目にみえないモノを軽視する人たち PART1

どうも、武信です。(No744)

 

皆さんは、目に見える世界と、目に見えない世界について知っていますか?

 

世の中には目に見えない世界があり、それは裏の世界(陰謀など含む)や、構想や企画案を作る際に、まだ誰も気づいていない世界を創造(想像)することなどを含みます。

 

今回は、藤沢数希氏のツイートや、ホリエモンの例を基に、目に見えないモノ・世界について考察していこうと思います。

 

タイトル通り、目に見えない世界を軽視する人たちの事例です。

 

興味がある人は、続きをお読みください。

 

 

1 藤沢数希氏のコロナウィルスについてのツイート。

 

藤沢数希氏が、コロナウィルスについて、以下のツイートをしています。

 

「昨年は麻疹(measles)により世界で14万人が死亡しました。こういうのに比べれば新型コロナウイルスはまったく大したことはないというのは事実で、WHOの新型コロナウイルスに対するガイドラインは非常に正しい。」

 

「香港で新型コロナウイルス感染者が初の死亡。先日のフィリピンに続き中国国外では2例目。やはり当初から出ていた致死率2%程度という推計はそんなに外れてなさそう。日本も時間の問題ですね。」

 

「改めて思うけど、世の中の8割の人は単にバカなんだが、教育受けてるエリート層でも、定量的に物事見るより、言葉のレトリックで物事理解する人の方が多いんだな、と。」以上、ここまで。

 

藤沢氏は、世界中で発疹で、14万人も死んでおり、「コロナウィルスでは死者はそこまで出ていないのですから、大したことないと言っていますが、果たしてそうでしょうか?

 

では、ここで、「コロナウィルス対策をせず、放置したらどうなるか?」のシュミレーションをしてみましょう。

 

以下の記事を基に推定します。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55312830W0A200C2000000/?n_cid=SNSTW001

「米でインフルエンザ猛威 死者数1万人超え」というタイトルです。   簡単に引用します。

 

  米国でインフルエンザが猛威を振るっている。米疾病対策センター(CDC)によると2019~20年のインフルエンザシーズンは患者数が1900万人、死者数は1万人を超えた。

 

  世界で新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、米国ではインフルエンザが大きな脅威となっている。  

 

略。

 

インフルエンザの流行が深刻だった17~18年の感染者数は4500万人、死者数は6万1000人だった。以上、ここまで。

 

コロナウィルス対策を仮にしなかったとしたら、世界中に蔓延し、致死率は2%はありますから、死者は麻疹の14万人はおそらく超えてくるだろうと思われます。

 

2020年2月18日現在、コロナウィルス感染者は中国では、72000名以上、死者数は1863名です。(他国では、もっと少ないです)

 

ですが、これは中国が完全に封じ込めているからこその数字です。

 

これが対策をしなかったら、どんどん感染していき、感染者だけでも1億人は突破したと仮にしたら(中国の約10分の1人に感染したと想定)、1億人の2%(致死率より)の死者数になるので、200万人は超え、発疹の14万人なんて優に突破します。

 

アメリカでのインフルエンザの猛威は、4500万人で、死亡者は約6万人です。

 

これを簡略化し、アメリカの人口が3億人として、5000万人の患者がいると仮にすると、5000万÷3億☓100=16%の患者が発生する率になります。

 

中国の人口は約13億人以上ですが、10分の1以下(10%以下)と低めに計算して、1億人としても、上記のように、200万人は死者が出るので、けっこう大事になります。

 

藤沢数希氏は、「コロナウィルスは大したことない!」とまだ、主張していますが、果たして本当にそうなのでしょうかね。。。。

 

つまり、今、コロナウィルスを完全に封じ込めているからこそ、死者が大して出ていない側面があるのです。

 

藤沢氏は、「コロナウィルス対策をもし仮にしなかったら?」というシュミレーションや想像力(見えないモノを見る力)が足りないのです。

 

加えて、藤沢数希氏はその後も、ツイートを続々としています。(僕のツッコミを、その後に入れます)

 

「僕は医師でも研究者でもなく、ただの一介のツイッタラーに過ぎません。専門家の意見でも何でもなく、個人的趣味で情報収集してまとめた個人の見解や予想を書いているだけで、当たるかもしれませんし、外れるかもしれません。」

