どうも、「ホントのメディア」~自由人のための起業・フリーランス・副業塾~運営者の武信です。(No479) 

皆さんは、日本の財政について興味がありますか?

おそらく、YESと答えた人のほうが少ないでしょう。

財政じゃなく、「日本が破産するか否か」という問いに興味がありますか?

ならば、YESの割合がもう少し増えるかもしれません。

政府の資産や借金(財政でもあるし、破産問題でもある)について、高橋洋一氏の本から引用・まとめをします。

深い話をしますので、興味がある人は続きをお読みください。

短く、サクッと読める内容です。

 

1 政府の資産の中身。

高橋洋一氏の「なぜ日本だけがこの理不尽な世界で勝者になれるのか」という本からの引用・まとめです。 

それでは、日本の政府が莫大な資産をもっていることが国民にわかると、なぜ官僚は困るのか。

それを解き明かすには資産の中身を知る必要がある。現時点(2016年2月)で公表されている最新のデータは2014年度のものだ。

数字をざっくりと拾い上げて主な資産を並べれば、以下のようになる。

現預金 約28兆円

有価証券 約139兆円

貸付金 約138兆円

出資 約70兆円

有形固定資産 約180兆円

運用委託金 約104兆円

この他の細かい数字も含めて合算すれば、政府資産の総額は約680兆円もある。

そのうち現預金、有価証券、貸付金、出資は、換金しやすい金融資産といえる。

それらが換金されると、いちばん困るのが官僚たちなのだ。

2 役人の天下り先消滅が嫌な官僚たち。

貸付金と出資の大半は、特殊法人などの「政府関係機関」に対するものである。

「役人の天下り先」と言い換えれば、構図は見えてくるだろう。

貸付金や出資を換金するには、政府関係機関を民営化や証券化によって売却すればいい。

それをやれば、自動的に天下り先が消滅することになる

つまり、官僚が天下り先を温存するためには、これらの政府資産が容易に売却可能であることを国民に知られては不都合なのだ。

「日本は借金まみれ」「財政は破綻寸前」と声高に叫ぶ論者には、発言する前に国のバランスシートをじっくり見てみろ、といいたい。

難しいことをやれ、といっているのではない。

財務分析の基本作業をおやりなさい、ということだ。

御用学者には著者の指摘を目の敵にする一派もいるが、バランスシートの読み方も知らない人たちとは、フェアな議論などできるはずもない。

一般の人も、御用学者の非合理な暴論に騙されないように、日本政府は先進国のなかでも突出した資産を保有しているという事実を、自国経済の基礎知識として、頭に入れておいたほうがよいだろう。P126~128

3 政府の負債と日本のほんとうの借金。

財政再建は、すでに達成されている。

フェアな話をするために、政府の負債についても言及しておく。

総計では約1172兆円ある。

同じように主な内訳を示そう。

公債 約885兆円

政府短期証券 約99兆円

借入金 約29兆円

公的年金預かり金 約114兆円

その他 約45兆円

さて、ここから日本の「ほんとうの借金」をはじき出していこう。

1172兆円(負債)から、680兆円(資産)を引けば、492兆円になる。

日本の常識のようにいわれている「1000兆円」の半分以下しかない。

同じ2014年の日本の実質GDPが約526兆円だから、借金以上の価値を日本の産業は生み出していることになる。

日本は「稼げる国」なのだ。

借金が増えたからといって、日本の経済力が衰えているわけではない。

ここまで説明しても、読者のなかには、約500兆円の借金に危機感を拭い去れない人がいるかもしれない。

4 財政再建はすでに達成されている。

だが、筆者の財務分析にはまだ続きがあるので、最後までお付き合いいただきたい。

企業の経営を判断する場合、親会社とともに子会社の業績も含めた連結ベースで考えなければ、ほんとうの実力は見えてこない。政府も同様だ。

国の仕事のなかで、お金を発行する部門は政府から切り離され、中央銀行が担っている。

日本銀行の業務は国の仕事であり、日銀は政府の子会社になる。

この考え方は、経済学ではごく当たり前のことで、政府と中央銀行を一体のものとして見なす、「統合政府」という概念もある。

財務省が公表するバランスシートからは、なぜか日銀が連結対象から外されている。

国際基準で見れば、日銀が外れていることのほうが非合理だが、日銀は日銀でバランスシートがあるのだから、2つを組み合わせることで、日本の「統合政府」のバランスシートを簡単に作成することができる。

要点を絞って記せば、日銀の主な資産は約400兆円の国債、主な負債は約100兆円の日銀券(紙幣)と、約300兆円の日銀当座預金である。

このうち資産の国債は、政府の負債であるから、相殺できる。

400兆円の借金が棒引きになったうえに、日銀券と日銀当座預金を合わせた400兆円が負債として加わるのだから、差し引きはほぼゼロ。

したがって、単体ベースでの国の借金も連結べ―スでの統合政府の借金も、たいして変わらない、という計算式ができあがる。

ただし、この計算式では不備がある。

日銀のマネタリーベースは原則的に、無償還・無利子であるから、実質的な債務からは除外できる。

マネタリーベースとは、日銀券と日銀当座預金のことだ。

つまり、連結ベースでバランスシートを作成した際に加わる、400兆円の負債は経済学の常識に照らし合わせれば、借金にカウントしなくてもよい数字なのである。

そこで、あらためて計算すると、約500兆円の借金から400兆円が除外されるのだから、国のほんとうの借金は100兆円そこそこ、多く見積もっても、150兆円程度でしかない、という実態にたどり着く。

GDP比でいえば、せいぜい20%程度

日本の稼ぎは借金の5倍もある。

これで「財政破綻寸前」なら、アメリカやイギリスはとうの昔に破綻しているだろう。

同じ計算方法で各国の純債務をGDP比で見れば、アメリカは65%、イギリスは60%である。

先進国のなかで比較をすれば、日本の財政はむしろ「優良」といってもよいくらいだ。

断言しよう。

日本の財政再建は実質的に、すでに達成されているのである。

P128~131.以上、ここまで。

5 補足。

高橋洋一氏の財政問題についての見方は、以上のようなものです。

財政問題は、既に解決されていると述べています。

もっと詳しい内容は、本書をお読みください。

高橋洋一氏は、政治学、経済学系では押さえておきたい著者だと僕は思います。

ではこの辺で。(2987文字)

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・Youtube動画などを基にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

参考・引用文献。

「なぜ日本だけがこの理不尽な世界で勝者になれるのか」

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