錯覚資産の本への批評「錯覚資産(人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている)が流行っているけどどうなの?」

  • 2019年11月7日
  • 2020年12月5日
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どうも、武信です。(No125) 

 

僕はこの記事を「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」という本を、立ち読みでざっと読んだだけで書き上げました。

 

書き上げた後、本を借りて全部読みました。

そこから多少、追加した部分もありますが骨格は変わってないです。

 

正直、僕の記事のほうが著者の本より分かりやすいと思います。

「本よりわかりやすい記事ってどんな内容だ?」と興味を持たれた方は続きをお読みください。

 

1 錯覚資産は分野により発揮されるかどうか異なる。

まず、錯覚資産は分野により、発揮されるかどうか異なると思います。

スポーツや将棋や受験などでは、ほぼ実力主義です。

 

そこには、錯覚資産(運よりも実力よりも勘違いさせる力)は少ないといえます。

 

確かに野球で言えば、一度、実績を上げたら打席に立たせてもらう回数は増えるでしょう。

ですが、持続して実績を残さないとそのうち起用されなくなります。

 

スポーツや将棋などは、実力が数値化されやすいです。

よって、運や勘違いさせる力が入り込みにくいのです。

 

確かに、野球でいえばシーズンのような長期勝負よりも、日本シリーズのような短期決戦では運の要素が強くなる点は残ります。

 

WBCで大活躍した小林誠司氏はシーズンでは不調です。ラッキーボーイと言われてましたね。(短期勝負の怖さと予想しにくさです)

 

しかし、スポーツでもテニスや相撲では、やらせ疑惑があり、真の実力勝負じゃない可能性もあります。

受験もペーパー試験の場合、運の要素が少なくなります。(社会人の世界よりはという意味です)

 

2 錯覚資産が発揮される分野。

次に、錯覚資産(運よりも実力よりも勘違いさせる力)が存分に発揮される世界は、以下です。

 

芸術(小説や漫画や映画やゲームや音楽など多数)、芸能界ビジネスです。社会人の世界とも言えます。

何が売れるか?の世界でもあるでしょう。

 

何が売れるか?の共通項は、宣伝力と密接な関係にあります。

宣伝力とはメディアでの大々的な報道のことです。(TV局やYahooニュースなど)

 

宣伝してもらうには、コネや縁が関係してきます。

これは起用されるということであり、実力よりも勘違いさせてチャンスをもらうことが多くなるでしょう。

 

つまり、錯覚資産の根本要素は宣伝力による水増しです。(本ではもっと違う概念で説明されてました。錯覚資産とは「他人が自分に対して抱く、自分に都合のいい錯覚」だと書かれていました)

 

縁と宣伝力は他力本願という面がありますし、他人にサポートされる、魅力的だと思われるという錯覚の一種と言えるかもしれません。(権力者や一部の人に受けるから縁ができ、宣伝してくれる&宣伝により、フォロワーやファンが増えます。本に載っていた錯覚資産ではハロー効果により、認知率が上がり(質と量)、それが成果へつながると書かれていましたが)

 

さて、縁とコネにより、大々的に宣伝されても売れないことはあります。

ですが、「売れる循環へのきっかけ」は与えられたといえます。

 

売れた人は一度ある程度売れた実績を作ると、また売れるという循環に入るのです。

その売れる循環に入るかまでは、錯覚資産では保証しませんが、きっかけは与えてくれるのです。

 

実力があっても、縁と宣伝力がなければ認知のきっかけすら与えられせん。

良いモノでも知られなければ売れるわけがありません。

 

僕も実力を磨いてきたと思っていますが、大々的な宣伝とはまったく無縁です。(特定秘密保護法に指定され、封じ込められていると予測しています)

 

3 長期的に見た場合、錯覚資産では限界がある。

そして、僕の解釈ですが、錯覚資産で短期的に売れる循環に入った人は、実力よりも運や勘違いさせる力で成功しているのでしょう。

 

ただし、長期的に見ると、芸術や芸能界やビジネスのような錯覚資産が通用しやすい分野でも、錯覚資産の長期的な効果が得られなくなる可能性があります。

 

つまり一発屋だったり、短期的にしか成功しないということです。

 

では、長期的に成功するにはどうしたらいいのでしょうか?(これは本では触れられていませんでした)

 

