どうも、武信です。(No83)
意思決定力とは僕の個人的意見ですが、「思考力、判断力、決断力」の総称だと考えています。
「情報収集→考える(分析等)→どの情報や知恵を使うか判断し、決断を下す」ことだと思っているからです。
意思決定に興味があるか鍛えたい人、全ての人にお勧めの記事です。
PART1です。
1 意思決定の段階。
まず、意思決定とは「人生を左右するスキル」です。
日々、細かいことや小さいことから大雑把な大きなことまで人は意思決定を迫られ、判断し、決断し、実行していると思います。(考えているだけで実行していない場合もありますけどね)
意思決定の際は間違ってもかまわない事柄から、間違ったら致命的で死に直結する重大事まで幅があります。
まず、この事柄の段階やグラデーションを意識しておきましょう。
そして、段階によって意思決定の性質も変わります。
大雑把に書きますね。
1 間違っても大して影響しない事柄。(日々のスーパーでの買い物や、趣味の選択など)
これは自分が「楽しいか、楽しくないか」、「快か不快か」、「損か得か」などの意思決定の性質で決める人が大半でしょう。
2 そこそこ間違うと人生に影響する事柄。(高校受験や大学受験や就職や転職や結婚相手や保険や家選びや起業や裁判など多数)
これらはある程度の人生経験を積んだ人にアドバイスを求めたり、専門家に依頼したり、調べる人が多いと思います。
この段階では「楽しいか、楽しくないか」や、「快か不快か」などの感情部分だけで決めると失敗するケースが出てくるでしょう。
もっと損得も計算しなければいけないし、「正しいか、正しくないか?」という視点から、見なければいけないと思われます。
「正しい情報なのか?」と確認し、「正しい、正確な情報に基づいて、自分の満足度をどれくらい満たすか?」という視点から、見るべきでしょう。
いかに合理的に判断できるか?も問われます。一時の感情だけで決めると損をすることが多い段階です。熟慮も求められます。
よく調べ、自分の価値判断(何を重要視するか?)から、自分の満足度を最大化させる意思決定をしなければならないと思われます。
この段階は自分の価値判断(主観的なもの)がまだ入る余地があります。
3 命に関わることや社会的責任、影響が大きい重大事柄。(「車の運転」や「旅行先の選択(危険地域は危ない)」や「移住地域の選択(これも生死に関わるかも)」や「医師の手術や診療行為」や「社長ならビジネスの意思決定」や「政治家なら政策の意思決定」など)
立場が上の人の意思決定はたくさんの人に影響を与えるので、より「正しいか、正しくないか?」が問われます。
ここには自分の価値判断(主観的なもの)が薄れていく傾向が見られます。
政治家の好みで政策が決められたら、とんでもないですよね?
社長の好み(好き嫌い)はある程度はビジネスに影響してもいいでしょうが、結果として会社を傾かせる好みによる意思決定なら、正しくなかったのでダメです。
意思決定といってもこのように段階があります。
段階の区別をした上で意思決定はしなければいけませんし、どの段階にいる人なのか?によっても意思決定の性質は変わっていきます。
2 「誰が言うのか」と「何を言うのか」の話。
ここで「誰が言うのか」と「何を言うのか」の話をします。
ニートが正しいことを言う場合があります。
もちろん、専門的なことではなく常識的なことでです。または無名人でも裏でかなり勉強をしており、専門家顔負けの主張をする場合があります。
さて、意思決定においてほとんどの人は「誰が言うのか」を重視し、専門家や知名度が高い人や結果を出した人(以後、権威と簡略化します)の言うことを正しいと思い、聞くでしょう。
イチローが野球でアドバイスするなら、正しいと盲目的に思うかもしれません。ですが、イチローが経済のことまで正しいことを言うとは限りません。
人はそれぞれ専門分野があります。
まず、このことを頭に入れておく必要があります。
イチローの生き方が全て、全肯定されるわけでもなく、あくまで野球人としては超一流であり、野球については語らせた方がいいということなのです。
または努力の仕方などの話ですね。(これも厳密に言えば野球の努力の仕方ですが)
「誰が言うのか」を重要視しすぎる人は権威の言うことを聞きます。
