無能な上司。「能力ない人が上に立つこと(上司や社長になること)の大きな弊害」

どうも、武信です。(No361) 

 

2017年の記事です。

 

「能力がない、または、低い人の話」というか、テーマで話しています。

「能力がないと、どういう末路になるのか?」を書いています。

 

または、僕の知り合いの事例も混ぜながら、「能力がない人の状態、生態」を書いています。

 

「能力がないと、どうなるか?今後の日本社会の行方は?」など興味がありましたら、僕の記事の続きをお読みください。

 

 

1 能力がない人が上司や社長になると真っ先に考えること。

 

まず、真っ先に思い浮かぶのが、能力がない人が上司や社長になると、「自分の保身を考え始める」ということです。

 

どういうことかというと、自分よりできる部下を煙たがります。

そして、「自分が追放されてしまうのでは?」とも感じます。

 

能力がないからです。

 

能力があれば、自分の活躍する場所はあるし、邪険にはされない自信があるでしょうし、周りも大切に扱うでしょうが、能力のない上の人は、より能力がある人が出世することを怖がるのです。

 

それは自分の居場所を奪われ、邪険にされ、果てには、追放される恐怖心からです。

つまり、保身です。

 

能力がない人が上にたつと、組織は傾き始めます。

 

自分より能力が上な人を、出世させなくなりますし、使いこなす自信もないからです。

 

特に、「部下に厳しい、または、能力が低い人に厳しい能力者」を出世させなくなります。

 

自分(能力がない上の人)が邪険にされると、感じるからです。 

 

2 能力がない人が上に立つと行うこと。

 

能力がない人が上に立つと、「少なくとも、自分の身を保障してくれるか、手なづけられる程度の能力者」しか、出世させなくなります。

 

能力がある人は、「自分より能力がある部下」や「能力が低い人に厳しい能力者」を、そこまで脅威に感じません。

 

なぜなら、ある程度、能力があるので、そこまで邪険にされない自信があるからです。

 

少なくとも、何かのポストには就けるだろうと考えています。(能力がありますからね)

 

3 日本社会の問題点。

 

この話を聞いて、どう思いますか?

 

外資系や大リーグのような、年俸制の能力主義社会ではある意味、平等です。

 

そして、能力者が活躍しやすい風土があります。

 

対して、日本社会はチームワークという錦の御旗の基に、能力のない人(主に中年以降の人)も解雇規制のため、解雇されず、給料も一定以上ももらえます。

 

チームワーウという言葉だと、言葉ざわりがいいですが、結局、能力者が能力のない人を背負っている、極端に言えば、介護状態なのです。

 

日本社会は弱者に比較的、優しいです。欧米と比べたら、明らかです。

日本社会の解雇規制が物語っています。

 

能力がなくても、解雇できないのですから。

 

4 僕の知り合いの話。

 

僕の知り合いのある企業の営業の人(K)は成約率7割ぐらいですし、前にいた証券会社でも社長賞を何回ももらうほどの敏腕セールスマンですが、今、59歳ぐらいのおじさん社員の介護(という表現を敢えて使います)をしています。

 

そのおじさん社員はほぼ何もしません。

 

アポもとらず、セールストークもせず、処理もしないで、そのKにただ乗りしているのです。

 

その人自身は、アポすら1件も取らないのに、Kに「アポ、取れないのか?」と言ってくるそうです。

 

Kは、3件くらいは軽く取れます。(1日に)

 

おじさんは何もせずに、Kが9割以上やっていて、成果は半分で分け合います。

 

かなりの理不尽です。

介護という表現を使った意味がおわかりでしょう?

 

これが日本の会社なのです。

そのおじさんは、月収50万ぐらいもらっているそうですよ。

 

ほぼなにもせずにです。外資系だったら、即クビです。

能力者に、おんぶにだっこしているのです。

 

で、そのおじさんは課長まで出世しているのです。

 

世の中、おかしくないでしょうか? 

「こういう能力がない人が出世すると、保身を考えますよ」という話です。

 

5 日本社会の現状。

 

官僚の天下りも似たような構図でしょう。

「能力のある官僚なら、保身を考えない」と思うのです。

 

能力がないから、保身を考え、天下りを考えるのです。

 

長年、大リーグや外資系などの能力社会でスキルを磨いてこなかったから、能力が身につかなかったのにです。

 

もちろん、日本の官僚機構の仕組みが悪い、という意見もありますが。

 

能力社会にすると必ず、格差が大きくなり、能力のない人は低所得になります。

 

それが本来の姿といえばそうなのですが、日本は弱者に優しい社会なので、能力主義になっておらず、能力者にただ乗りします。

 

6 能力のない人の末路。

 

僕は、例に挙げた「59歳のおじさんにはなりたくない」と思いました。

哀れすぎます。

 

「能力がないおじさんになったら、悲惨だなぁ」と。

 

能力主義社会に日本はなっていませんが、今後、どうなるか分かりません。

 

能力のない、特に、「中高年以降の人は、今の日本の風潮にかなり危機感を感じている」と思います。

 

「自分たちの居場所はなくなるのではないか?」と保身を考えているはずです。

抵抗勢力です。

 

59歳のおじさんの適正月収はおそらく、18万ぐらいじゃないでしょうかね。

だって、Kがいなかったら、15位中最下位で、件数ゼロですから。

 

新入社員と同じぐらいの給料が妥当です。

まったく成果をだしていないのですから。

 

それなのに、解雇規制と日本の会社ということで、課長まで行き、月収50万はもらっているのです。

 

7 公務員の話。

 

これから、日本の会社は、このような事例が多く噴出してきそうです。

特に、能力を磨いてこなかった中高年以降が悲惨になるでしょう。

 

若者はまだ、能力構築の余地があります。

 

また、公務員批判を僕は本でしましたが、Kのいる会社も公務員みたいなところです。

公務員体質を僕は散々、知っているのです。

 

だから、本で批判したわけですよ。

公務員は民間に比べたら、間違いなく、楽です。

 

公務員の方は怒るでしょうが、民間に行ったら、「やはり公務員は楽だった」と言うと予測します。

 

自分たちの負荷の低さを自覚して、少し抑え気味に低く接した方が、生き延びられるかもしれません。

 

59歳のおじさんは「はいはい」頷いて、低姿勢で生き延びてきたらしいですから。

 

といっても、これからは、こういう59歳のおじさんの姿勢はもう通用しない時代に入るでしょうけどね。

 

ではこの辺で。(2870文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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