッセが送られてきたので、親切心から「どんな内容ですか?」って送ったら、 「パクられるかもしれないから、話す前にNDAを結んで欲しい」 って言われたんだけど、どういうこと…?」

 

というツイートに、けんすうさんが以下のツイートを返していました。

「たくさんこういう人いたけど、本当に例外なく、アイデアの価値を高く見積もりすぎて、実行の価値を低く見積もりすぎているケースしかないです。 さらにアイデア自体がすごかったケースもない。。」

 

これに対して、僕は以下のツイートを連続してツイートしました。(独り言です)

「けんすう氏に寄せられるアイデアの質は相当に低かったのかねー。もしくは投資家という視点からのポジショントーク?現実問題、アプリなどは企画、方向性でほぼ決まるからね。アイデアの価値なんてないと投資家が言えばパクるのを正当化可能。つまり、投資家ならポジショントークなわけさ。」

 

「けんすう氏がどういう立場から、モノを言っているか?見るのが重要かなと。アプリやITサービスは企画、方向性でだいたい成功が決まる。もちろん、実際に作る過程も大事だが、いくら頑張って作ってもアイデア自体がクソなら、売れないからなぁ。戦略(アイデア)の失敗を戦術(実行)では取り返せない例。」

 

「で、アイデアは超重要なのだが、アイデアに著作権はないらしく、過去、パクリは横行しており、だからこそ、パクられるのは怖く、警戒心が強い人が多い。アイデアなんて価値がなく実行と言える人は、資金力がある人限定(ホリエモンとか)。資金力があるから、いいアイデア見つけたら、投入すればOK。」

 

「資金力がある人はパクりたいんだよ。で、他人のをパクってさっさと実行しちゃいたいわけ。資金力がある人からすればアイデアの価値なんてない主張はポジショントークなんだよ。資金力がない人は実行が厳しいから、本当は自分で作るか資金を貯めて雇った方がいい。パクる派のトークにだまされないように」

 

「これ、普通に考えたら分かるよね?ホリエモンもけんすう氏も資金量が圧倒的でしょ?つまり、パクれたら、即実行可能なわけ。だから、アイデアなんて価値がないって言っていたほうがいいんよ。資金量でパクって、即実行すればいいからね。アイデア(戦略)は超重要で、猛烈な実行(戦術)でも取り返せない。」

 

「ホリエモンもけんすう氏も、資金量がある人の強者のポジショントークなんよ。それ、理解してないと「アイデアの価値なんてないんだな、実行こそ大事、アイデア大事にしていたけど話しまくろう」となって、結局、パクられて、終わりだよw 即、実行できる資金量ある人にパクられておしまい。」

 

「ホリエモンもけんすう氏もアイデアなんかに価値がないとそこまで言うのなら、有料メルマガや有料noteなんかやめればいい。無料で開放して拡散すればよくね?これを言うと「有料の方がちゃんと読まれるから」とか詭弁を言うけど、無料でもきちんと読む人は読むよ。僕は図書館の本をきちんと消化してるし」

 

ここでけんすうさんから意見があり、僕との議論になりました。

 

けんすうさん。

「無料の方がよいものと、有料のほうがよいものがあり、無益でかつ拡散されたくないものを有料にしています!」

 

僕。

「なるほど。無益で拡散されたくないものを有料にしているのですね。例えるなら、はあちゅうさんが昔やっていたプライベートな情報とかかな。プライベート情報であり、あまり知られたくない情報だし、はあちゅうさんに強烈な興味がないと価値がない情報ですから。そういう有料派もいるのですね!」

 

けんすうさん。

「はあちゅうのことはわかりませんが、無料にしたほうが価値が上がるものと、有料にしたほうが価値が上がるものもあるので、そういう意味で、より価値が上がるほうを選んでるだけな気もしますね。」

 

僕。

「堀江さんが有料プロダクトを、無料で全公開して読者に値段付けをしてもらうスタイルにしないのは、けんすうさんのように無益で拡散したくない情報系なのでしょうか?無益ということはないですよね?有益ではあるはずです。拡散したくないはそうですよね。でもそれだと情報・アイデアに価値がないは矛盾」

 

で、僕は続けてツイートしてます。(独り言です)

「じゃ「無料で全部、開放して、値段をつけてくれ」というスタイルすればいいじゃん。それすらしないのは、情報やアイデアに価値があると分かっているからだよ。なのに、そういう人たちがアイデアに価値がないというのは完全にポジショントークなんよね。パクりたい派だし、有名人だからね。」

