どうも、武信です。(No44)
才能論シリーズの記事です。(どんどん洗練されていきます)
皆さん、才能の正体について考えたことはありますか?
才能とは「生来備わっているもののことを言う」のであり、磨けるものではないという主張を本で読み、悩んでいますw
才能とは何か?興味がある人、例えば「グリット(やり抜く力)」などに興味がある人と相性が良い記事だと思います。
今回はPART5です。(前回の続きの記事なので、わからない方はPART4を読んでから、お読みください)
1 才能にさらに好奇心を加える。
ここで、また才能の要素を加えたいと思います。
才能はスキル活用の際、かなり使われると思うのです。問題は才能も修得可能かどうかです。「上達の速さやセンスの良さ、理解力の幅など」を後天的に身につけられるのか?です。
才能を上達の速さだけに絞れば才能がなくても量を増やすことで才能のある人よりは遅いですがいつかはスキルに昇華できるでしょう。
しかし本当に才能を上達の速さだけに絞っていいのでしょうか?僕は才能はここに挙げた項目は最低限あると思います。
そして努力の項目です。スキルは「才能×努力×マインドセットで培われる」とするので努力は重要な項目です。
猛烈な努力ができるのは「負けず嫌い」という性格を持っており、さらに「情熱」(好きであり、のめり込める素質がある)があり「苦痛度が低い」からこそやり遂げられると書きました。
さらにここに好奇心を付け加えたいと思います。
「情熱」(好きであり、好奇心があり、興味があり、のめり込める素質がある)をこのように定義しなおします。
2 価値観が根本要因。
ここで価値観の話をします。
そして根本のマインドセット(意思・心構え)は価値観に左右されます。
マインドセットはスキル活用力でもスキル獲得でも登場しました。
そのマインドセットの根本にあるのが価値観なのです。それはエニアグラムなどが根拠になると僕は思います。
価値観が根本要因であり、価値観によって人生はかなり変わってしまうのです。
確かにエニアグラムで適職がほとんどわかってしまいます。
それほど価値観は重要であり、価値観を変えることはほぼ不可能なことからマインドセットを強引に変えないとスキル構築も難しくなると言えます。(効率が悪かったり速さが違います)
エニアグラムについては以下の記事に詳しく書かれています。「人間の動機付けは人それぞれだ」というタイトルです。
スキルがいったん出来上がればしめたものですが、そのスキルを活用するにも努力(やマインドセット含む)が必要です。
スキル構築は「才能×努力×マインドセット」であり、そのマインドセットの背後に控えているのが価値観です。
2冊の本(「GRITやり抜く力」と「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」のいいとこ取りをした形です。
3 分野別に才能論は異なる。
ここで、また新情報、追加です。
僕は分野別に才能論は異なることに気づきました。
つまり例えば、才能とは大学受験においては成功・達成(超一流大学に合格する)するためにスキル活用力(努力とマインドセット(価値観が根本)とスキルで培われる)を必要とし、スキルは才能「上達の速さとセンスの良さと理解の幅や認知特性など」と猛烈に努力ができることとマインドセットが必要とされ、さらに環境や運で達成が左右されるといえます。
または才能とはスポーツの野球においては成功(大リーグで持続的に活躍)するために遺伝5割(「上達の速さとセンスの良さ」が1割、猛烈に努力ができるが4割)×環境4割×運1割の要素が求められるという公式になるかもしれません。
今度はかなり変形した形ですが才能とは商売(ビジネス)においては成功(起業で成功?)するために遺伝5割(「上達の速さとセンスの良さ」が1割、猛烈に努力ができるが4割)×環境4割×運1割 になるかもしれません。
4 「成功する人は偶然を味方にする」からの引用。
まだ話が続きます。ここは重要な話なので、疲れたでしょうが、頑張って読んでくだささい。
ここで才能論が終わるかと思いきや話は続きます。「成功する人は偶然を味方にする」という本からの引用です。
巻末のふろく1に、この種の競争のシミュレーションをいくつか挙げている。
陸上競技と同様、パフォーマンスだけで勝者が決まるひとり勝ちの競争である。パフォーマンスは客観的に測定でき、総合得点がいちばん高い参加者が勝つ。
つまりパフォーマンスは、程度の違いこそあれ、能力と努力、そして運に左右される。
シミュレーションのひとつで、参加者が10万人の例を検証している。パフォーマンス全体のうち、運のはたらきは2%。残りの98%は能力と努力が半々だ。
各参加者の能力、努力、運の得点は0から100のあいだで無作為に選ばれた数字である。
このシミュレーションで、勝者の運の平均得点は90.23。勝者の78.1%は能力と努力の合計が最高点ではなかった。ほとんどの場合において、能力と努力の合計が勝者より高い参加者が、何人かいた。
運がパフォーマンスにおよぼす影響はほんのわずかなのに、幸運でなければ大きな競争に勝てないのはなぜだろうか?
