どうも、武信です。(No292)
2013〜2014年くらいの記事かなぁ。当時の文章のまま、掲載します。
電子書籍を使った人は分かると思いますが、便利ですよね?
ですが、そんな電子書籍にも欠点がまだあるとしたら。。。
そんな欠点である、「ぱっと読みができないこと」をテーマに、今回は記事を書きました。
詳しくは続きをお読みください。
電子書籍に興味がある人は、必読記事かもしれません。
1 ぱっと読みとぱっと読みができないビジネス書は特に致命的な欠陥という話。
まず、「ぱっと読み」の定義をします。
「ぱっと読み」とは、「本をぱらぱらとめくり、気になったページを読んだり、読み返せること」です。
電子書籍はマークを引けたり、付箋を貼れますが、ぱらぱらめくりでは、紙の本にとてもじゃないが敵わないです。
小説のように前から順番に読む上に、一度読めば事足りる媒体は、電子書籍にぴったりでしょう。
ですが、ビジネス書の場合、何回も読み返すのが基本なので、「ぱっと読み」ができないのは、とてもつらいことなのです。
ビジネス書や実用書に限定ですが、読み返す本は「ぱっと読み」ができないと、正直、苦痛です。
電子書籍は、ビジネス書や実用書と相性が悪い、と言えます。
2 電子書籍のビジネス書でもある条件下ならば売れるかも。
ですが、ビジネス書の分野では、電子書籍はある限定された条件の下ならば、電子書籍として、そこそこ売れるのではないか?と僕は睨んでいます。
その条件とは、50~70ページほどの分量で濃い内容のビジネス書です。
基本的に、紙の本は本屋で立ち読みで済ませられないように、200ページ以上にしてあります。
200ページでも、全ページに渡って内容が濃い場合もありますが、基本的には水増しです。
つまり、内容が薄いページがかなり混ざっています。
紙の本では、ページ数を水増しして、本という媒体に強制的にしますが、電子書籍なら、50~100ページでも流通させることが可能です。
その上に、すぐにダウンロード可能であり、紙、印刷、流通、出版社などを通さないために、価格も割安で販売できます。
このような条件(50~70ページの内容の濃いビジネス書で格安)なら、ビジネス書の電子書籍も売れるのではないか?と考えています。
3 ぱっと読みの弱点を克服する手法。
電子書籍の弱点である「ぱっと読み」ができない点を、ある程度克服しているからです。
それはページ数が少ないので、読み返すのが楽という意味でです。
内容も濃い上に格安。
このような条件なら、ビジネス書の電子書籍も通用するかもしれません。
どうしても50~70ページ以上になる場合は、上下巻などに分けるという方法もあります。
ちなみに、50~70ページの分量は僕の実感値です。
読み返すのに苦痛じゃないページ数かなと。
4 出版界が考えるべきこと。
そもそも、出版界は読みやすい文章と、構成を考える必要があると思います。
従来の読みにくい文章の本は文章を書きなおしたり、要約版などを考えるべきではないでしょうか?
要約でも長い場合、電子書籍で売る場合、分冊にしてはどうでしょうか?
そうすれば、電子書籍の「ぱっと読み」ができない弱点を補える上に、紙のビジネス書の販売機会が増えることでしょう。
紙の本の存続を脅かすので、難しい判断だとは思いますが、挑戦する出版社は現れるのでしょうか?
分冊にした場合、例えば、上中下の場合、上は無料で配布する、という手さえあります。
5 出版界が考えるべきこと2。
もしくは、電子書籍をフォルダ構造にする手もあるでしょう。
電子書籍端末自体を改良しないといけないですが、ダウンロードした電子書籍が章ごとにフォルダ構造されていて、飛べるようになっていたら、読み返すのが非常に楽になります。
改善の余地ありでしょう。
電子書籍でビジネス書を売るのは、「ぱっと読み」ができない性質上、不利だったのですが、僕の提案により、克服できるかもしれません。以上。
6 現在、僕が考えていること。
ここからは、現在の僕の感想です。
電子書籍は、僕の提案はまだ、取り入れていないのかな。
「ぱっと読み」ができないので、全体をさらっと俯瞰してから、速読するフォトリーディング系の読書ができないですよね。
ビジネス書は、特に分厚い翻訳書の場合、フォトリーディング系をしないと、読むのが苦痛だと思います。
また、僕の場合、ビジネス書の書評や要約を書く場合、電子書籍では無理です。
付箋を貼って、いろいろとページ数を飛んで、まとめるタイプなので。
紙の本もまだまだ、残りそうですね。
ではこの辺で。(2231文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。