 

「有名人のポジションを確立した人はパクる派にだいたい回る。無名人のはいくらパクってもばれないからね。大御所作家が無名人作家に「俺の名前で売った方が儲かるよ」と言うのに似てる。IT系も資金量がある「即、実行可能派」はパクりたいから、アイデアに価値なんてないと言う。」」

 

「アイデアに価値がないと言っている人が有料メルマガや有料noteを売っている矛盾。無料で全部開放して値段を勝手につけてくれスタイルもしない。つまり実際の行動は情報、アイデアに価値があると思っていることを表す。僕はアイデアに価値があると思っているが無名だから無料で全公開。知名度アップ作戦」

 

このツイートに、けんすうさんがさらなる意見を主張してきました。

 

けんすうさん。

「それは多分矛盾じゃなくて「こういう小説はおもしろいと思うんすよね」というアイデアにはまださほど価値がなくて、「そのアイデアをおもしろく小説にできた」は価値があるわけで、なので、堀江さんの有料メルマガは価値があるんじゃないかなーと思うんですが、どうでしょうか!」

 

僕。

「堀江さんの有料メルマガは読んだことがないのですが、企画・アイデア自体はかなり精密に書かれているのでしょうか?で、けんすうさんに持ち込みされるアイデアは堀江さんほど練られていないと?企画・アイデアってプロダクトも大事ですが、堀江さんはプロダクトまで作ってますか?企画書レベルなのかな」

 

けんすうさん。

「あ、違います、メルマガというものがひとつのプロダクトになってるという意味ですね。」

「堀江さんは今までたくさんプロダクト作ってリリースもして人も集めてるので調べてみると参考になるかもしれません!」

 

僕。

「つまり、堀江さんのメルマガは総合プロダクトということですか?しかし、単体企画書とどう違うのでしょうか?論点として、僕は有料情報発信者が、「情報・アイデアに価値がない」と言うのは自己矛盾だと思っているという点です。過去、堀江さんは言ってましたので。」

 

続けて、僕はツイートしてます。(独り言のようなものです)

「プログラマーが「情報、アイデアに価値はない」というのはわかる。ポジショントーク満載で本音である。だって、自分が作る側だからねー。本当はアイデアでほぼ成否はほぼ決まるけど、作る側だから、そっちにどうしても重要性の目がいく。もちろん、作る人がいないと成り立たないのも事実。」

 

「だけど、投資家や有料情報販売者が「情報、アイデアに価値がない」と言ったら、自己矛盾している。投資家は資金量でパクれる側。有料情報販売者は自分の言動に一貫性がない。だから、ポジショントークであり、しかも見せかけであり、欺瞞。」

 

「ホリエモンの有料メルマガ、よく知らないのだけど、全ての質問に有料で答えるメルマガと謳っているから、情報・アイデア系から個別コンサル系に移行したのかもね。本当は情報・アイデアも書いているのかもだけど、体裁は個別コンサル系にすれば、「情報・アイデアに価値はない」論を言える。」

 

「「個別コンサルに価値はない」発言はホリエモンはしてないかなと。というわけで、上手いこじつけをしたいなら、有料個別コンサル系メルマガは上手い戦略。で、本の場合、流通させるとどうしても費用がかかると言い訳可能。有料個別コンサル系メルマガなんかな、ホリエモンのメルマガは。」

 

「藤沢数希氏も個別質問に答えているから、有料個別コンサル系も名乗れるかもね。でも、半分くらいは情報系だけどね。でも、藤沢氏は「情報・アイデアに価値はない」発言をしてないと思うので、自己矛盾はない。僕はただポジショントークかどうか疑っただけなので。」

 

「「情報・アイデアに価値なんてない」発言は軽率にしない方がいいと思う。よほどの理論を成立させないと、有料系を売る人は自己矛盾を指摘される。けんすう氏やはあちゅうさんのように「無益・拡散したくない」系は有料とか、ホリエモンのように体裁は個別コンサル系情報メルマガとか。」

 

「「情報・アイデアに価値はない」と堂々と言って、無料で全公開なら、「おお、さすが言動一致だね」と言われる。情報・アイデアに価値がないをちゃんと実践しているじゃんと。僕は自己矛盾をする人はどうなん?と思い、ツイートしただけなので。」