やはり、真の実力(測定しにくいですが)をつけることなのです。

縁とコネと宣伝力でゴリ押ししても、実力がそこまでなかったら、いずれ飽きられます。

 

そして錯覚資産で成り上がり、短期的に成功している人はその後、僕の提唱する概念で成功を持続させようとします。

 

4 僕の提唱する概念。

そうです。

知名度資産です。(僕の造語かな)

 

知名度資産とは「過去の短期的な成功での知名度を存分に活かした資産」のことです。

それはゴーストライター活用だったり、スタッフフル活用などになります。

 

自分の実力は落ちているか、そもそもそこまで実力がなかったけど、「ゴーストライター活用」や「スタッフフル活用」など他人や他社の力を借りて、実力を水増しするのです。

 

作家の世界でいえば、知名度がある作家の方が断然、売れますから、その作家名でなるべく売り出したい誘因があります。

ブランドであり、知名度資産です。

 

そして、作家はネタが尽きても、ゴーストライターを使ったり、スタッフ(編集者など)の力も借りて、知名度ある作家の名前で売るのです。

これは知名度を使った商売なので、知名度資産です。

 

芸術の世界では多用されてそうですね。

 

ビジネスの世界でも、有名経営者の発言のほうが信用されやすいから、知名度資産をフル活用してそうです。(本人の実力が落ちていたり、相対的に他の実力者がいても抜擢されなかったり、阻止するのです)

 

芸能界でも、いつまでも大物が起用されています。新陳代謝はそこまで盛んではありません。(お笑い芸人は新人は一発屋が多すぎます。大御所は定位置を確保してます)

これが知名度資産です。

 

知名度を一度、確保すると、少なくとも日本では実力以上に成功できると言えそうです。

 

5 最後に。

最後に、僕は著者の本を読みましたが、知名度資産については触れていなかったと記憶しています。過去の遺産を活用するという内容は書かれていた覚えがありません。

 

また、以下の沖ケイタ氏のつぶやきを貼ります。

「たまにさ。
「大したこと言ってないくせに拡散されてるからって調子のるな!」っていう批判が大物風の人から来る。

それは、半分合ってて半分おかしい。

俺は大したことは言ってないけど、マスのほとんどは大したことないから。

その人達が拡散するんだから、そりゃ大したことないに決まってんじゃん」以上、ここまで。

 

これは最もなことです。

そして、大衆作品、または大衆ブロガーはこのツイートの言葉は当てはまります。

 

正直、イケダハヤト氏ぐらいと同等な実力、またはそれ以上の実力をもったブロガーなんて腐るほどいると思いますよ。

 

だけど、あのタイミング(ブログ誕生期?)に上手く参入して、その後、知名度資産(厳密にはゴーストライターやスタッフフル活用はしてないかも。その名の通り、知名度を活用しているだけ)で食っているだけなんです

 

相当な専門知識を活かした作品やブロガーなら、代替が効かないと思いますが、イケダハヤト氏は代替が効きます(コンテンツの中身という意味)。

 

ですが、既に確立した知名度で宣伝力があるから、食えているのです。(宣伝力という意味では錯覚資産も入ります。概念、難しいですね)

 

代替が効くということは運であり、錯覚資産であり、知名度資産であり、実力で生き残っているわけじゃないわけです。

 

誰でも言えそうなことを言っている(または同等の実力者がいくらでもいる)けど、その中から運よく選ばれて目立てています

 

イケダハヤト氏が叩かれたのは、錯覚資産と知名度資産でズルをしていると思われているからなんですよね。

 

少なくとも、同等の実力者は腐るほどいると思いますが、イケダハヤト氏だけが選ばれて目立って稼げています。(これは同等の実力者から見たら、許せないわけです)

 

成功するには錯覚資産(僕の考える概念です。縁と宣伝力)を得るのは大事です。その後は今の日本では、知名度資産も活用すると長期的成功を維持できるかもしれません。

 

著者の考える錯覚資産(ハロー効果☓思い浮かびやすさと思い浮かべる人数)で環境を整えて実力も上げて(環境が整うから実力が上がるし、実績を上げるから環境が整うとも言えます)、良い循環を作り、成果を出すのは大事でしょう。

 

複雑な話になりましたが、分析はこの辺で。(3820文字)

 

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

元ネタを詳しく知りたい方は以下のリンクから。

「人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」

参考・引用文献。

「人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」

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