 

僕 最初に、素人の予測だと明言しているのは良いことだと思います。

 

「指数関数の立ち上がりだから最初はゆっくりなのは当たり前。これから一気に感染者が増えていく、というのが僕の予想ですね。何かいまは想定できていない抑制メカニズムがあって、予想が外れるといいですが…。」

 

「具体的には学校休み、企業は自宅勤務、すべての人が集まるイベント禁止、テーマパーク等すべて閉鎖、新幹線など移動制限、電車も制限…、ぐらいのことやって、うまく行けば止められる。そういう意味。」

 

「だから、それをやってる中国政府は大変よくやってる、他の国も見習え、という感じのニュアンス。」

 

僕 僕も、政府はこのくらいの対策をしないとマズイと思っています。2月14日には僕はTwitterで提案済みですよ。

 

「ほとんどの国民はバカだから、新型コロナウイルス対策に医療リソースを集中させたら、他の救える病気で死ぬ人がかえって増える、みたいな全体の話は理解できない。」

 

「香港、マカオ、シンガポール並みの防疫をするかと言ったら、それも恐らく経済的な損失によって、どっちが命を救えるかはわからない。ただ、超過密の都市国家が疫病でピリピリするのは理解できる。国家が滅ぶかもしれんからね。」

 

「あと、国民はバカだから新型コロナウイルス以外にもいくつもの重大な他の感染症がいまでも日本にあることを理解しない。まあ、とはいえ、新型コロナウイルスはスルーできない重大なものであるのは間違いないが。」

 

僕 コロナウィルスの脅威を理解してない意見だなぁ。

 

「シンガポール、マカオ、香港は先々週ぐらいからこんな感じ。マカオと香港はそもそも休校中。人が集まるテーマパークやカジノも全て閉鎖。その間に、あまり気にしてなかった日本で感染者が増えました。」

 

「新型コロナウイルスについて、我々人類がしている楽観的仮定は、(1) 暖かくなると自然と収まる、(2) 一度感染すると抗体ができ免疫を持つ、(3) 深刻な後遺症はない、です。残念ながらどれも根拠がありません。」

 

「感染拡大のスピードを遅らせて時間稼ぎをすることは、治療法が見つかったり、医療機関のパンクを防いだり、大いに意味がありますね。まだ人類はウイルス戦争に負けたわけではない。」

 

「僕は最初の頃は、この感染力なら時間の問題で人類の何割かが感染するだろうからいろいろ無駄な抵抗な気がしていたんですが、武漢の様子から推察すると都市人口の1%以上が感染すると医療機関がパンクして大変なことになるということを理解しました。」

 

「まあ、そんなもんだから、感染スピードを緩めて、病院をパンクさせないことは割と死活問題で、武漢を封鎖して「時間稼ぎ」をしている間に、中国の他の大都市ではあのようにすべてのイベントを中止して、市民を家に閉じ込めているわけですね。」

 

「ただ、そこまでして止めるのか、あるいは経済を止めることの副作用のほうが大きいのか、正直、どちらがいいのか僕にはわかりません。武漢封鎖で与えられた時間で何もしなかった日本と、中華系のアジアの大都市とどちらが正しかったかは、歴史が審判を下すことになるでしょう。」

 

「これまでのデータからどんどん東京でも犠牲者が増えていく可能性が高くて、それはたとえ万単位でもその数自体はマクロ経済的には大きくない。しかし、そもそも論として、その時に言論の自由が保障された民事主義国家で、経済のこと考えてスルーします、という政策を取れる可能性は限りなくゼロかと。」

 

「この問題の興味深いことは、人命軽視で経済のこと考えてスルーしそうな中国政府が果敢に感染を抑える政策を実施していて国際社会に対する責任を果たそうとしている一方で、人の命は地球より重いの日本がある程度の人命を無視して、戦略的スルーに果敢に挑戦していることです。」

 

「ただ、不景気でも人が死ぬので(例えば自殺)、たとえ万単位の人が日本で新コロで死ぬとしても、それを防ぐために中国の都市のようなことやる方が人命がより多く救えるかどうかは自明でもないし、スルーしたからと言って景気が悪くならない保証もない。難しい問題ですね。」

