林先生の初耳学で紹介された本の書評・レビュー&要約「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」

どうも、「ホントのメディア」~自由人のための起業・フリーランス・副業塾~運営者の武信です。(No172) 

「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」

林修さんの「初耳学」でも話題になった本の書評・レビュー、さらに要約です。

たくさんのサイトで、もう既にこの本のレビューや要約が書かれています。

今回の記事では書評・レビュー・要約ですが、さらに著者の上をいく考察・理論も僕自身で書き上げ、記事化しましたので、興味ある方はそちらも読んでくださればと思います。

「錯覚資産(人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている)が流行っているけどどうなの?」というタイトルです。

https://hontonomedia.com/criticismofbookswithillusionassetsillusionassetslifeisdeterminedbythepowerofmisunderstandingratherthanluckandabilityarepopular/

まず、本の内容を知りたい方は続きをお読みください。

1 錯覚資産とは?

「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」は、一種の資産として機能するのですが、これを「錯覚資産」と呼びます。

「実力がある」から、よいポジションを手に入れられるのではなく、「実力があると周囲が錯覚する」から、よいポジションを手に入れられるという部分が大きいのです。

転職・起業も運の要素が強いです。

あなたが仮にイケメンor美人だとすると、あなたに会った人はあなたの実力を実際以上に高く評価します。

ハロー効果によって、「一部が凄いと全体まで凄い」と錯覚されます。

経営者や管理職はもちろん、人気作家、起業家、芸能人、有名コンサルタント、人気ブロガー、人気ユーチューバーはハロー効果を利用しています。

2 成功確率を上げる方法

成功は運ですが、成功確率を上げることはできます。

「成功すると、次の成功の確率が上がる」ことを利用するのです。

1人の起業家が1つのサービスをヒットさせると、ハロー効果によって全体的に優秀だと思われて、次のサービスもヒットすると周りが思い、勝ち馬に乗ろうとして、投資家も投資をするので、人材選びがしやすくなる上に、宣伝もされて、ユーザーも積極的に次のサービスを使ってくれて、何度でも挑戦するチャンスが出てくるのです。(2回目がたとえダメだったとしても、3回目、4回目のチャンスが与えられます)

「失敗は成功の母」と言われますが、実際は「成功ははるかに成功の母」なのです。

3 受験勉強の世界と社会人の世界&信用とブランド。

受験勉強の世界では、ハロー効果のおかげで点数がよくなることはありません。(運に左右されにくくなるということです)

社会人の仕事の多くは、運、錯覚資産、実力であり、受験勉強よりもはるかに実力の要素が小さくなります。(運と錯覚資産の割合が大きくなります)

資金が集まらない理由は、信用がないからです。

「あいつなら、ちゃんと誠実に、モノを作ってくれる」と信用するからこそ、クラウドファンディングで支援するわけですから。

信用とは「錯覚資産」「認められた人柄」「認められた実力」の合計です。

ブランドも「錯覚資産」「錯覚資産を取り除いたブランド価値」の合計です。

4 成功が先か錯覚資産が先か&確変が出るまで待つ

成功するためには錯覚資産が必要なのですが、錯覚資産を手に入れるためには成功する必要があり、「鶏と卵の関係でどちらが先になればいいの?」という議論になります。

一番いい方法は確変が出るまで、小さく賭けることだといいます。(確変とは確率変動の略で、パチンコなんかで特定の場所に球が入ると一定期間、当たる確率が急上昇する事を言います)

ひとたび、確変が入ったら、確変が続いている間はひたすら全力で打ち続けるのです。

それまではまずは、いろいろなことに小さく賭けます。

成功は運の要素が強いので、たくさんチャンレンジすることが大事ですが、資金が尽きるのを防ぐために小さく賭けます。

一度、成功したらハロー効果で凄い人だと見られるので、流れに乗るのです。

林先生の初耳学で紹介された本の書評・レビュー&要約「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」わらしべ長者の戦略と同じで、まずは小さなハロー効果を手に入れて、その小さなハロー効果をテコにして、もう少し大きなハロー効果を手に入れ、これを繰り返して、やがて大きなハロー効果を手に入れる戦略です。

