どうも、武信です。(No521)
2017年の記事です。
ホリエモンが考える自動車産業の未来をネタに、僕がさらなる考察を加えたのが、今回の記事です。
「自動車産業に対する一般的な見方」とは違うかもしれません。
興味がある方は、続きをお読みください。
1 ホリエモンの動画の要約。
まず、以下の動画を見てください。(消されたようです)
簡単に要約します。
都心部で車を持っていない人が都市部で増えています。
Park24という駐車場運営の会社が億単位の利益を上げています。
1万5000箇所ぐらいあるのかな。
駐車場運営の会社に、カーシェアリングの車を置くようになってきています。
都心部では、普及が予想以上に進んでいます。
テスラが「レベル5の完全自動運転を実現する」と言っています。
リアルタイムに稼働している自動車は、保有台数の10%未満です。
つまり、自動車の台数は10分の1でいいということです。
4人乗りの自動車もほとんど乗らないで、無駄なので、1人乗りの自動車ができるかもしれません。
自動車が売れなくなり、そこにEV(電気自動車)が出てきます。
EVになると、基幹部品がいらなくなります。
サプライチェーンがかなり、様変わりするかもしれません。
自動車の台数が減ると、駐車場が要らなくなります。
そうなると、都心部の不動産が安くなるかもしれません。
既存のインフラ(道路)だけで、十分まわるので、これ以上道路を作らなくていいという結論になります。以上、ここまで。
2 僕の意見。
僕は自動運転車には、懐疑的です。
特に、レベル5となると、普及までいくのか疑問です。
理由は、完全自動運転にはセンサーが必須だと思うのですが、センサーの整備が大変だと思うからです。
センサーは1つでも故障したら、致命傷ですから、センサーの整備、点検は必要でしょう。
それを購入者ができるかといったら、難しい気がします。
整備士がいるとなると、毎回の点検をしてもらうのでしょうか?
車検が定期的に今はありますが、センサーに関しては飛行機が毎回、点検するくらいの頻度でやらないと危険だと思うのです。
だって、完全自動運転ですよ。
センサーが故障したら、おそらく運転がおかしくなるでしょう。
センサーだけの問題ではありません。
セキュリティ、つまり、ハッキングの危険性も残ります。
これらの理由から、完全自動運転者が民間まで普及するかというと、僕は疑問符に思っています。
3 カーシェアリングについて。
自動運転の最近の記事は以下。
「米テスラ、自動運転トラックの試験走行検討=関連資料」というタイトルです。
http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKBN1AP2QA.html
さらに以下の記事も。
「自動運転車、米労働者の11%に影響も=政府報告」というタイトルです。
https://jp.wsj.com/articles/SB10308027769511873870604583330422736199706
完全自動運転車ができないのはまぁ、いいでしょう。
しかし、カーシェアリングに関しては、都市部では進むでしょう。
問題は地方です。
地方ではそこまでカーシェアリングは進まないと思います。
乗る頻度が多いからです。
アメリカでも必需品でしょう。
カーシェアリングは、料金との兼ね合いが大きいと思います。
つまり、乗る頻度です。
都市部では電車で移動ができるので、自動車に乗る回数が減っても、問題ありません。
そうなると、例えば、月に土日しか使わないとなれば8日です。
8日しか乗らないのであれば、「タクシーでいい」となります。
タクシーがないとすれば、カーシェアリングです。
逆に、乗る回数が多い人や、地方の人はカーシェアリングが割に合いません。
料金的にです。だったら、「買った方がいい」となります。
この需要予測を、きちんと計算する必要がありそうです。
「カーシェアリングでどれだけ、車の販売台数が減るのか?」です。
販売台数が減ったら、その分、駐車場は減るかも知れませんね。
10%しか稼働していない車ですが、その計算はどうやってなされたのか気になります。
昼の混む時間帯に10%しか稼働していないのか?または、地方や都市部の比較の稼働率はあるのか? などです。
カーシャアリングは結局は、最後は「料金との兼ね合い」だと思います。
買って所有した方が料金的に得なのか、カーシェアリングした方が料金的に得なのか?という問題です。
例外的に、車を置いておくのが邪魔という人や、駐車場がもったいない、ガソリン代などがもったいないなどの理由で、カーシェアリングを選ぶ人もいそうですけどね。
4 カーシェアリングについてやその他の記事。
カーシェアリングの問題点として、以下の記事があります。
アフリカ大陸限定のようですが。。。「暴力社会の「ウーバー」 乗客も運転手も犯罪の被害者」というタイトルです。
https://blogos.com/article/240279/?p=2
自転車のシェアリングサービスをソフトバンクと中国企業が共同して、始めるようです。
以下の記事です。「ソフトバンク、中国発の自転車シェア「ofo」を9月から日本展開へ」というタイトルです。
https://japan.cnet.com/article/35105607/
自転車は、自動車と違う市場、層を狙っていますね。
都市部ではともかく、シェアリングの方向に進むのかもしれません。
電車はあるし、自動車、自転車もシェアとなると、移動手段で所有という概念が薄れるかもしれません。
とはいえ、自転車は所有率高そうだけどなぁ。
と書いていたら、以下の記事が出ました。
「アジアで躍進の自転車シェアリング会社、欧米展開に難問」というタイトルです。
https://jp.wsj.com/articles/SB12459435050661554049504583331260922464672
さらに、以下の記事。ofoはシアトルに進出するようです。
「中国の自転車シェアサービス「ofo」、日本に続き米シアトルに進出」というタイトルです。
https://japan.cnet.com/article/35106077/
加えて、以下の記事で自転車シェアサービスは日本で苦戦すると予測されています。
「自転車シェアリングが中国で成功し、日本で失敗する理由」というタイトルです。
https://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2017/09/post-31.php
EV(電気自動車)については以下の記事に詳しいです。
「EV時代の本楽的到来?インフラ整備に高い壁」というタイトルです。
https://jp.wsj.com/articles/SB11974861084911973572804583315531353281390
しかし、以下の記事で書いてあるように、新技術が開発されたようです。
「「即時再充電可能」なバッテリー技術が誕生、電気自動車の未来を変える可能性」というタイトルです。
http://gigazine.net/news/20170816-instantly-rechargeable-battery-change-automobiles/
以下の記事では、世界的にEVが普及して、トヨタが乗り遅れて敗者になった場合、日本の製造業は終わると書かれています。
「世界的にガソリン車禁止へ。トヨタが敗者に転落すれば、日本の製造業終焉の可能性」というタイトルです。
https://biz-journal.jp/2017/09/post_20594.html
以下の記事では、当分の間は欧州でもディーゼル車がシェアを握っていくと言いますが、次第にEVに取って代わられるだろうと予測しています。
「EVは欧州車メーカーの救世主にならず」というタイトルです。
https://jp.wsj.com/articles/SB12102863440169883840004583391931530591950
ではこの辺で。(3580文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。