 

「まぁ、表向きはホリエモンは挑戦芸人と言われていて、成果は乏しい(宇宙ロケットは見込みあるかも)けど、裏ではプロダクトをたくさん作り、成果を挙げていると噂に聴く。ホリエモンの名声が逆に仇になるケース。ホリエモンの名前を出さない、もしくは隠した方が上手くいくケースもあるのかも。」

 

「これは例えば、小室哲哉さんの例でも応用できる。小室さんは詐欺事件以来、名声に傷がついて、逆に小室さんの名前を打ち出さないほうが良いかもレベルまでに至った。小室さんが実は作っていも敢えて名前を出さない方がいいかもしれない件。悪名?がつくとこういうケースも出てくるのかな。」以上、ここまで。

 

3 けんすうさんとの議論のまとめ。

 

ここで、ある人のツイートを見て、ふと気づきました。

 

ともっち@法人設立しました。さん。

「最近、アイディアに価値はない」の意味が真の意味でわかってきた。

ビジネスの発想ベースなら、いくらでも出てくるんだけど、いざ実行したいと思うと、障害が山ほど出てくる。

システム、採用、集客、競合優位性、銀行口座 笑…。

アイディアは実行され、世に価値として出なければ意味ないね」以上、ここまで。

 

僕はこのツイートをみて、けんすうさんが言っていたアイデアとは「単なる思いつきレベルの段階を指していたのか?」と思いました。

 

僕の指すアイデアは情報であり、企画書レベルまで練られたものだったので、それはプロダクトとほぼ一緒です。

 

けんすうさんに送られたアイデアで良いアイデアがなかったという文面を見て、企画書レベルまでは練られているのだろうと僕は想像して、アイデア=企画書・情報だと勝手に思っていました。

 

「僕の高齢化問題解決策」は脳内で思い浮かんだレベルは本当にアイデアというか、単なる思いつきレベルです。

 

そこから練っていき、企画書やプロダクトまで進化してこそ意味があります。

 

僕は一応、そのレベルに近いところまで作り、ブログで発表しました。

ですが、粗があり、議論の叩き台レベルまでしか作れませんでした。

 

完璧な企画書レベルには至りませんでしたが、それでも議論の叩き台の役目となり、他の人のさらなる練り込み・発想に役立つものでしょう。

 

さらに文章化されていて、論点がしっかりして考えつくされていれば、ダメだとわかったら、その選択肢は除外できるので、やはり価値はあります。

 

つまり、僕の未完成なアイデア・情報(完璧な企画書レベルにまでは至ってない)でさえ、議論の叩き台としての価値はあるわけです。

 

確かに、実行されるまでに至らなければ、つまり成果につながらなければ意味がないのかもしれませんが、将来の解決策への布石となるかもしれません。

 

というより、世の中の論文や自己啓発本(自伝にせよ、研究系にせよ)でさえ、強いていえば企画書であり、実行するのは読者であり、読者が成果をちゃんと挙げないと意味ないのであれば、ほとんどの人が挫折するわけですから、価値は低いとなります。

 

でも、論文も自己啓発本もまったく価値がないでしょうか?そんなことはないですよね。

 

1%の継続できる人が成果を挙げられたのであれば、そのコンテンツは価値があったのでしょう。

 

つまり、実行段階は大変なのですが、「アイデア・情報に価値がない」は極論なのです。

 

正確には以下の図になります。

実行して成果を出した人プロダクトアイデア です。

 

プロダクトは「企画書レベルや出版物や論文など」になりますかね。

 

プロダクトには価値があると言う人はいるでしょう。

 

しかし、「アイデアには価値はない」は極論です。

なぜなら、他人のアイデア段階の執筆物でも、パクればプロダクトにつなげることができるからです。

 

つまり、正確に表現するなら、「アイデアの価値は低い」なのです。

 

「アイデアに価値はない」だと無価値と同じニュアンスですから、極論なのです。

 

正確に言葉を使っていないので、僕はかなり違和感を感じたのです。

 

今でも、巷では「アイデアに価値はない」論が流行っており、正確に「アイデアは価値が低い」という言葉を使っている人はほぼいないようです。

 

ちなみにホリエモンの言う「大学に行く価値はない」も正確に表現するなら「文系の大学に行く価値は低い」でしょう。

 

極論を広めた人、どうなんでしょうかね。

 

ではこの辺で。(7107文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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