起業も一度成功すると、何度も成功するのは「その人のやり方が正しかったから」ではなく、「その人のやり方が正しかったからだ」と人々が錯覚するからです。

そんな錯覚資産の成功者の話を聞くより、サイコロを何回もふるほうがいいです。

5 実力の定義&記憶の書き換え

実力才能スキルという定義です。

   (生まれつき決まっているものが才能) (後天的な努力で身につけたものがスキル)

成功の要因は才能よりも、運や錯覚資産のほうが大きいので、才能のあるなしは考えるだけ無駄です。

また、「なんだかんだで、優秀だった奴はだいたい成功している」と我々が思っているのは、「成功した」という結果になると、「その人間は昔から優秀だった」と記憶が書きかえられるからです。

そして、「失敗した」という結果になると、「その人間は昔からたいして優秀じゃなかった」と記憶が書きかわるのです。

「優秀な人はだいたい成功する」という経験則は、記憶の書きかえによるものだったのです。(優秀なのに失敗した人だってたくさんいたのですが、失敗したとたん、あまり元々その人は優秀じゃなかったと書きかわり、存在が見えなくなってしまったのです)

6 コントロールの話

我々にとって、コントロールできないということは恐ろしい苦痛であり、その苦痛を受け入れるぐらいなら、コントロールできるという幻想の中で生き続けたほうがいいくらいなのです。

成功の原因が運以外の場合、あなたはコントロールできます。

才能が原因であれば、才能のある人と一緒に組んで起業することもできます。

成功の原因が「ビジネスセンス・マーケティング分析力・マーケット感覚など」であればもっともコントロールしやすくなります。(理由は磨けるから)

努力が原因の場合も、努力すればいいだけです。

しかし、成功が単なる偶然だとしたら、コントロールできなくなり、苦痛になり、不幸感を感じ、やる気もなくなり、行動もしなくなるでしょう。

だから、成功するかどうかは、コントロールできるという幻想を信じたくなるのです。

7 デフォルト思考&錯覚資産の数値化

人間は判断が困難なとき、自分で思考するのを放棄して、無意識のうちにデフォルトを選んでしまうことが多いです。

判断が難しすぎるので、現状維持を選ぶのです。

具体的な数値が出るような成果だと、錯覚資産にしやすいですが、具体的な数値としては表れにくい成果だと、錯覚資産にしにくいです。

もちろん、別に数値じゃなくても、「わかりやすい」「心理的インパクトの大きい」など、錯覚資産化しやすくなるパターンはいろいろあります。

8 ループの話。 

「環境→実力→成果→錯覚資産→前に戻る」のループがあります。

環境が良いと、実力が蓄積され、成果が出て、それが錯覚資産となり、また環境が良くなりと続くのです。

また「錯覚資産→成果」というループもあります。

成功者が大して面白くない本を、錯覚資産の力で売れるようにするわけです。

「環境→成果」というループもあります。環境に恵まれると成果が出やすくなります。

ここで本には図になってループ図が書かれています。詳しくは本書をお読みください。

注意点として、

A  錯覚資産を増やすことばかりやって、実力を磨くこと(スキルアップ)を怠ると、1つのループが回らなくなる。

B スキルアップばかりやって、錯覚資産を増やすことを怠ると、すべてのループが回らなくなる。

詳しくは本で。

9 CVRとPVの話

いくらCVRが高くても、PVが少なければ売り上げが上がらないのと同じように、いくら実力があっても、チャンスが発生したときに、自分のことを「思い浮かべる」人の数が少なければ、なかなかチャンスはつかめません。

CVRが低い人(実力が低い人)ほど、「PVを増やすのはもっと実力を身につけてからにしよう」と考えて地道なスキルアップにいそしみがちですが、それより、良いポジションや環境を得たほうが効率よくスキルアップでき、ハロー効果を生むような見栄えのよい錯覚資産を作りやすくなります。