もちろん、確率的には当たっている場合が多いですし、自分がその分野で無知だと思ったら権威のアドバイス通りにすればいいのです。
3 「何を言うのか」の中身で判断できる方がいいという話。
ですが、ここで頭に入れておいて欲しいのは権威「誰が言うのか」を盲信しすぎないほうがいいということです。
「何を言うのか」の中身で判断できる分野を増やした方がいいのです。
自分の専門外は権威を当てにしても仕方ないですが、自分の専門分野は権威のことも疑い、自分で考え、なるべく意思決定するべきなのです。
そうでなければほとんど外注する人生になります。
人に頼りまくる人生になりますが、そんな恵まれた人脈が豊富な人は少ないです。
意思決定において、上記の段階をきちんと理解し「何を言うのか」の中身の部分で議論し、判断できる知識を身につけることが大事なのです。
「何を言うのか」の中身で判断できる力、つまり、専門分野が増えていくと人生が楽になります。
そして、良い結果に結びつく意思決定であれば、それは「正しい」という可能性が高いです。
または、ほどほどの意思決定でもその後の努力により「正しい意思決定だった」にすることは可能です。
例えれば、ほどほどの結婚相手を選んでも双方の努力により、良い結婚にすることは可能だということです。
最良の結婚相手を選ぶのも大事ですが、最良の結婚相手を選んでもその後の努力がイマイチだったら、良い結婚にならないかもしれません。
結局は、意思決定は良い結果に結びつく確率が高まるラインがあり、そのラインを超えたら、後は「実行部分で決まる比率」も高いのです。
4 戦略と戦術の違い。「戦略の失敗は戦術では取り返せない」。
長い文章でしたが、もう少しで読了です。お疲れ様です。
もちろん、方向性はあります。
方向性、つまり、戦略が間違っていたら、その下の概念である戦術では取り返せません。
戦略や方向性がある程度合っていたら、戦術でカバーできるとも言えます。
また、戦術は「神は細部に宿る」の言葉通り、厳密性や細かいプレーや実行が大事になります。
意思決定にも戦略(方向性)と戦術(オペレーション)があり、もちろん、向いている人材も変わります。
政治家や社長などは戦略の担い手であり、方向性を間違えてはいけません。
これを間違える人は、無能な政治家や社長になります。
細部のオペレーションは、社員や下の人達が担います。
ここは「厳密性や実行力」が問われます。
橋下元市長はよく「言うのとやるのは違う」といいますが、「やる」の部分は戦術部隊の仕事であり、戦略部分の上の人の仕事は「方向性や全体地図作成や重大事の意思決定」なのです。
そして、戦術部隊は基本的にオペレーションが仕事なのですから、戦略(つまり、上の人)に文句を言う権利は一応ありますが、影響力もないですし、何も変わらないということになります。
戦略を作り、意思決定する際にも、つまり上の人にも戦術部分の理解はある程度、必要です。
それが「現場を見る」ということです。
現場とはオペレーションの最前線ですから、現場をよく把握すれば現場が積み上げられた戦術部分をよく把握した上で、戦略を練ることができます。
話が飛び飛びになりましたが、意思決定には段階があり、戦略と戦(実行)もあり、戦術I( 実行)部分もかなり意思決定の「正しさ」立証に影響するということが言えます。
ただし、何回も繰り返しますが、戦略の失敗を戦術では取り戻せません。
第二次世界大戦の日本の敗戦からも明らかですね。
そして、上の人の仕事は「やる」という実行部分より、戦略(方向性)の「考える」が大部分を占めています。
もちろん、起業の場合は「動きながら、やりながら考える」ものでもあります。
ともかく、「考える」ことと「やる」ことの区別と「考える」→「意思決定」→「やる」の「意思決定」部分強化にはやはり「考える」ことも大事です。
PDCAサイクルのように循環を回すのも、もちろん大事です。
しかし、上記に挙げた段階では、本当に最終意思決定?しなければいけない場面は多々あります。
大学受験や就職や結婚から、重大事まで意思決定の精度をなるべくあげ、さらにその後の実行部分をきちんとこなし「意思決定の正しさ」を証明するのが一番いい生き方なのでは?と思います。
ではこの辺で。(3887文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
PART2に続きます。