理由は2つ考えられる。ひとつは、運とはそもそも偶然のもので、最も有能な参加者であっても、運に恵まれる確率はほかの参加者と同等であること。
もうひとつは、大規模な競争では能力が最高水準近くにある参加者が多いため、そのうちの何人かが偶然、幸運に恵まれることだ。
参加者が多ければ、能力がトップの参加者にほんのわずか劣るものの、大きな運に恵まれる者がたいてい現れる。
したがって、運が左右するのが全体のパフォーマンスのごく一部だとしても、最も能力が高い人が勝者になることはほとんどない。むしろ、最も幸運な者のひとりが勝つのである。
ふろく1のシミュレーションは、先に述べた「人的資本説」の強みと弱みを理解するのにも役立つだろう。
大きな成功を収める人は、人的資本説が示すように、ほぼ必ず能力が高く、並外れて勤勉でもある。
しかしシミュレーションは、人的資本説では説明できないこと、つまり、きわめて有能で勤勉であっても、なぜ大半の人が大きな成功を収められないのかを明らかにしている。彼らはただ、勝者よりも運が悪いのである。以上、ここまで。P105、106より。
運は1割どころか、もっと大きな要因、割合を占めていることが上記の本から証明されたと言えるかもしれません。
圧倒的な実力は成功、達成への大前提なのですが、実力伯仲だからこそ、最後には運が勝者を決める上での最大の要素となるということでしょう。
こう書くと、運命論者になる人もいるのですがそれは良くありません。運命論者や遺伝論者になると猛烈な努力をしなくなるからです。
努力は必ず報われると信じるからこそ、圧倒的な努力をするのです。
真実は圧倒的な努力をし、実力が上でも負けることが運のせいであるのですが回数を多くすれば、実力通りの結果に近くなるでしょう。
以下の記事に書いたように大数の法則ですね。「大数の法則がわかれば、世の中のすべてわかる」書評というタイトルです。
(後で追加)
それでも、実力伯仲であるなら運の要素は無視できないのですが。
ですから、やはり努力は大事であり、勝者になる確率を上げるための大前提が圧倒的な努力なのです。
この本によれば、向かい風は強く意識され、辛いと思い、追い風になるとその恩恵を忘れてしまうと言います。
自分が直面している問題は大事だと捉えがちですし、自分にない他者の長所にも気づきやすいです。(つまり隣の芝生は青いと思い、ないものねだりをしてしまいます)
一方、他者の試練や自分の有利な立場などは軽視します。
これらの特性を考えると「成功者ほど自分が成功したのは自分の努力のおかげだと感じやすい」ということです。そこに環境や遺伝や運のおかげという要素は消え失せます。
そして、アメリカですが恵まれない者のための公共政策や富裕層への増税が軽視されると言います。
自身の成功が環境や遺伝や運のおかげであると思えば環境構築の重要性に気づき、公共政策の投資や富裕層への増税にも前向きになるのではないかということでしょうか。
以上の才能の公式(仮説です。今後、更新の可能性はあります)を頭に入れると、世の中の職業選びでのヒントになると思うのです。
自分は「上達のスピードが速いかな?」「プロから見てセンスがあるとみられているかな?」「猛烈に努力ができているかな?(1日8時間以上、毎日できれば猛烈に努力ができる証拠かも)」「負けず嫌いかな?」「環境は構築できているかな?」「運はあまり当てにしないで、9割の要素で頑張ろう」 などと参考にできるのです。
「才能の公式(仮説です)を考えて、意味あるの?」と言う人がいましたが職業選びにおいて十分ヒントになるのではないでしょうか?
成功の要因を突き止めることは価値あることです。
それが分からない人がいるという事実に僕は少し、驚きました。(世の中、いろいろな人がいるのです)
読了、お疲れ様です。
ではこの辺で。(4141文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。