なので、ある程度の実力が身についたら、まだCVRが低くても、じゃんじゃんPVを増やす戦略のほうが効率がよいです。

CVRが10分の1でも、PVが10倍なら、コンバージョン数は同じなのです。

大量のPVを得て、むりやりチャンスをもぎとれば、いい環境をゲットでき、実力と錯覚資産が後からついてきます。

「まだ実力が低いくせに」と笑う人のほうがバカであり、実力が低いうちから売り込んで行動していく人のほうが後で笑うのです。

成功の主要な要因が運であるということは、「サイコロを振る回数を増やさないことには、成功確率はなかなか上がらない」ことを意味します。

PVの絶対数を増やさなければ、なかなかいい環境にはありつけないのです。

10 高学歴の話&自分が好きなものの話

成功した多くの起業家は高学歴であり、「学歴なんて関係ないよ」を真に受けるのはバカです。

高学歴はハロー効果を引き起こすので、成功確率が上がります。

ですが、22歳の若者の場合など、若い時の高学歴のハロー効果が凄いだけであり、歳を取るほどに威力は弱まります。

30代以上は高学歴ではなく、元マッキンゼーや元Googleなど別の錯覚資産を使う傾向にあります。

自分が個人的に嫌いなものは、常に邪悪だし、間違っているし、ろくなメリットがなく、リスクが高いと人間は思います。

自分が個人的に好きなものは、常に善良だし、正しいし、メリットは大きく、リスクが低いとも人間は感じます。

人間の脳内はこのようにできています。(感情ヒューリスティック)

いまいちな作品・サービス・成果でも、好かれていたら「素晴らしい作品・サービス・成果」だと知覚されます。

錯覚資産によって、たいして面白くない作品が高評価なことがあるのです。

11 認知バイアスの整理&3つの脳の過剰性

ここまでに出てきた認知バイアスを整理します。

「ハロー効果」、「少数の法則」、「運を実力だと錯覚する」、「後知恵バイアス」、「利用可能性ヒューリスティック」、「デフォルト値バイアス」、「認知的不協和の理論」、「感情ヒューリスティック」、「置き換え」、「一貫して偏ったストーリーを真実だと思いこむ」

詳しい説明は本書で。

これらの認知バイアスは、次の3つの脳の過剰性が引き起こしています。

「一貫性」(過剰に一貫性を求める)、「原因」(過剰に原因を求める)、「結論」(過剰に結論を急ぐ)です。

「一貫性」により、一貫しているものを真実だと思い込み、「Aさんはすべてダメだ」となり、記憶の置き換えまでします。

「原因」により、単に偶然に過ぎないことまでむりやり原因を見つけ、偶然の成功も実力のおかげだと思い、プロジェクト1つの成功でも優秀だと決めつけます。

「結論」により、結論を出すのにまだ必要なデータが揃っていなくても、むりやり結論を出し(すぐに思い浮かぶ情報だけで結論を出す)、時間がかかりそうな問いにはすぐに結論を出せる問いに置き換えて結論を出し、判断が難しいときはデフォルト値を結論にしてしまうなどします。

3つの「一貫性」「原因」「結論」の特性が認知バイアスを引き起こしますが、これらの3つの特性に注意していれば、自分の思考の錯覚に気づいて修正しやすくなり、他人の思考の錯覚を利用して、自分に有利に物事を進めやすくなるのです。

12 僕の意見。

ここまで、本の内容を軽く要約してきました。

中盤までをまとめたので、後半が省かれています。

後半の詳しい内容を知りたい方はぜひ本書をお読みください。(前半部部もかなり省略して要約していますので、前半の詳しい内容を読みたい人も本書をお読みください)

「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」

僕は勘違いさせる力、つまり錯覚資産の存在に気づけたという意味では、この本を読んで良かったと思います。

ただし、全部、鵜呑みにするのではなく自力で考え、考察を深めました。

その記事が以下です。著者よりも分かりやすくまとめた上に、新概念を提唱したかもしれません。もちろん、著者がオリジナリティーでは先なのですが。

「錯覚資産(人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている)が流行っているけどどうなの?」というタイトルです。

https://hontonomedia.com/criticismofbookswithillusionassetsillusionassetslifeisdeterminedbythepowerofmisunderstandingratherthanluckandabilityarepopular/

僕が改良して、さらなる知見を加えた記事もぜひお読みください。

ではこの辺で。(5834文字)

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・Youtube動画などを基にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

参考・引用文献。

「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」。

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