どうも、武信です。(No607)
2017年の記事です。
「経営者の教科書」と「シンプルに結果を出す人の5W1H思考」から、僕自身がまとめます。
2つの本の良いとこ取りををして、抽象度について述べていきます。
経営者の思考法として、参考になるかもしれません。
短く、サクッと読める内容です。
1 抽象度の高さで、顧客が買うもの。
抽象度の高さでいえば、顧客が買うものは以下です。
「満足」→「商品やサービス」→「具体的な商品名やサービス名」です。
ここで、「ドリルを売るには穴を売れ」という本の言うように、ドリルを売っているのではなく、「穴」を掘る機能を売っているのだよと書かれています。
つまり、「穴」→「ドリル」ですね。
抽象度は左に行くほうが、高いです。
ですが、上記の例でいえば「満足」を売ろうと考えても、あまりにも範囲が広すぎて、具体的な案は浮かばないでしょう。
まだ、「穴」という機能の方が、具体的な案が浮かびやすいと思います。
このように、抽象度は高ければ高いほど、いいというわけでもありません。
ちょうど良い抽象度の高さがあるのでしょう。
2 抽象と具体。
僕は「抽象的な思考ができる人のほうが頭がいい」と思っています。
数学的、哲学的思考などでは特に使われるでしょう。
よく、具体的事例や具体的な固有名詞を多く例に出すと、頭がよく見える現象があります。
「物知りだと思われるからだ」と予測します。
ですが、具体的事例で物事の現象を理解するのは大事ですが、たくさんの具体的事例、固有名詞を挙げても、結局は言いたいことは抽象的概念なわけです。
1つ、具体的事例を示すだけでも、極端な話、十分な場合もあります。
大前研一さんは具体的事例、固有名詞の達人だと思います。
ものすごく、具体的固有名詞を出しまくるので、頭がよく見えるのです。
僕も、昔、すごく感心していましたが、今は「実は大したことを言っていなかった」と感じています。
ですが、具体的事例、具体的固有名詞を出す人も必要です。
そうやって調べてくれる人は貴重です。
ですが、頭が良いわけではなく、「単に、よく調べているのと記憶力が高いだけだ」と思います。
抽象的概念のパターンをたくさん記憶しておくほうが頭を使います。
そして、応用範囲も広いのです。
以下の本は、抽象と具体のことがよくわかるのでお勧めです。
3 抽象度のさらに深堀りした視点。
ちなみに、先ほどの「穴」→「ドリル」ではまだ爪が甘いのです。
「ドリルが欲しい」→「穴が欲しい」(表層的・顕在的ニーズ)→「棚や犬小屋を作りたい。(ネジ穴を作り板と板を張り合わせたい)」や「ネックレスを作りたい。(部品に穴をあけてひもを通したい)」や「容器を作りたい。(大きなくぼみを作りたい)」 (本質的/潜在的ニーズ)という流れまで持っていかないといけません。
顧客の真の目的は「穴が欲しい」より、さらに上の次元があるのです。
「棚や犬小屋を作りたい。(ネジ穴を作り板と板を張り合わせたい)」の競合商品は、「接着剤、すでに穴のあいた板など」です。
「ネックレスを作りたい。(部品に穴をあけてひもを通したい)」の競合商品は、「キリ、ドライバーなど」です。
「容器を作りたい。(大きなくぼみを作りたい)」の競合商品は、「彫刻機、ノミ、粘土など」です。引用。P53。
ではこの辺で。(1683文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考、引用文献。