 

「まあ、歴史が審判を下すでしょう。」以上、ここまで。

 

僕 そうなのです。政府の徹底的な対応はまったく無駄ではありません。というより、やらないとマズイのです。(特に、発生源の中国がやっていることは大いに意味があります)

 

藤沢氏は、最初は「放置が良い」と言っていましたが、僕には理解不能でした。

 

以下の記事にあるように、初動での対応も政府はミスりました。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70481

「新型コロナで「安倍政権の支持率急落」か…対応のマズさを検証する」という高橋洋一氏の記事です。

 

さらに、武漢での徹底的な封じ込めはある程度、功を奏しているという以下の記事もあります。(中国側の主張なので、どこまで正しいか不明ですが)

https://www.yomiuri.co.jp/world/20200216-OYT1T50116/

「中国外相「総じて治療可能、夜明けが見えてきた」」というタイトルです。

 

藤沢氏も、ようやく、政府の徹底的な対策が必須だと理解したのか、と思いきや、「数量的には大したことない」と主張し続け(医療がパンクすると言っているのに)、さらに、「政府は国民の危機的な声を聴き、経済を犠牲にして対応をする」と思っているようです。

 

というより、政府が対応をしなかったら(封鎖系の徹底的な対策)、数は藤沢氏が予想しているよりも遥かに大きくなり、歯止めが効かなくなるんじゃないですかね?

 

その前に、数万単位の患者が出てきたら、予防のためにも、対策するのでは?

 

それを藤沢氏は自説を絶対に曲げたくないから、屁理屈を述べています。

 

「コロナウィルスは大したことない」という自説を絶対に曲げたくないのでしょうね。。。

 

と書いていたら、藤沢数希氏と同じ思考をしているインフルエンサーがいました。

 

永江一石氏です。ツイートを貼ります。

「正直、コロナウィルスごときで怖くて怖くてというのは、低線量の放射能が怖くて怖くてという放射脳と同じ匂いを感じる。数字やデータがわからない人ほど無用に怖がる。

 

日本では年間インフルエンザで1万人亡くなっているのにワクチン接種はたった3割。80代のお婆さん一人が亡くなっただけで何で怖いの?」以上、ここまで。

 

目に見えない世界(潜在的患者数や、他の困りごと(医療機関パンクなど多数))を想像できない人が、一見、知的層(エリート)と呼ばれる人にもいるってことが分かりました。

 

数字やデータ分析が素晴らしい人は、やはり、創造力が欠けている可能性があるのかもしれません。

 

「馬車の時代に、データ分析だけでは、車は生まれない」という格言通りの、「創造力や目に見えない世界に目を向けられない人達の思考回路だなぁ」と感じますね。。。

 

僕に関して言えば、コロナウィルスについては、現状では怖がっていませんが、「将来の拡大の恐怖を恐れている」と言えます。

 

つまり、今よりも、何ヶ月後か先の世界であり、感染拡大後の世界(医療機関パンクなど多数)の不便さを憂いているわけです。

 

さらに言えば、僕は仮に感染しても軽症で終わる可能性が高いでしょうが、僕の両親などは重症になる可能性があり、それも憂いています。

 

現状は感染初期段階であり、怖がる必要なんてないのは自明ですから、「お婆さん一人が亡くなっただけで何を怖がっているの?」という発言は時間軸がまったく想像できていないと思われますねー。

 

と書いていたら、政府の対応で、以下がありました。

https://www.nippon.com/ja/news/yjj2020021800580/

「抗エイズ薬の臨床試験準備 新型肺炎、クルーズ船隔離「適切」 菅官房長官」というタイトルです。

 

重症化への治療薬が出来上がったら、まさに脅威は薄まります。

 

成功したとしたら、政府の土壇場の起死回生策となるかもしれません。

 

以下の記事にもあるように、一時的に仮に収束しても、冬にまた再発する可能性があるわけですから、治療薬の開発が一番、意味があり、効果的なのです。

新型コロナウイルス~一時は収束しても冬に再発する可能性も

 

「新型コロナウイルス~一時は収束しても冬に再発する可能性も」というタイトルです。 

 

ではこの辺で。(5593文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

最新情報をチェックしよう!